ひと昔前だったら、“花開く”のは「男」で“陰で支える”のは「女」と相場が決まっていたものでした・・・。
でも、時代は確かに変わっています・・・
今年花開いた「3組」の「なでしこ」たち(と、それを陰で支えた「男」たち)を紹介します。
ひと組目は、誰もが知っている“本家”「なでしこジャパン」のサッカー戦士達と「佐々木則夫監督」です。
もう散々語られているので、語りません・・・www
・・・昔々、「東京」でアジア初の「オリンピック」が開かれました。
その後の「高度成長」と言う名の破竹の勢いを暗示するかのように、日本選手たちは多くの「金メダル」を手にしたものでした。
そんな「金メダリスト」の中に「東洋の魔女」と呼ばれた「女子バレーボール」チームがいました。
スパイクを打ち込んでも打ち込んでも、小柄な日本女性たちは「魔法」のようにボールを拾いまくるのでした。
その「魔法」は、想像を超えた「特訓」と言う名の「猛練習」に支えられていました・・・。
それを指導した監督は「鬼の…」という「二つ名」の持ち主でした。
・・・それが、「時代」でした・・・
ふた組目は、私も大好き(*´∀`*)な「AKB」と「秋元康」です。
『AKB48ライブ@SBD』の中に、印象的なシーンがありました。
このライブは「3日間」行われました。
「マジすか学園」の一連のシーンが終わると、場面は突然に“一日目の「反省会」”に切り替わりました。
「秋元」さんは、メガホンを持って一日目の出来が「最悪」だったことをやや強めの(でも、決して怒鳴り声ではなく)淡々と話しました。
なぜ、このステージに立たせてもらうということを感謝しない。
君たちは、必ずホールコンサートになった時に、“こんな広くて…”とか、そんなことばっかり言うけれども、それを何度言えばいいんだと・・・。
これでは勝てない、と思いました。それが、すごく残念でした。そこを真剣に頑張ってください。
明日は、期待しています。
それから、「キャプテン」の「たかみな」が「秋元」さんの所へ行きました。(もう、泣いています)
いいですか・・・?
やってて、私もスゲェ最悪だと思って、全然楽しくないと思った・・・。
でも、お客さん、たくさん笑顔で・・・。時間のせいにもしたくないし(「練習時間」が足りなかった?)・・・
でも、今後どうしていっていいか分からないす・・・
さて、普通なら(私なら)、こんな時に「たかみな」に何て言うでしょうか・・・?
私なら、きっと
“キャプテンのお前が、そんなことでどうする?! 泣いてなんかいないで、ちゃんと考えてみんなにやらせるんだ!”
みたいなことを言ってしまうんじゃないのかな・・・?
ところが、「秋元」さんは静かにこう切り出したのでした・・・
メンバーひとり一人の問題。
だから、そんなに「たかみな」がキャプテンとして心配することではない。
・・まぁ、とにかく明日見てみよう、明日見て・・・
よろしくお願いします。
はい、頑張って!はい・・・
そのあとで、「たかみな」は全員を集めて、話をします。
「たかみな」って子は、多分、「学校の勉強」とかはそんなに出来る方ではないような気がします・・・m(_ _)m
でも、すっごい“生きていく「知恵」”の持ち主だという気がします。
今の「学校の勉強」って、突き詰めると「暗記(物覚え)」の上手下手(「知識」の多い少ない)で決まっている気がします。
そうやって「学校の勉強」で覚えた「知識」の多くは、「世の中」ではあまり役に立たない(使う機会がない)ことが多いような気がします。
世の中には、「知識」はあっても世の中の役に立つ「知恵」のない大人が多いような気がします。
そういう大人たちが集まるところが、「政治の世界」なのかもしれません・・・。
「たかみな」は、その「逆」のタイプの人間のように思えます。
彼女がメンバーたちの前で話した言葉です。
多分、この中で誰も“やりきった!”と思ってるメンバーはいないと思います。
正直、私も全くやりきったとは思えませんでしたし、やり終わった後で“一番最悪だった”って思いました。
“めっちゃ楽しかった”って思えなかったです…。それが、すごく悔しいし、やっと西武ドームまで来たのに、一瞬“ここまでか…”と思ってしまいました。
でも、ここで立ち止まりたくありません。
それは、私だけじゃないと思ってるし、みんなと一緒に上に行きたいなって思ってます。
・・・こんなんで“楽しい”って思われるのって、スゲェ悔しくない? “もっと出来る”って、多分みんな思ってる。私は、思った。“もっと出来るのに…”“もっと出来るのに、なんでこれなんだよ!”って。
正直、スッゲェ悔しかったし、終わった後、めっちゃ泣いた。
・・・でも、勝たなきゃいけない。
明日、あさって来る人がいます。もしかしたら、今日来てくれた人で来てくれる人もいます。
初めて「AKB」を見る人もいます。
もしかしたら、「被災地」から来て下さる人もいます。
こんなんじゃ、ダメでしょ! 死ぬ気でやりましょう!
