
画像は上海書店発行『四部叢刊』の『毛詩』のもの。
右側が「木記」で、出版に関する事項は以下のように書かれている。
上海涵芬樓借常熟瞿氏鐵琹銅劍樓藏宋刊巾箱本景印
(上海の涵芬樓が、常熟の瞿氏の鐵琹銅劍樓藏の宋刊の巾箱本を借りて景印した)
この木記に関しては、台湾商務印書館発行のものと全く同じ。
刊行されたのが民国8年(1919年)ということだから、同じなのは当然。
木記に奥付の情報を付け加えた出版事項を、授業で正していただき以下のようになった。
一九八九年上海書店用一九二六年商務印書館景印常熟瞿氏鐵琹銅劍樓藏宋刊巾箱本重景印
(一九八九年に上海書店が、一九二六年に商務印書館が景印した常熟の瞿氏の鐵琹銅劍樓藏の宋刊巾箱本を用いて、重ねて景印した)
あやふやだった箇所は正していただけたので、やはりこちらを資料に記載して良かったと思う。
しかし出版事項は解決できたとして、疑問が払拭されないのが、画像左半分の巻頭の部分。
木記が同じということは、底本が同じだということである。
であれば当然同じであるべき部分に相違がある。
文字・蔵書印・界線の太さなど部分的に違っている。
これはおかしい・・・
この違いは印刷の過程で修正を加えたと推察されるようだ。
で、これで疑問点が無くなったかと言うと・・・
まだ納得できない部分がある。
どうやらもう少し詳しく調査しなければならないようだ
右側が「木記」で、出版に関する事項は以下のように書かれている。
上海涵芬樓借常熟瞿氏鐵琹銅劍樓藏宋刊巾箱本景印
(上海の涵芬樓が、常熟の瞿氏の鐵琹銅劍樓藏の宋刊の巾箱本を借りて景印した)
この木記に関しては、台湾商務印書館発行のものと全く同じ。
刊行されたのが民国8年(1919年)ということだから、同じなのは当然。
木記に奥付の情報を付け加えた出版事項を、授業で正していただき以下のようになった。
一九八九年上海書店用一九二六年商務印書館景印常熟瞿氏鐵琹銅劍樓藏宋刊巾箱本重景印
(一九八九年に上海書店が、一九二六年に商務印書館が景印した常熟の瞿氏の鐵琹銅劍樓藏の宋刊巾箱本を用いて、重ねて景印した)
あやふやだった箇所は正していただけたので、やはりこちらを資料に記載して良かったと思う。
しかし出版事項は解決できたとして、疑問が払拭されないのが、画像左半分の巻頭の部分。
木記が同じということは、底本が同じだということである。
であれば当然同じであるべき部分に相違がある。
文字・蔵書印・界線の太さなど部分的に違っている。
これはおかしい・・・
この違いは印刷の過程で修正を加えたと推察されるようだ。
で、これで疑問点が無くなったかと言うと・・・
まだ納得できない部分がある。
どうやらもう少し詳しく調査しなければならないようだ
