春 夏 秋 冬

めぐり来る 春夏秋 麗しき 大和し護れ 民草いとえ 
          

原発施設の配管接続ミスに思う

2009年11月06日 12時29分07秒 | 原発・エネルギー問題

トリチウム含む水24年間放出=配管誤接続が原因-柏崎原発1号機
11月5日22時19分配信 時事通信

 東京電力は5日、柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)1号機で、放射性物質トリチウムを含む水を24年間、誤って海に放出していたと発表した。微量で外部環境への影響はないとしている。排水配管の誤接続が原因という。
 柏崎原発によると、東芝の関連会社が1985年の運転開始前に工事をした際、原子炉格納容器内の装置から廃液処理用タンクに接続する配管を誤って接続。同年以降、1カ月に約210ミリリットルのトリチウムを含む水を放出していた。 


絶対に安全なように造りますと、何度も政府が保証していたはずの原発の施設で、配水管の接続を間違えると言うような初歩的なミスが有り、しかもその事に24年間全く気づかないまま放置されていたと言うのだから、恐ろしい限りである。

このことによる環境への影響は無いと、東京電力は言っているそうであるが、
この手の問題が見つかった時、大抵の担当者は、環境への影響は無かったと、断言する。

しかし「きっこのブログ」工事ミスでトリチウムを24年間も放出/柏崎原発によると、柏崎原発の近くの桜の花びらに畸形が有ったり、
柏崎の近くの海で取れる魚にも畸形のあるものが多数見られると現地の漁師さんが言っておられるそうである。

そういうことが有っても一切聞いていない振りをして、
「環境への影響は無い」と簡単に言い切る体質の経営者や、国をどうして信じることが出来るだろう?
そういう人達が、「原発は安全です。安全に留意して施工し発電します。」と言われても、やっぱり危ないのではなかろうかと心配は募るばかりである。

話は原発の事では無いけれど、先日テレビで面白い事を暴いてくれていた。
熊本県で農業用の水を確保する為に現地の人が本気で望んで造られた貯水ダムの話であった。
当初土地の人がこの土地は火山灰で出来ているから、水が(地中に吸い込まれて)貯まらないから、普通にダムを造ってのも、貯水できないだろうと言っていたのに、ちゃんとした調査をしないで、安易な造り方でダムを完成させてしまった。
案の定ダムの水は、農繁期の水の一番必要な頃には、ほとんど底を突く状態で、ダムを造っても何の恩恵を受ける事もできない、駄目ダムとなっている。
土地の人達はダムが出来る前と同じように、今でも水を分け合わなければならず、取水時間の回り合わせによっては早朝とか、夜間になっても取水口の管理をせねばならない状態であると言う。

そのダムを管理している役所の記載をテレビが紹介していた。
ダムが完成した年から毎年、水量不足なしと書かれているのである。
全然目的を果たしていないダムなのに、書類上は水不足なしと言うことになっているのである。
そして一部に水が足りないと言う人も有るけれど、我々は足りていると認識しているとか何とか言っておられるらしい。

農業用用水を期待して、経済的負担も受け容れる覚悟で造ってもらった、貯水ダムが全然貯水せず、只負担を残すだけの存在になっていると言うのに、
「水が足りるか足りないかは、認識するものの判断によって違うが、役所としては足りていると認識している。」としゃあしゃあとして言っているのを見せられると、将に開いた口がふさがらないと言いたくなってしまう。

今のお役所仕事は、開いた口がふさがらないような事を平気でやるのが常習化している事を思うと、
責任ある政府であるなら原発は絶対に作らせないと言って欲しいものである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