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春闘は誰の為?

2009年02月19日 21時35分31秒 | 労働問題

春闘:電機業界の労使交渉始まる 認識の差大きく 
電機連合傘下の労働組合の09年春闘の要求が19日出そろい、春闘相場作りに大きな影響を与える電機業界の本格的な労使交渉が始まった。各社とも前年(2000円)を大幅に上回る4500円のベースアップ(ベア)を求めたが、経営側はベアどころか、「定期昇給ありきはありえない」と、賃下げの可能性にも言及。賃上げによる個人消費活性化を訴える組合側との認識の差の大きさが鮮明になった。

 電機連合の統一要求に沿い、日立製作所が昨年妥結実績(1000円の賃金改善と4.91カ月の一時金)を大幅に上回る4500円のベアと年間5カ月の一時金を要求したのをはじめ、各社とも足並みをそろえて大幅なベアを要求した。労組側は「物価上昇による賃金目減り分を補てんし、個人消費拡大につなげる」(電機連合の中村正武委員長)と主張する。


不景気で派遣切りが横行し、正社員切りも始まるかもしれないと、危惧されている時に、
労働組合の経営者に対する要求が、大幅なベースアップの要求で、賃上げによる個人消費活性化を訴えるといっている。
少々賃金が上がったとしても、いつ首を切られるか分からない状況において、人は消費を活性化するだろうか?
例え賃金は据え置かれたとしても、雇用の安定が守られると信じることが出来たならば、
月賦で買うという手も有るから、消費が伸びることを期待することも出来るけれど、
いつ失業させられるか分からない状態であるならば、たとえ貯金が有り、高級を取っていたとしても、
将来何かあったときのためにと、なるべく貯金しようとするのが人情ではないだろうか?

労働組合の代表者の人たちに、そのくらいのことが分からないとは思えない。
これは経営側にいわば「塩」を送る行為なのではないかと疑いたくなってくる。

「この世界的不景気の時代に、のんきにベースアップを要求するなど、何という奴等だ。」と経営側は一蹴し安いし、
派遣切りの残酷さを言われたり、雇用の安定をと要求されたら、無碍に切り捨てることも出来にくい。
そういう心配もせずに済むようにと、労組側が気を使っているのではなかろうかとさえ思えてくる。
労組はもう労働者のために交渉する気など初めから無く、
組合員の為に賃上げを求めている振りをして、
会社側の都合の良いような交渉経過を演出しているような気がしてしまうのは、私だけだろうか?
今日もはのち

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