好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

古語調査のための参考文献

2013-05-26 13:59:49 | 参考文献
古いノートを見直しながら、今後の古語調査などのために資料の整理をしようと思い立ちました。
以前にも部分的にどこかに書いたような、書きかけたよう気もしないでもないのですが・・・ 
 
以下はいろいろな講座で知り得た情報や、各書籍の説明として書かれている文章から記憶にとどめておきたい内容をピックアップしたものです。
今後新しく知り得た情報を追記して行く可能性もあります。

『祝詞』:奈良時代の古語が保存されている。
日本語の語順に従って、主として自立語を漢字の大字で書き、助詞・助動詞・活用の語尾などを万葉仮名で小字に書く「宣命書き」という表記法で書かれている。これは、後代の漢字・仮名交じりの普通の表記法の先駆をなすものとして注目される。日本古代の言語・文章・文学を研究する上にも貴重な資料。


『新撰字鏡』:『万葉集』を勉強するのに有益。
僧・昌住編 12巻。9~10C成立。表出漢字約2万余。各字には音と訓を漢文で注記。和音、和訓のうちには万葉仮名で表示するものもある。とりわけ和訓は上代古語の貴重な資料。
「小学篇」には異字(異体字)・国字が収録されている。


『倭名類聚抄』:934年前後に成る。意義分類体漢和辞書。漢字・漢語の出典、意味と解説、和訓(和名)を記している。


『類聚名義抄』:平安時代の言葉の調査用。
平安末期の漢和字書。和訓にアクセントの声点が施してあり、日本語のアクセント史の有益な史料となっている。契沖・賀茂真淵・本居宣長などはこの辞書の存在を知っておらず、その著書には利用されていない。複合動詞が記されているものもある。
(『類聚名義抄索引』)


『伊呂波字類抄』:原形は院政期に成立。平安末期の日常実用の語を主とし、これに漢籍に見られる漢語を併せ、広く語彙を採録している。


『名語記』:鎌倉時代語資料
1275年成立。巻2~10現存。当時の俗語・口語を多く収めて「いろは」順に配列し、語源を記す。「名」は名詞、「語」はその他の語で、種々の言葉の語源を説く。


『日葡辞書』:1603年刊行。室町時代のことばの宝庫。


俚言集覧』:江戸時代の俗語
50音順の俗語辞典。成立年次は不明。近世語資料として重要なものであり、近世文学の注釈にも広く利用される。

各辞書のリンク先は、国立国会図書館のデジタルコレクションです。

[注記]
・国立国会図書館の近代デジタルライブラリの名称が「デジタルコレクション」に変更されていますので、修正しました。リンク先は変わりません。
・入力ミスも1か所見つけましたのでそちらも訂正しました。
・『名語記』に「種々の言葉の語源を説く」を追加しました。
(2020.10.29)


コメント (2)
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