フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

レッスン室から 11

2008年03月10日 | レッスン室から
問題その2 

圧力のある丁度良く一定した息をつくる という事

   「吹き過ぎです~。私の息を手のひらで確認してください。
    同じ位の息を作ってみましょう」
   「あれ?」

全然違うな?という顔をされるが
フルートを持つとまた大吹に戻る・・・

だいたい、最初に何が困難かと言うとフルートの発音は
イメージと実際が大きく違うという事だ.

ついつい鳴らそうとして大吹きしてしまう。
それでは400gのフルートも吹き飛んでしまいそうだ。

20年ちかくも前にウィリアム・ベネットが講習会で
「本当に歌うような息で吹きなさい。あなたの音は吹き過ぎです」
と、言っていたのを思い出す。
その時は歌うような息づかいで演奏出来るの?と、
思っていたけれど、出来るようになるとわかるんだな。これが。

少し体を張って(息を支える)フルートの中に
ため息をつかないように。って・・・
なかなか、わからないだろうな~。
今やっている事と正反対くらいの差だもんねぇ~
技術の習得には時間がかかるんです。


レッスン室から 10

2008年03月09日 | レッスン室から
頑固そうな親父さんのレッスンが始まった。
教則本を数冊、熟読されたようだ.
持ち方、姿勢から始める。

指使いはまぁいい。おおいに覚えてください。

問題その1
唇からフルートまでの距離の作り方。
 
    「教則本のこの絵ではこうなっている!」
    「・・・・・・・・ 

顔のその位置にリッププレートをあてたら音は鳴らない。
音楽教室のレッスンは30分しかない。
相手は70代現役。こちらは40代働き盛り。(若く見えているらしい)
理屈や物理現象の説明は後でいい。
言われた事を無条件で受け入れる気がないと、
フルートの発音の正しい技術の習得に時間がかかりすぎる。

    「時間が惜しいのでとりあえず信用してやってください」

30分かけて発音出来る所までようやく指導する。

そして
翌週、元に戻っている 

次回に話は続きます~