好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

もう終わってしまった「漢文講座」

2014-12-05 14:42:38 | 漢文・漢字
9月の最終週から始まった本年度の講座も昨日をもって終わってしまいました。
本当に時間の経つのが速い! 速すぎ!! 

講座が始まると同時に超多忙な日々を過ごし、その充実感たるや1年を通じてこの時期が最高です。
予習・復習に加えて、湧きだす疑問の数々。先生はその質問に丁寧に答えてくださいます。

疑問はすべて払しょくできたかと言うと、否!です。 なぜならば、下調べが終わらず質問表に纏める事が出来なくて、提出できなかったものがあるから・・・
それは、これからお手紙でお出しするつもりです。

先生、ごめんなさいね! 講座が終わって、質問攻めも無くなったとホッとしていらっしゃるかもしれないけど・・・

【今年のテキストで興味を持った箇所】
淳于:複姓だった! 珍しい複姓がまだまだありそう!
夷仲年(『春秋左氏伝』):「夷」は謚

複合動詞?
『捜神記』:往見覓(ゆきてみもとめる)

補助動詞「去」
『神仙伝』:適去(ゆきさる) 
『捜神記』:解去(ときさる)

この「去」の補助動詞について、『古事記の言葉』「古事記と六朝口語」(古事記研究大系10:瀬間正之)に以下のようにありました。
森野繁夫氏は、六朝期には、補助動詞「去」を用いた「~去」が盛んに造語されたことを指摘(p248)

参考文献として以下のものが挙げられています。
森野繁夫「六朝訳経の語法Ⅰ 補助動詞をともなう複合動詞」(『広島大学文学部紀要』33、昭和49年3月)
森野繁夫・藤井守『六朝古小説語彙集』(『広島大学文学部紀要』特輯号2、昭和54年12月)

更に、興味深い文献が
神田秀夫「古事記と捜神記」(『古事記年報』29、昭和62年1月)
このような論文があったとは・・・
幸いなことに吾本棚に! 

今回のテキストに取り上げられている『捜神記』の巻十二の部分を読んだ時、引用されている文章が長かったこともあるのかもしれませんが、今までの文章となんとなく文体が違うなと感じました。
『論語』『春秋左氏伝』『孟子』『史記』『三国志』などに比べれば、内容が頭に入ってきやすいのかな?

今年もたくさんのことを教えていただきました。
とくに、先生が作成された漢文の教科書を使って、構文の説明をしてくださったのが有り難かったです。覚えなくてはいけないことがたくさんあるのに、自分で読んだだけではなかなか頭に残ってくれず、なぜか先生の説明を聞いた方が覚えられるのです。

課題がまだまだたくさんあります。来年の講座に向けて頑張っていきま~~す 

【付記】
『神仙伝』: 中国の仙人たちの伝記。晋(しん)の葛洪(かつこう)(283―343)の作。10巻
『玄中記』:不思議な話を集めたもの。[晋]郭璞

【追記】
『捜神記』:二〇巻。東晋時代の干宝(カンホ゜ウ)の編。四世紀成立。志怪小説集。六朝説話の宝庫であり、また中国小説の元祖として、のちの唐代伝奇に多くの素材を提供している。(『漢和大辞典』より)

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