フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

フルートの選び方 2

2019年04月09日 | flute 2019~2020

 

近年、中古の銀のフルートを2人がお買物。

どちらも元値は軽く100万円を超えるものだ。

この二本、お値段だけのことはあり、どちらも良い。

私の楽器よりよっぽどいい音がするかもだ。

 

一本は質の良い真新しいもの。

どこのお金持ちがさっさと手放したのかと、びっくりモード。

 

もう一本はとてもバランス良く響き、うまい人が使っていたのがわかる。

これを手放すほどいい楽器を他に持っているんだなぁ。

 

こんな状況を側で見ていると

総銀なので改めて中古市場に出せるし

新しい鳴らない楽器と格闘するよりずっと良いかも。

 

子供なら新しいおもちゃが嬉しいだろうけれど

大人が趣味でやるならお手頃価格の新しいものより

上級者が泣く泣く手放した総銀の良く鳴るフルートを

うまく探し出して手に入れた方が良いような気がする。

 

私の楽器は古いものほど自在に反応してくれていて

若くて使える元気なヤツを増やしてはいますが、

あと数年は修行してもらわないとダメだわ。

あー、おばあさんになっちゃう〜・・・



フルートの選び方

フルートの選び方 3(初歩編)




フルートの選び方

2019年04月06日 | flute 2019~2020

 

フルート歴が長くなってしまった。

 

初級の頃はとにかく下手だったので、

楽器に責任転嫁することはあり得なくて

楽器が鳴るように吹かないとなぁと思っていた。

言い方を変えるならフルートが正しい方法を教えてくれていた。

ある意味完成された楽器なのだから文句をつけるものでもない。

 

楽器は定型を保っていなければならず

製作者はより良いものを目指しているだろうけれど

オリジナリティを求められては困るのだ。

より良い品質を追っていてくれたらそれが何より良い。

 

定型で良い品質であることが大切で

安易に鳴る楽器を求めるのは違う。

製作者の演奏能力で良く鳴る楽器だとしても

製作者と演奏のトッププロの技量は格段に違う。

 

『一見良く鳴る笛』ばかりを作っては困るのだ。

そのほうが店頭では売れるだろうけれど

余計な工夫をしていない定型のフルートのレベルに

演奏する側が追いつかなければいけない。

 

演奏する側は長い長いワンブレスの美しいフレーズを

無駄なブレスで壊さずに演奏しなければならないのだから

ほんの少しの息の無駄も許されない。

 

ハイパワーを要求される良く鳴る「削りすぎの頭部管」や

「開きすぎのキィの調整」では大きな音は出るだろうけど

息を食われて音楽作品は演奏不能になる。

 

 フルートの選び方 2


フルートの耐用年数?

2019年04月04日 | flute 2019~2020
 
おっとっと。
四月になっています。
来月の演奏会はチラシの曲目を変更。
メルカダンテは長すぎたので
 
フォーレ/ファンタジー
ゴーベール/ノクターンとアレグロスケルツァンド
ビゼー/間奏曲
 
に変更しました。ごめんなさい。
キュイ/5つの小品
バーンスタイン/ウエストサイドストーリー
も予定通り演奏します。
 
本番はどのフルートで演奏するかなと
ちょっとだけ思案中です。
よーく鳴る二本は40年ものと32年もの。
少し動作が不安。
 
一本のフルートだけを強力に酷使すると
15年くらいで結構なガタが来るように思う。
テクニカルな作品を演奏すると
あれ?ということがたまに。
 
10年くらい使っているフルートがあれば
良かったんだけどなぁと思ったりもするのだ。
あ、銀のそこそこの笛の話ですけどね。
そんな高級品は買えないのでね。
 
買って2年のフルートで
グランドポロネーズを久しぶりに演奏したのですが
なかなか本体が鳴り切らない。
音程も良いし発音もよかったんですけどねぇ。
もうちょっと仲良くしてあげないとなぁ・・・
 

変奏曲というのは・・・

2019年03月07日 | flute 2019~2020

 


ベームもクーラウもジュナンもタファネルも

ドゥメルスマンもシューベルトも

フルートのために変奏曲を書いている。

全員ロマン派の時代。

 

「オペラアリアとか民謡など」の主題による変奏曲となるのね。

 

ああ、この歌。素敵だな。笛で演奏したいな。

そうだ、変奏曲を書いちゃおう!

 

あるいは

 

この曲ならお客さんにウケそうだからこれを使って

変奏曲演奏してびっくりしてもらおうか。

 

と、なるのでしょうか?

 

あまり有名でない作曲者の場合

演奏するために自分で変奏曲を作曲しているのか

笛吹きに依頼されて変奏曲を作曲したのか

というところがとっても気になります。


そしてどんなメロディを変奏曲にするのか?

東洋の端っこではオペラなんてそうそう聞かないですし

オベロンとかオイリアンテとかタイトルを言われても

全然知らないわけです。

せっかく気合い入れて演奏してもお客さんにはちっとも・・・

 

知っている曲であるというのは変奏曲においては必須条件。

逆に作曲された当時この曲が有名だったのね?

と気づいたりもするので楽譜リストを眺めたりするのは

なかなか面白いことだと思っています。

 

で。続きはまた