映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(お宝発見!)(6)「ヴァレンチノ…初めて観た外国映画」女優エリノア・パーカー(1)

2006-04-25 00:08:54 | 映画
 ヴァレンチノ…と云えば世界の一流ブランドのようですが、私にとってはまた違った意味がありました。それは同名のアメリカ映画は私が始めてみた外国映画だったからです。大体大阪の従姉に連れられて観た映画は、ストリーなど十分理解できず消化不良のまま終わっているものも多く、この作品もそうでした。
 ルドルフ・ヴァレンチノ…1930年代に活躍したスターで、人気絶頂の時に若くして他界して、全世界の人々の涙を誘った…と云われます。
 この人気俳優の生涯と恋の遍歴を描いた映画でしたが、私はヴァレンチノ役のアンソニー・デキスターよりも、相手役の女優エリノア・パーカーに魅せられて仕舞いました。私が「テネシー・ワルツ」のパティ・ペイジを、好きになったように、それからは彼女の追っ駆けを始めることになりました。

(お宝発見!)(7)映画「探偵物語」…女優エリノア・パーカー (2)

2006-04-25 00:08:17 | 映画
 「探偵物語」…と云うと松田優作が主演の「探偵 工藤俊作」の方が知名度が高いようです。黒の帽子に黒のスーツ 愛車はイタリヤ製のスクーターのベスバP150
…銃はベテランらしいのに高所恐怖症…船酔いもする…と云う少し変った探偵が登場した物語は人気があったらしいですね。
 
 こちらの「探偵物語」は暗い家庭に育ったが故に、犯罪人を赦せない鬼刑事にカーク・ダグラス 愛する彼の妻にはエリノア・パーカーが扮しています。
 取調べ中に彼は容疑者と我が妻との間の秘密を知ります。二人を赦せなくなった彼は容赦なく犯人を締め上げて、まっすぐに破滅に向かって突き進んで行きます。
 エリノア・パーカーは哀しい刑事の妻を演じて、単なる美人女優から脱却した記念すべき作品と言えます。 
 
 彼女の映画で外に観たのは「黒い絨毯」というのを見ましたが、これは南米を舞台に「大蟻」が出てくる映画でしたが、これは全くの平凡作だったようです。
 
 私が彼女と再会したのはそれから実に半世紀後の後のことでした。それは昨年の正月に観た「サウンド・オブ・ミュージック」です。脇役ではありましたが…そうです…これは以前にブログに書いたと思いますので詳細は省略しますが、「ややお年をお召しになったとは云え、その美しさには更に磨きがかかって…」とか書いたように思います。
 

(お宝発見!) (5) 「この日はなんの日?」

2006-04-24 00:34:17 | 映画
 別になんでもない普通の日なんですよ。昭和27年8月24日…この日は私が京都へ映画を見に行くつもりでしたが、都合により行き損なった日の新聞広告です。私のお目当てはアメリカ映画『紳士は金髪がお好き」でした。この映画は大阪スバル座で『皇帝円舞曲』と云う映画を観てた時、『紳士が…」の予告編が上映されました。その時から絶対に見るぞ…と決めていたので新聞を切り抜いて時期を狙ってたようです。
 結局は見損なったようで観たのは、それから五十数年後…昨年の正月『サウンド・オブ・ミュージック」と同時に観たと云うのですからなんとも気の長い話しです。それに目当ての「紳士が…」よりも、『サウンド…」の方が数段よかったように思いました。
 
