フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

ヘンデル ソナタ ハ長調 Op.1-7

2009年11月28日 | 作品あれこれ
ヘンデルをプログラムに組みました。
写真はヘンデルを楽しんだ後の二人です。

フレンドリーなコンサートのプログラムを組む時は、
バロックー古典派ーロマン派―近代ーポピュラーー日本の歌ーと
イロイロなジャンルの曲を並べるのが好きです。

今回は
1915年に作曲されたドビュッシーの作品がメインだったので
(戦前とは言え、現代曲に近い雰囲気があります)
1730年に出版されたヘンデルの縦笛用のソナタ と
1894年に初演されたタイスの瞑想曲 を並べたわけです。
ちなみにアンコールには1783年頃作曲されたトルコ行進曲。

というわけで
1730バロックー1783古典派ー1894ロマン派―1915近代のそろい踏み。
ふふふ。満足。

で、お題のヘンデル。(カツラかぶっているなぁ~)

もちろんバロック時代の作曲家です。(なんと生まれた年はバッハと一緒)
中世ールネサンスを経てバロック時代はなんとも華やかな文化が
花開くのであります。音楽も同様に。

ヘンデルのフルート譜の特徴の一つに
音の数が少なくて非常にシンプルに書かれているという点があげられます。
これは演奏者に作品がまかされている部分が大きく、
フルート吹き自身がスラーや装飾を施さなければなりません。

とはいうものの、当時の様式とかパターンも知らないと
この装飾、付けようがありません。・・・・そんな訳で・・・
全音から出ているメソーディッシュ・ゾナーテンなる楽譜。
これなぞ使ってパターンの学習をすると良いですな。

その他にこの手の装飾のマニュアル本はバロック時代の後期に
クヴァンツやテレマンなどが残してくれています。
ありがたや~ありがたや。。。
御本はこちら。http://www.k3.dion.ne.jp/~masunaga/

で、私は華美に思えるほどに派手~に装飾するのが好きです。
これを考えていると練習なぞずーっと終わりませんが、
とっても面白いんです。

最近、嬉しいことに装飾を施してあるバッハのフルートソナタの
楽譜を見ているとドコの部分がが装飾されているのか・・・
装飾前の原曲が見えるように感じられ、ハッとします。
しつこく装飾を考えていた成果だなぁと一人ニヤニヤしています。


ドビュッシーのトリオソナタ

2009年11月26日 | 室内楽
今日は北広島市の夢プラザで小さな演奏会でした。
おかげさまで無事終了。いい演奏が出来たようです。
終わってから録音しておけばよかったねー
聴きたかったねーと言っておりました。

夢プラザは「おおまがり」という地域にあり「大曲」と書くのですが、
プログラムにドビュッシーの難関トリオソナタが入っていたもので、
どうみても「たいきょく」に見えて仕方がない・・・
ああ、上手く行ってよかった~ ほ~~~っ

お越しくださったフルート教室のご婦人方、
お菓子を差し入れてくださった北広島のHさん
厚別から来てくださったSさん。
どうもありがとうございます~ うれしかったデスー

さて、このトリオソナタ、
ドビュッシーの生涯の最後の3曲のうちの一曲のようで、
ドビュッシーの独奏フルートの名曲「シュリンクス」と
作曲された年代が非常に近いんです。

明らかに違うこの二曲、
作品に流れている背景や精神に一つの通じるものを感じます。
われわれフルート吹きには分かりやすいのかもしれません。
が、これをトリオにすると・・・あぁ・・・非常に難しい。

だいたい、3人の噛み合わせが難しいので正確にあわせようとすると
音楽が止まってしまう。
もっと自由に動こうとすると無用な「ずれ」が生じる。
「吹けていても曲になっていない」という感じが長く続きました。

そんな試行錯誤を経て、完成度はずいぶん上がってきました。
演奏が終わった後で皆、いい顔をしていましたが、
私はさらにもっと表現できる予感を感じたのでした。
いい作品は奏者を引きつけるんですよね。

11月は精神的に充実した時間が過ごせました。
ありがたやありがたや。

真麗子シリーズvol.3 11/21

2009年11月22日 | 室内楽
円山真麗子室内楽シリーズvol.3が無事終了です。
朝から雪が降ったりして寒い一日でした。

ビオラの真麗子さん、おなかふっくらが目立つようになりました。
2月に出産だというのにまだ本番が残っているって。
無理しないでね。

今回は赤、青、緑の配色で並べてみました。
なかなか秋色でしかもクリスマスカラー。
女性が3人というのはこういう楽しみがありますね。
しかし、私の緑、ちょっと胸元が開いていて気になります。
直さないとなぁ・・・

増永モデル

2009年11月16日 | 恩師 増永弘昭先生





http://www.artespublishing.com/books/903951-23-2.html
ネットでCDブックを購入されたい方は上記にどうぞ。

上の頭部管3本は「上記本に載っている特許取得のフルート頭部管」の実物モデルです。
試行錯誤の過程の3種類。
初めて吹いてみました。
「初心者でも簡単に高音が鳴る」というのが特徴です。
私も買おうと思ってるんです。
フルート歴は30年越しちゃいましたが・・・