浪速の格闘技通信(MMA Ranker 浪速支部)

海外の格闘技の大会のカード、結果やニュースなどを逸早く探し、それについての感想や考察を書いていくブログです。

BoutReview(KOTC Fight)

2007-06-20 | Review
今回はアクエリアスさんと蚊さんのご要望に答えてチャーリー・ヴァレンシアvsカブ・スワンソンのレビューを行ないたいと思います。
ヴァレンシアは元KOTCバンタム級王者であり、65kg以下級では小柄な160cmという身長ながら非常に巧みな試合運びで連勝を重ねていました。この試合の5ヶ月前には北米軽量級最強の男フェイバーと対戦。お互いにスピーディーな試合を展開するもチョークを極められ敗れてしまいました。
対するスワンソンはKOTCやTotal Combatを主戦場に7勝1敗となかなかの成績を残していましたがこれまでビッグネームの相手との対戦はなく、まだまだ無名の存在でした。僕もこの試合はヴァレンシアの復帰戦という感じで考えてました。


まずはスワンソンから入場。背中には十字架のタトゥー。背中向けてますが胸にも色々と彫ってます。
続いてヴァレンシアの入場。

顔はハッスルで活躍してるプロレスラーのTAJIRI似。もしくはエディ・ブラボーと前田吉朗を足して割ったような顔してます。

選手とは関係ないけどボディチェックする人がかなりの大柄で筋肉ムキムキですげぇ強そう。その右隣の人も映画でギャングの手下役で出てきそうな風貌w。


両者グローブ合わせて試合開始。カメラが金網の外からオンリーだから見難い。

やはり体格ではやや劣るヴァレンシア。
両者細かいフェイントからまずヴァレンシアの右ローが「パチーン!」と綺麗な音を立ててヒット。
負けじとスワンソンもガードの上ながら強烈なハイキックを叩き込み、ヴァレンシアを後退させるとパンチで突っ込む。

<ジャブから鋭いハイを放つスワンソン>

ヴァレンシアもそれに合わせてカウンターの片足タックルでスワンソンを捕まえるが、スワンソンも片足で踏ん張りヴァレンシアの首をギロチン気味に抱え込む。


捻り倒すようにテイクダウンするヴァレンシアに対してスワンソンも金網にもたれる様にして立ち上がるが、ヴァレンシアは両足タックルに切り替えて持ち上げるとスラムで叩きつける。

<レフェリーが邪魔ですがスワンソンをスラムで叩きつけるヴァレンシア>

ヴァレンシアはそのまま金網際に追い込みながら片足を抜いてハーフガード。
もう片足を抜いてマウントを狙おうとするヴァレンシアだがスワンソンの足が意外と利くため、ここはスワンソンの首を抱えて立ち上がると金網に押し込みながらギロチンチョーク(ネックロック気味)。

<スワンソンの首を捻り上げるヴァレンシア>

ヴァレンシアはこれが極まらないと見ると首を抱えて顔面に膝、さらに離れ際に右フック。これを寸でで避けたスワンソンは再びノーモーションからのハイキック。だがこれもガードの上。
さらに意表を突いたスワンソンのローキックでバランスを崩したヴァレンシアは御返しとばかりに左ハイキック。


しかしこのキックで自らバランスを崩したヴァレンシアは転倒。起き上がろうとしたとこにスワンソンのサッカーボールキックが頭部をかすめる(当たれば勿論反則)。

<反則なのに躊躇無く蹴り込むスワンソン>

なんか避けたヴァレンシアはそこから片足タックルを狙うが足を捕まえた状態でスワンソンにサイドをから潰される。


ここから決め手がないと感じたかスワンソンは立ち上がって離れようとするがヴァレンシアは再び片足タックルで食い下がり意地でテイクダウンに成功。
首を抱えこもうとするスワンソンの隙を突き足を一本抜きハーフガード。


下から密着するスワンソンにヴァレンシアは再び首を抱えながら立ち上がると金網の押し込んで顔面とボディに膝蹴りで叩き込む。

<押し込んで右膝を放つヴァレンシア>

離れ際に右フックを振るうヴァレンシアだがこれはヒットせず。
スワンソンは長いリードジャブから右ローのコンビネーション。さらに得意のハイキックからパンチで攻め込むがヴァレンシアも力強い右フックでなぎ払う。
変則的な右アッパーからワンツーで前進したヴァレンシアに対してスワンソンはカウンターの胴タックル。
これを踏ん張ったヴァレンシアは逆に片足タックルを狙うが上から潰されてしまう。


スワンソンが足を抜いて立ち上がると組み合ってヴァレンシアが金網に押し込む。
ヴァレンシアは首を抱えられながら両足タックルでテイクダウンに成功してハーフガード。

<スワンソンの両足をブッコ抜くヴァレンシア>

しかしスワンソンも金網にもたれてスペースを空けると僅かな距離で片足タックルを仕掛ける。だがヴァレンシアはこれを潰すと首を抱えて膝蹴り。
ここでスワンソンは自ら引き込むようにしてマットに背中をつけると巴投げの要領でヴァレンシアを後方に投げ飛ばす。


スワンソンは上からがぶった状態からヴァレンシアの頭を腕で押さえつけると(シウバやショーグンがよく使う)ボディに強烈なサッカーボールキックを見舞う。

<これも一歩間違えれば反則スレスレ>

この一発で吹っ飛んだヴァレンシアにスワンソンはここぞとばかりにパウンドのラッシュ。


これに対してヴァレンシアは何も対処できず、亀になって殴られ続けるのを見たレフェリーは試合をストップ。
スワンソンは雄たけびを挙げながらオクタゴンに登って勝利のアピール。



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1 コメント

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Unknown (アクエリアス)
2007-06-20 09:01:31
分かりやすいレビューありがとうございます。また時間にゆとりができたらレビューお願いします!
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