(メンバーたち) “ハイ!”
よろしくお願いします。
(メンバーたち) “よろしくお願いします!”
ありがとうございました。お疲れ様です。
(メンバーたち) “ありがとうございました。お疲れ様です。”
(小さな声で誰かが)“復習してきてね”
(メンバーたち) “ハイ!”
その夜、各チームは「自主練習」を続けたという・・・
二日目は、相当気合が入ったらしい。
「二日目の反省会」では、「秋元」さんは「勝ち」と認め、(1勝1敗で)最終日に勝ち越しを目指すように、激を飛ばした。
どうやら、「AKB」のライブでは「MVP」を選ぶのが恒例のようですが、その日はメンバー全員を代表して「たかみな」が選出されました。
その「たかみな」は、一人だけ「椅子」に腰掛けていました・・・。
おそらく、彼女は頑張って、頑張って、「倒れた」のだと思います。
「たかみな」は、そういう人です。
「なでしこジャパン」の“生きているレジェンド(伝説)”「澤穂希」の珠玉の名言
“苦しい時は、私の背中を見なさい”
を実践している頼もしい「姉貴」は、ここにもいるのです・・・
「3組目」は、「日本体育大学の女子有志」たちと、「清原伸彦監督」たちです。
『トリハダ(秘)スクープ』が3週に亘って密着取材した40年の伝統を誇る“「日体大」の「集団行動」”のドキュメントでした。
今年、(「発表会」の「50周年」を記念して)史上初めて「女子学生」が挑戦することになったのが、その「目玉」とも言える「人気演目」の【集団行動】でした。
その中でも、「見せ場」は【交差】それも、「逆再生」とも呼ばれる後ろ向きでの【交差】です。
集まったのは各部から集まった「有志45人」で、練習期間はわずか「1ヶ月半」でした。
専門競技も学年もバラバラ(4年生は一人)、身長差も「20cm」(それだけ、各自の「歩幅」も違う)もありました。
一定の歩幅を体に覚え込ませることから始まり、歩いた距離は「45万歩(約360km)」にもなったそうです。
やがて、監督の口からも“良くなってきたね・・・”という言葉が漏れるようになってきていました。
そんな中、「本番10日前」に、唯一の4年生で「指揮者(号令をかける人)」だった「野田さん」が急きょ本番に出られなくなったメンバーの代わりに入ることになったのです。
声をつぶして、卒業式まで伸ばすつもりだった髪の毛を(気合を入れるために)切ってまで「指揮者」になることに頑張ってきた「野田さん」は、当然、歩いていないわけです。体に覚え込んでいないのです。しかも、残された時間は、たったの「10日間」です。
誰よりも、監督から怒られてきたのが、「野田さん」でした。
もうひとつ、「野田さん」にとって悔しかったのは、競技生活では活躍する機会がなく、親から“お前(の活躍する姿)を見るために東京へ行くことがない”みたいなことを言われていたそうです。
だから、両親に最後にひとつ大学生活での「晴れ姿」(指揮者)を見せたいという一心で頑張ってきたのです。
それが・・・
・・・突然の変更にメンバーも動揺を隠せないのか、それまで「様」になっていたことがまた出来なくなってしまったのです。
本番まであと「8日」の最後の「秋田合宿(1週間)」でも、失敗が続きました・・・
ぶつかった「アザ」だらけの体に、歩けなくなるメンバーも出たり、みんな「満身創痍」で頑張っているのです。
