フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

シシリエンヌエチュード

2023年03月21日 | 作品あれこれ

 

Allegrettoな季節がやってきました。

札幌は桜はまだまだですが歩道の雪が解けました。

冬靴から夏靴へと足元が軽くなると

とっても春。祝日の朝です。

 

 

久しぶりにプリン作るかなとちょいちょいと用意し

カップに卵液を入れかけたところで

あ。。。お砂糖が入っていない。。。。

鍋に戻してお砂糖を足してよく混ぜ合わせました

加熱できないタイミングですが大丈夫

平和なものです

 

フルートはこちらの裸眼では見えない楽譜が

ようやく頭に入り見えてなくても問題なくなりました

タファネルの作った作品ですけれど

コンセルヴァトアールの学生さんの試験用でしょうかね?

体が柔軟に使えて、重心がぶれないようにして、

倍音の中にずっといる感じで、シシリエンヌのリズムを表現し

簡単そうに軽やかに鮮やかによく響く音で・・・

 

舞台の上で他の楽器と音が重なり合った時に自分の音だけの

重音感と倍音感を感じながらというのはなかなか難しく。

どうしてもハーモニーの方に意識が向きやすい。

この曲は重音と倍音を聞きはずすと成立しないようにも思える。

理想としてはそういう感覚をピアノと合わせながらコントロールしたいんだなあ。

 

 

 

 

 


マスクはいつまでかな

2023年03月09日 | 日々つれづれに 2020~2023

3月は
確定申告でヨレヨレとなったり
なぜこの時期に発表会?という追い込みを
長年していましたが、

コロナ禍を経て発表会は全中止とし、
ま、フルートですからね、仕方なかったですが、
何となく宙ぶらりんな状態が続いていました。

この間にリモートでレッスンを展開したりして
新しい時代を迎え、昭和平成令和と過ごした身は
産業革命並みの通信革命を体験していたようです。

自分の研究活動は継続できているはずですが
ちょっとお疲れの年代に差しかかり
若かった頃のようには行きませぬが、
年齢を重ねながらの演奏とはこういうものかとか
健康を理由に引退される方が多いのだなと
理解に至ったりしています。

コロナがようやく落ち着いてきているかなというところですが
この時代にまさかのロシアの侵略戦争。
世界がつながりやすくなったからこその影響力が半端ない。
ポスト資本主義などと言われていたけれど
地球をなんとか壊さずにみんなで努力しようとしていたのに
ある部分時代が逆戻りしているじゃないか。

などと憤慨していますが
夢と希望と明るい未来はどうしても必要だし
デジタルでは追いつくことのない音楽芸術の灯を
消してしまうわけにはいかないのであーる。

シュミッツ先生が残してくれた
増永先生が伝えてくれた教えをちゃんと
次世代につないでゆかないとね。

さて。久しぶりに
飛行機に乗りたいなと思ったりもしていますが、
高齢になった相棒トム君を
置いて出かけるのはかわいそうすぎる。
横浜に行く代わりにお取り寄せでも頼みましょうか

 


シベリウスの歌曲

2023年03月04日 | 日々つれづれに 2020~2023

なかなかロシアは侵略戦争を止めようとしません。

日本は北方領土を奪られているし

フィンランドも同じような状況。

プーチンはどうしても使える海が欲しいらしい。

 

演奏会を聞きに行ってきました。

五つの国の作品というテーマで

女声によるジョイントリサイタルです。

 

ロシアの作品も本来なら

五つの国に入っていてもいいところで

音楽の対比という上では非常に興味深いのですが

この戦時下ではもう世論的に加わることはあり得ず。

 

今回初めてシベリウスの声楽曲を聞いたのですが

とってもシベリウス!! とってもフィンランド!!

フィンランドをフィンランドたらしめる音楽を書いているんですね。

なんと清々しく美しいことか。

 

帝政ロシアの圧力に屈することなく

「フィンランドであること」を強く主張するシベリウスの意思が

明確に聴こえる。そんな作品群でありましたよ。