好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

ニンジンが作業の邪魔に!

2014-12-11 15:23:51 | ボランティア
目の前にぶら下がっているニンジンが気になって気になって・・・
データの確認の期限が今晩なのだけれども、どうにもそちらのほうに気がいってしまい作業が進められない。

目の毒のニンジンは、『影媛』(高尾長良 新潮12月号)。
『日本書紀』巻十六・武烈天皇即位前紀の条に登場する人物、「影媛」を題材としているだけあってこの話には上代語がふんだんに出てくる。
「椿の樹の上つ枝(ほつえ)から散った葉が頸を掠めて落ちてゆく~~~」と描写される歌垣の場面の「上つ枝」は、昨日古事記の講座で習った箇所にあった歌謡!

漢字の読みも常用漢字表内には止まらないにも拘らず、ルビが無いものも多い。 前回芥川賞候補作で「ルビが多くて読みづらい」なんて言われた作品を意識してのこと?

作業するには、各種辞典が必須になることでしょう。
国語辞典・古語辞典のみならず、『時代別国語辞典 上代編』や漢和辞典も念のためにあたったほうがいい場合があるかもしれない。
先日買った『大字源』に上代の古訓が載せられていないのは残念!

この物語の見せ場は、歌垣の部分であろうか?
著者自作の言葉で歌われているように思うのだけれども、このような歌を読んだ作者は一体何歳なのだろうと、著者の経歴を検索して見てビックリ!

1992年東京生まれ。
京都大学医学部2年に在籍中の平成24年/2012年、「肉骨茶」新潮新人賞を受賞。


なんと年齢が20代? 医学部? 京大にはまぁ、納得!
先に手掛けた作品の作者にも、専攻科目外にも拘らず興味ある授業を受けていた、なんて方もおられたから。

「肉骨茶」の主人公の名、赤猪子は『古事記』から採られたのでしょうね。
そして今回は『日本書紀』。と来れば次は『風土記』あたり? 

作業に参加するかどうかはまだ分からないけれど、こういう美味しそうな作品を見るとつい下調べのほうに走ってしまう!
因果な性分である! 

さぁ~~、為すべき作業に取り掛かろうか!


コメント
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