それでも、彼女たちは練習を続けました。
しかし、「交差」の成功率は「5割」でした・・・
「合宿」最終日に、「清原監督」はサプライズで成功祈願を込めて「ケーキ」を振る舞いました。
その「ケーキカット」をメンバーで一番背の低い「二人」に頼みました。
それは、二人が行進で(歩幅を合わせるために)一番苦労しているのを知っているからでした。
そのうちの一人「櫻田さん」には、【特別な思い】がありました。
彼女は「福島県浪江町」の出身なのでした。
“地元福島の友だちを勇気づけたい”
そんな思いで、彼女は歩いていたのです・・・。
本番まであと2日、大学に戻ったメンバーに「本番の衣装」が届きました。
女子の清楚なイメージを出そうと“監督が選んだ”「純白のスーツ」(&青いスカーフ)でした。
真新しい衣装に心弾ませるメンバーたちでしたが、心の底では大きな「不安」を抱えていました。
「本番前日」、そして「当日午前(最後の)」の練習でも、「交差」が成功しないのです。
更に、本番会場の「大きさ」にも圧倒されたようでした。
「野田さん」の両親や「櫻田さん」の友だちや両親もやってきました。
「控え室」で、「44名の女子有志」にかけた「清原監督」の言葉です。
さぁ、準備をしよう。集団行動の美女軍団を見せたれ。
おーい、行くぞ、行くぞ。
本番直前の言葉です。
冷静に。指先とか、回った時、止まった時、そういう所はピッとしろ。
“私の集団行動”な、お前たちの集団行動
みんなが“私の集団行動”って、気持ちがひとつになったら、スゴイものが出来るんです。
楽しめ!
そして、メンバー全員の気合のエールです。
泣いても笑っても、これが最後だよ! (イェイ!)
みんな、いっぱい泣いたね! (イェイ!)
笑ったね! (イェイ!)
自信持つよ! (イェイ!)
みんな、愛してるよ! (イェイ!)
みんな、カワイイよ!(イェイ!)
1万2千人! (かかって来んかい!)
一人ひとりにハイタッチをして送り出した「清原監督」がアリーナに向かう途中に、言った言葉です。
もうここまで来たら、自信とかそんなんじゃなくて、
彼女たちを信じるしかないな
これで失敗したら、
1カ 月(半)の俺の指導が悪かったんだ
そして、本番の「12分間」が始まりました・・・
それは、それは「感動的」な演技でした。
今年、一番泣きました。
一番、“やられた!”と思ったのは、ディレクターの「演出」の上手さでした・・・!
「12分間」の「集団行動」の中、、「交差」はほんの「一瞬」のことでした。
つまり、「12分間」のほとんどが「初めて見る」ものだったのでした・・・。
それは、実に「見事」なものでした・・・。
中でも、一番心打たれたのは、“女性らしさを表現するために”集団行動史上初めて取り入れた【ダンス】でした。「少女時代」の『Gee』を踊る彼女たちを見たら、涙が溢れてきました・・・。
あの“ヒゲのじいさん”、やるなぁ・・・!
それは、単に
“男子がやっていることを女子がやる(真似をする)”
というのではなく、
“女子にしか出来ないこと(女性らしさを活かすこと)をやろう”
という気持ちが溢れていたからです。
もうひとつ、印象的だったのは、「学年ごと」にメンバー紹介する場面でした。
「唯一」の4年生の「野田さん」は、しっかりと目立っていました・・・。
・・・・・・
女性って、ホント「本番」に強いなぁ・・・!
