今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

ビザが切れ,入国拒否!?

2009-12-24 00:56:38 | その他
もう1ヶ月経ちますが,バケーション中の出来事です

ガラパゴス諸島を満喫して,アメリカへ帰国

マイアミ空港で入国審査を受けた時です

係官曰く「あなた,これじゃダメです。ビザが切れていますよ。」

3日後には勤務を控えていましたから,頭が真っ白になりました

「入国拒否!?日本へ強制送還??」

そもそも私はJ1ビザというビザでアメリカに来ています

これは有効期限が1年、それ以降は更新が必要です

ところで臨床研修を続けている間は、DS-2019という書類も1年ごとに更新しています

ビザはアメリカ国内で更新できないこともあってか

DS-2019という書類さえ更新されていればアメリカに滞在を続けても良いことになっています

つまり「ビザは切れているけど,不法滞在ではない」状態です

そこで問題は,一旦アメリカ国外に出たあとの入国

カナダ,メキシコ,カリブなど近隣の諸島に行く場合は

特例としてビザが切れていてもDS-2019が有効であれば入国させてくれます

確かにカナダに行った時もスルーパスでした

ところが今回のガラパゴス(エクアドル)はその特例が適用されないのです

ビザについては,事前にDS-2019を発行してくれた政府機関に電話で確認したところ

「ビザが無くても大丈夫だよ」と言われていたのですっかり安心していたのです

結局,「入国は認めるが罰金1500ドルを払いなさい」という方向の話になり

別室で待たされること30分

出てきた別の係官がスマイルで握手をして曰く「今回は私の上司の裁量で特別に見逃すことにしました。お仕事頑張って下さい。」

明らかに「研修医」という身分が,良い方向に働いたようです


よくあることですが,アメリカでは人が言ったことを鵜呑みにしてはいけません

自分の目で確認しないと

役所や店などで何度これで失敗をしたか

結構みんな,知らなくても適当に答えるんですよね

その点,日本の役所やサービス業はまじめというか

少なくとも「知らない場合に,知っている振りをして適当にこたえる」ということは稀なように思います

国民性でしょうか?

最新の画像もっと見る