今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

予防医療ワークショップ in 総合診療医学会

2008-03-15 00:15:40 | けんしん

先週末の第16回日本総合診療医学会学術集会でも予防医療のワークショップをやりました

根拠に基づいた予防医療:患者中心の予防医療の実践のために


学会などでの開催は、これで10回目です

日曜日の夕方、しかも人気の「身体診察WS」の裏でやりましたので、参加者は見学も含めて10名ちょっと

テレビでいえば深夜枠、しかも人気番組の裏番組という感じです

でもいいんです、地道にやりますから


だいたい確立してきた進行のパターンは

 

  • ケースによるロールプレイ
  • 小グループディスカッション
  • 全体でのディスカッション
  • 私たちが作った小冊子をみながらの各論
  • 総論のプレゼンテーション(まとめとして)

「ディスカッションの時間が足りない」というのは、よく出るフィードバックです

今回は総論のディスカッションを、もっと充実させようという自分たちなりのテーマで企画しました

まず思い切ってロールプレイをやめました

ディベートをやりたいという意見もありましたが、最終的に採用した進行は

  • 参加者を二つのグループに分けて、別々のテーマで話し合う
    • 一つのグループはけんしんのメリット
    • もうひとつのグループはけんしんのデメリット
  • それぞれを抽出して発表したあと、どのように改善していったら良いかを全体でディスカッション
  • 総論まとめのプレゼンテーション
  • 小冊子を使って各論についてディスカッション


参加者の満足度はおおむね高いものとなりました

 

総論のディスカッションが良かったようです

案の定、「ロールプレイもやりたかった」という意見も出ましたが・・・

ところで私たちが自主制作している小冊子の

PATIENT-CENTRED PREVENTIVE MEDICINE

AN EVIDENCE-BASED METHOD (THIRD EDITION)

 患者中心の予防医療-根拠に基づいた実践- 第三版

ようやく家庭医療学会の理事会で承認を受け、学会の名前を付けて出版するはこびとなりました。

正式に出版するとなると、アップデートの問題や、表記の仕方など、課題は山積みです


「私が渡米するまで何とか、目処をたてよう」と話し合ったところです

世のため、人のため、役に立つものをつくりたいですね



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