春 夏 秋 冬

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時雨のクリスマス

2008年12月25日 20時55分44秒 | 労働問題
今日12月25日は、我が家の亡くなったお祖母ちゃんの月命日に当たり、
お寺さんがお参りに来てくださる日である。
だから我が家は、仏教徒であることを、特に意識する日であった。
テレビのニュースではクリスマスと言って、浮かれている人もあるらしいけれど、
派遣切りの嵐で、それどころでない雰囲気になっていて、盛り上がりに欠けるクリスマスだったかもしれない。

テレビと言えば、夕方のニュースバラエティーで、各党の代議士が討論のような事をしている番組があった。
その中で話題になっていたのだけれど、
3年ほど前に派遣法の修正で、3年間続けて同じ会社の仕事をしている派遣社員を、正社員として採用しなければならないということが決められていたのだが、
来年が丁度その3年目に当たるので、
世界同時不況に名を借りて、
丸3年が近ずいている派遣労働者を、正社員にしないために、
大急ぎで契約解除しているところも有るかも知れないという事であった。

来年になったらどんな法改正が為されるか分からないので、
冷酷にも年末の寒空に、大急ぎで派遣切りを断行したと言う事のようである。
麻生総理はそういう企業の要請に答えて、時間稼ぎをするのが使命だったのだろうか?
聞けば聞くほど怪しからぬ、国民を踏みつけにしても、大企業のご機嫌取りに終始する、とんでもない政権であると言う事が、明らかになってくる。

小泉政権の時、派遣法を認めなかったら、当時の大企業は、日本国内に工場を作らず、中国やその他の労賃の低い国に工場を移転させるから、派遣法を認めざるを得なかったのだと、こともあろうに民主党の議員が、小泉総理のやったことの弁護をしているのにはちょっと呆れてしまった。

そんな同胞愛のない企業なら、国内にいてもらって、もろくなことにはならないから、どうぞ出て行ってください。
その代わり日本国からの保護は一切受けさせませんよ、と言って突っぱねたなら、それでも外国に出て行くという企業があるだろうか?

それでは税収が減ると言われるかもしれないけれど、
アメリカ軍への思いやり予算や、
自衛隊の予算を税収に見合った金額に縮小したり、
今やっている必要もないダム建設のような大型公共工事を止めにしたり、
官僚の天下りを全てなくして、実質的な事にのみ税金を使うようにしたら、
国内組みの企業からの収益だけで、充分まかなわれるのではないだろうか?
国内の山野は荒れ放題になっているところが多いと聞いている。
そういうところの管理に、人員を使ったり、大型公共事業でなくて、人出を要する仕事も色々有るのではないだろうか?

すくなきを憂えず、等しからざるを憂う。
という言葉も有るから、今よりもっと質素な生活しか出来なくなったとしても、温かみのある人間関係が築けるならば、その方が人として幸せかもしれないと私は思うのだけれど・・・・・
アメリカ軍に対してだけ思いやりをして、国民に対しては冷酷非情というのではなく、国民同士が本来の思いやる気持ちを大切にして、労わりあえる国に戻す事が出来たならば、どんなに良いかと思う。
少なくとも それまで一生懸命働いてくれていた労働者を、一顧の思いやりもせずに、年の瀬の寒空にいきなり放り出すような無慈悲な事は、恥ずかしくて出来ないような国民性を取り戻してほしいものである。
今日は朝から降ったり止んだりで、夕方の雨には霰が混じっていました。
これを時雨というのでしょうか

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