今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

名前

2009-09-24 17:02:34 | その他
アメリカにいるとファーストネームを憶える重要性を実感します

毎朝、顔見知りとすれ違うたびに

"Good morning Kei! "と声をかけられます

半年前に2週間一緒に働いただけの、小児科アテンディングからも普通に声をかけられます

ところが、こちらは名前が出てきません

苗字は出てくるのですが、「名前なんだったっけ?」と思った瞬間に、すれ違ってしまいますので

"Good morning ...."のあとが続かず、敗北感で一杯です

病院やクリニックの廊下の角を曲がる時は、毎朝緊張の連続

「あの角の先にだれかいないだろうか?」

相手を認識した1秒以内にファーストネームを口にできなければいけません

1年たった今でも、毎朝が戦いです

それにしても、名前が憶えられません

名前に漢字がついていれば、もっと憶えられるのですが

アルファベットは、まるでランダムの呪文です

さらに問題なのは、ニックネームと本名が結びつきにくいこと

例えばエリザベス(Elizabeth)という名前も

Bethで通っている人もいれば、Lizで通っている人、あげくの果てにBettyまで

同僚はBethとLizを間違えられて、滅茶苦茶怒っていました


大会社のCEOが、一度あった人の名前を憶えていてすごいなどという逸話がありますが

人との交流がメインである職業、医師としては

名前をしっかり憶えるという当たり前のことを、今更ながら再認識しています

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