輝いている「女性」たちの陰に、素敵な「男」たちがいるんだよ・・・!
でも、時代は確かに変わっています・・・
今年花開いた「3組」の「なでしこ」たち(と、それを陰で支えた「男」たち)を紹介します。
ひと組目は、誰もが知っている“本家”「なでしこジャパン」のサッカー戦士達と「佐々木則夫監督」です。
もう散々語られているので、語りません・・・www
・・・昔々、「東京」でアジア初の「オリンピック」が開かれました。
その後の「高度成長」と言う名の破竹の勢いを暗示するかのように、日本選手たちは多くの「金メダル」を手にしたものでした。
そんな「金メダリスト」の中に「東洋の魔女」と呼ばれた「女子バレーボール」チームがいました。
スパイクを打ち込んでも打ち込んでも、小柄な日本女性たちは「魔法」のようにボールを拾いまくるのでした。
その「魔法」は、想像を超えた「特訓」と言う名の「猛練習」に支えられていました・・・。
それを指導した監督は「鬼の…」という「二つ名」の持ち主でした。
・・・それが、「時代」でした・・・
ふた組目は、私も大好き(*´∀`*)な「AKB」と「秋元康」です。
『AKB48ライブ@SBD』の中に、印象的なシーンがありました。
このライブは「3日間」行われました。
「マジすか学園」の一連のシーンが終わると、場面は突然に“一日目の「反省会」”に切り替わりました。
「秋元」さんは、メガホンを持って一日目の出来が「最悪」だったことをやや強めの(でも、決して怒鳴り声ではなく)淡々と話しました。
なぜ、このステージに立たせてもらうということを感謝しない。
君たちは、必ずホールコンサートになった時に、“こんな広くて…”とか、そんなことばっかり言うけれども、それを何度言えばいいんだと・・・。
これでは勝てない、と思いました。それが、すごく残念でした。そこを真剣に頑張ってください。
明日は、期待しています。
それから、「キャプテン」の「たかみな」が「秋元」さんの所へ行きました。(もう、泣いています)
いいですか・・・?
やってて、私もスゲェ最悪だと思って、全然楽しくないと思った・・・。
でも、お客さん、たくさん笑顔で・・・。時間のせいにもしたくないし(「練習時間」が足りなかった?)・・・
でも、今後どうしていっていいか分からないす・・・
さて、普通なら(私なら)、こんな時に「たかみな」に何て言うでしょうか・・・?
私なら、きっと
“キャプテンのお前が、そんなことでどうする?! 泣いてなんかいないで、ちゃんと考えてみんなにやらせるんだ!”
みたいなことを言ってしまうんじゃないのかな・・・?
ところが、「秋元」さんは静かにこう切り出したのでした・・・
メンバーひとり一人の問題。
だから、そんなに「たかみな」がキャプテンとして心配することではない。
・・まぁ、とにかく明日見てみよう、明日見て・・・
よろしくお願いします。
はい、頑張って!はい・・・
そのあとで、「たかみな」は全員を集めて、話をします。
「たかみな」って子は、多分、「学校の勉強」とかはそんなに出来る方ではないような気がします・・・m(_ _)m
でも、すっごい“生きていく「知恵」”の持ち主だという気がします。
今の「学校の勉強」って、突き詰めると「暗記(物覚え)」の上手下手(「知識」の多い少ない)で決まっている気がします。
そうやって「学校の勉強」で覚えた「知識」の多くは、「世の中」ではあまり役に立たない(使う機会がない)ことが多いような気がします。
世の中には、「知識」はあっても世の中の役に立つ「知恵」のない大人が多いような気がします。
そういう大人たちが集まるところが、「政治の世界」なのかもしれません・・・。
「たかみな」は、その「逆」のタイプの人間のように思えます。
彼女がメンバーたちの前で話した言葉です。
多分、この中で誰も“やりきった!”と思ってるメンバーはいないと思います。
正直、私も全くやりきったとは思えませんでしたし、やり終わった後で“一番最悪だった”って思いました。
“めっちゃ楽しかった”って思えなかったです…。それが、すごく悔しいし、やっと西武ドームまで来たのに、一瞬“ここまでか…”と思ってしまいました。
でも、ここで立ち止まりたくありません。
それは、私だけじゃないと思ってるし、みんなと一緒に上に行きたいなって思ってます。
・・・こんなんで“楽しい”って思われるのって、スゲェ悔しくない? “もっと出来る”って、多分みんな思ってる。私は、思った。“もっと出来るのに…”“もっと出来るのに、なんでこれなんだよ!”って。
正直、スッゲェ悔しかったし、終わった後、めっちゃ泣いた。
・・・でも、勝たなきゃいけない。
明日、あさって来る人がいます。もしかしたら、今日来てくれた人で来てくれる人もいます。
初めて「AKB」を見る人もいます。
もしかしたら、「被災地」から来て下さる人もいます。
こんなんじゃ、ダメでしょ! 死ぬ気でやりましょう!
