Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

どこにでもある場所と どこにもいないわたし

2010年10月24日 09時08分08秒 | ベリーの感想文(本・映画)
どこにでもある場所とどこにもいない私
村上 龍
文藝春秋
天気        一日中降ったりやんだり


村上龍 著 : どこにでもある場所と どこにもいないわたし
を、読みました。


コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港。
誰の近くにでもある場所や、シチュエーションの中で、
ほんの数分間の短い時間の中で、主人公たちが思う事、感じる感覚を綴った短編集。


人って、ほんの短い時間で、かなり壮大な想像(妄想?)をしたり、
過去をさかのぼって、懐古する事などがよくあると思います。
そこで、ハッと何かに気づいたり、新しい思いが浮かんできたり。
なにげない一瞬が、人生の方向を大きく変えてゆくこともあるでしょう。
この物語は、そんなシーンが次々と綴られます。
龍さんの作品の言葉はどれもたいへんシンプルで、しかし視点は懐疑的です。
市井の主人公たちは、明確な答えなど見つけたりはしないけど、
自分の人生を歩き続けてゆきます。
まるで、日々をたんたんと生き続けている、私のように。








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