春 夏 秋 冬

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禍を転じて福となす

2009年06月10日 16時49分32秒 | 思想信条
昨日の入梅情報が恥をかかないように、今日は朝からしとしとと梅雨らしい降り方の雨の日となった。
今日六月十日は時の記念日でもある。
毎日放送「ちちんぷいぷい」で、時の記念日にちなんで時計やさんが調べたところ、この不況によって時間の使われ方が変わってきたと言う調査結果を紹介していた。
それによると、不況で残業時間が減って、家にいる時間が増えた人や、
上司等とお酒を飲む機会が減って早く帰宅するようになり、家庭団欒の時間が増えてきた人が多いらしい。

又読売テレビの「みやねや」では、今賞味期限切れすれすれの商品を、販売するスーパーやデパートなどが、大賑わいで、
賞味期限が来ていても、傷んでいなかったら食べると言う人が増えており、
日本人が全体的に食べ物を大事にしようと言う傾向に有る事紹介していた。

日本で1年間に廃棄処分にされる食べ物が千百何十万トンにも及び、そのうちの100万トンでも有れば途上国の食糧事情が改善されると言う事であった。

2007年には賞味期限切れの商品を日付をごまかして、多数の食品業者、みやげ物業者が叩かれたけれど、賞味期限を過ぎたと言うだけで、まだ現実には傷んでいない食べ物を捨てると言うのもどうかな~と思っていたので、この不況が日本人の感覚を多少修正しているのかなと言う気がする。

尤も、賞味期限をごまかして、新しいように書き直して売ったりしたら、判断基準を間違える恐れが有るから、
期限ぎりぎりと言う事を隠さず、古いから値引きして売ると言う事で、消費者も受け入れる事が出来るのだと思う。
それを食べて体を壊す様な物は捨てざるを得ないけれど、
腐敗する前に、出来るだけ捨てない工夫をしたいものである。

今日はこの不況が国民の意識に、いくらかでも良い影響をもたらした事を、二つのテレビ番組で紹介しているのを見る事が出来た。
多分此れは国民の感覚がそうなったと言うより、
マスコミがそのように指導せねばと、反省してくれたと言う事なのだろうけれど。

今や世界共通語となっていると言う「もったいない」と言う言葉の発祥の国の国民なのだから、もったいないと言う事を、私たちは誇りを持って主張していくようにしたいものである

飢え死にする人が大勢有るというのに、まだ食べられるものをむやみに捨てたりするのは、人類に対する裏切り行為でもある。
この不況を機会に、日本人として反省すべき事を反省し改める事ができたら、
禍転じて福となすとなるのかもしれない。

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