(メンバーたち) “ハイ!”
よろしくお願いします。
(メンバーたち) “よろしくお願いします!”
ありがとうございました。お疲れ様です。
(メンバーたち) “ありがとうございました。お疲れ様です。”
(小さな声で誰かが)“復習してきてね”
(メンバーたち) “ハイ!”
その夜、各チームは「自主練習」を続けたという・・・
二日目は、相当気合が入ったらしい。
「二日目の反省会」では、「秋元」さんは「勝ち」と認め、(1勝1敗で)最終日に勝ち越しを目指すように、激を飛ばした。
どうやら、「AKB」のライブでは「MVP」を選ぶのが恒例のようですが、その日はメンバー全員を代表して「たかみな」が選出されました。
その「たかみな」は、一人だけ「椅子」に腰掛けていました・・・。
おそらく、彼女は頑張って、頑張って、「倒れた」のだと思います。
「たかみな」は、そういう人です。
「なでしこジャパン」の“生きているレジェンド(伝説)”「澤穂希」の珠玉の名言
“苦しい時は、私の背中を見なさい”
を実践している頼もしい「姉貴」は、ここにもいるのです・・・
「3組目」は、「日本体育大学の女子有志」たちと、「清原伸彦監督」たちです。
『トリハダ(秘)スクープ』が3週に亘って密着取材した40年の伝統を誇る“「日体大」の「集団行動」”のドキュメントでした。
今年、(「発表会」の「50周年」を記念して)史上初めて「女子学生」が挑戦することになったのが、その「目玉」とも言える「人気演目」の【集団行動】でした。
その中でも、「見せ場」は【交差】それも、「逆再生」とも呼ばれる後ろ向きでの【交差】です。
集まったのは各部から集まった「有志45人」で、練習期間はわずか「1ヶ月半」でした。
専門競技も学年もバラバラ(4年生は一人)、身長差も「20cm」(それだけ、各自の「歩幅」も違う)もありました。
一定の歩幅を体に覚え込ませることから始まり、歩いた距離は「45万歩(約360km)」にもなったそうです。
やがて、監督の口からも“良くなってきたね・・・”という言葉が漏れるようになってきていました。
そんな中、「本番10日前」に、唯一の4年生で「指揮者(号令をかける人)」だった「野田さん」が急きょ本番に出られなくなったメンバーの代わりに入ることになったのです。
声をつぶして、卒業式まで伸ばすつもりだった髪の毛を(気合を入れるために)切ってまで「指揮者」になることに頑張ってきた「野田さん」は、当然、歩いていないわけです。体に覚え込んでいないのです。しかも、残された時間は、たったの「10日間」です。
誰よりも、監督から怒られてきたのが、「野田さん」でした。
もうひとつ、「野田さん」にとって悔しかったのは、競技生活では活躍する機会がなく、親から“お前(の活躍する姿)を見るために東京へ行くことがない”みたいなことを言われていたそうです。
だから、両親に最後にひとつ大学生活での「晴れ姿」(指揮者)を見せたいという一心で頑張ってきたのです。
それが・・・
・・・突然の変更にメンバーも動揺を隠せないのか、それまで「様」になっていたことがまた出来なくなってしまったのです。
本番まであと「8日」の最後の「秋田合宿(1週間)」でも、失敗が続きました・・・
ぶつかった「アザ」だらけの体に、歩けなくなるメンバーも出たり、みんな「満身創痍」で頑張っているのです。
それでも、彼女たちは練習を続けました。
しかし、「交差」の成功率は「5割」でした・・・
「合宿」最終日に、「清原監督」はサプライズで成功祈願を込めて「ケーキ」を振る舞いました。
その「ケーキカット」をメンバーで一番背の低い「二人」に頼みました。
それは、二人が行進で(歩幅を合わせるために)一番苦労しているのを知っているからでした。
そのうちの一人「櫻田さん」には、【特別な思い】がありました。
彼女は「福島県浪江町」の出身なのでした。
“地元福島の友だちを勇気づけたい”
そんな思いで、彼女は歩いていたのです・・・。
本番まであと2日、大学に戻ったメンバーに「本番の衣装」が届きました。
女子の清楚なイメージを出そうと“監督が選んだ”「純白のスーツ」(&青いスカーフ)でした。
真新しい衣装に心弾ませるメンバーたちでしたが、心の底では大きな「不安」を抱えていました。
「本番前日」、そして「当日午前(最後の)」の練習でも、「交差」が成功しないのです。
更に、本番会場の「大きさ」にも圧倒されたようでした。
「野田さん」の両親や「櫻田さん」の友だちや両親もやってきました。
「控え室」で、「44名の女子有志」にかけた「清原監督」の言葉です。
さぁ、準備をしよう。集団行動の美女軍団を見せたれ。
おーい、行くぞ、行くぞ。
本番直前の言葉です。
冷静に。指先とか、回った時、止まった時、そういう所はピッとしろ。
“私の集団行動”な、お前たちの集団行動
みんなが“私の集団行動”って、気持ちがひとつになったら、スゴイものが出来るんです。
楽しめ!
そして、メンバー全員の気合のエールです。
泣いても笑っても、これが最後だよ! (イェイ!)
みんな、いっぱい泣いたね! (イェイ!)
笑ったね! (イェイ!)
自信持つよ! (イェイ!)
みんな、愛してるよ! (イェイ!)
みんな、カワイイよ!(イェイ!)
1万2千人! (かかって来んかい!)
一人ひとりにハイタッチをして送り出した「清原監督」がアリーナに向かう途中に、言った言葉です。
もうここまで来たら、自信とかそんなんじゃなくて、
彼女たちを信じるしかないな
これで失敗したら、
1カ 月(半)の俺の指導が悪かったんだ
そして、本番の「12分間」が始まりました・・・
それは、それは「感動的」な演技でした。
今年、一番泣きました。
一番、“やられた!”と思ったのは、ディレクターの「演出」の上手さでした・・・!
「12分間」の「集団行動」の中、、「交差」はほんの「一瞬」のことでした。
つまり、「12分間」のほとんどが「初めて見る」ものだったのでした・・・。
それは、実に「見事」なものでした・・・。
中でも、一番心打たれたのは、“女性らしさを表現するために”集団行動史上初めて取り入れた【ダンス】でした。「少女時代」の『Gee』を踊る彼女たちを見たら、涙が溢れてきました・・・。
あの“ヒゲのじいさん”、やるなぁ・・・!
それは、単に
“男子がやっていることを女子がやる(真似をする)”
というのではなく、
“女子にしか出来ないこと(女性らしさを活かすこと)をやろう”
という気持ちが溢れていたからです。
もうひとつ、印象的だったのは、「学年ごと」にメンバー紹介する場面でした。
「唯一」の4年生の「野田さん」は、しっかりと目立っていました・・・。
・・・・・・
女性って、ホント「本番」に強いなぁ・・・!
輝いている「女性」たちの陰に、素敵な「男」たちがいるんだよ・・・!