 さてこの頃京都ではどんな映画館があり、どんな映画が上映されていたのでしょうか?
  <洋画の部>
(京都宝塚劇場)紳士は金髪がお好き<マリリ・モンロー ジエーン・ラッセル>
(京極東宝)ゼロ号作戦 無宿者(八千代館)アリバイなき男 狙われた駅馬車
(京都座)  片目の魔王 太平洋戦史 (朝日会館)凸凹火星探検 
(公楽小劇場) フランス映画祭 乙女の湖 別れの曲 <冷房完備>
(菊映) 真紅の盗賊 スーダンの砦 深夜の貴婦人 <新装開館 豪華3本て>
(京極大映) 赤い風車 イースター・パレード (SY京映) 犯罪都市
  <邦画の部>
(公楽会館) 祇園囃子 千両肌 (松竹座)あばれ獅子 若旦那の縁談
(文化会館) 都会の横顔 凸凹太閤記 (松劇) 花の喧嘩状 弁天横丁
  <実演の部>
(南座) 待望の美剣士 大江美智子一座 18-23日 昼の部は売切 夜のみ

 昨秋に新京極 河原町あたりを探索した時、なんてまぁ映画館の数が減ったものだ…と思いましたが、シネマ最盛期にはこれ程沢山あったのですね。[菊映」と云うのが新装開館したすぐのようで、その後も「京都スカラ座」や「弥生座」などが続々と新規参入したようです。
 中でも「京都スカラ座」はミラノスカラ座の雰囲気を出すべく、デラックスな感じの映画館だったようですが、年中ビンボー少年だった私はあまり馴染めず行った記憶がありません。「冷房完備」が宣伝文句になった時代ですが、その後スケート・リンクを映画館に改装した「パレス大劇場」は冷房完備が売り物でした。
 「京極大映」の「赤い風車」「イースター・パレード」の2本は、私も当時は観損なって気になっていたのですが、昨年秋ごろにDVDでやっと観ることが出来ました。
 こうしてシネマ黄金時代の1950年代も遠くなり、やがて「京都スカラ座」「京都宝塚劇場」 「京極東宝」と共に閉館し、そのラスト・イベントとして、「ローマの休日」「また逢う日まで」などの往年の名作が上映されたことは、昨秋のブログ「さらば 京都宝塚劇場」でお伝えした通りです
 これもすでにお伝えしましたが、減りつつある映画館の中で「八千代館」が、独自の固定客を掴んで今尚頑張っていることは「心強い?」ことであります.とはいえ浮沈の激しい業界のことですので、その後はどーなのか、元気でやってるのか?また一度探索に行く要ありそうですね。
 それにしてもこの界隈にこれだけの映画館がひしめいていて、しかも経営が成り立っていたのですから、往年の映画の隆盛ぶりが想像されます。懐の暖かい時は張り込んで「京都宝塚劇場」で、お寒い時は三番館の「3本立て55円」で我慢したり…我が青春時代の哀歓の片鱗が、チラリと垣間見えるようで懐かしく感じられました。
 今はお洒落でスマートな大型店に挟まれながらも,相変らず観光客や修学旅行生などで賑わう老舗のお土産店や、伝統的な民芸品とか工芸品などの店を覗きながら、往年を振り返って感慨は尽きませんね。 
  


(お宝発見) (4) 「永遠の大スター」

2006-04-23 00:02:24 | 映画
 白いテニスウエアで颯爽とラケットを振っているのは…
 アメリカ ブリン・モーア大学卒 心理学博士という学歴と、アカデミー賞ノミネート12回、主演女優賞受賞4回…の輝かしい芸歴を持つ大女優と云えば…勿論、キャサリン・ヘプバーン…50歳の時の珍しい姿です。
 1932年にデビュー翌年の33年には『勝利の朝』で、アカデミー主演女優賞を得ます。この映画は女優志願の女性の苦難と、不倒不屈の努力を描いた作品だそうですが、彼女の熱演が高い評価を得たものと思われます。
私が観たのは彼女の数多い作品の中でたったの3本に過ぎません。
  私の彼女に対する第一印象…1951年作品「アフリカの女王」のタイトルからクレオパトラ風の美女を想像してたので、なんてまぁ薄汚れた…これでもスター?…と云うのが正直なところでした。
 実際その通りで第一次大戦下のアフリカで、ドイツ軍をやつっけるゲリラ女性役ですから、真ッ黒になっての熱演でしたので当然だったのでした。この映画は私自身の意思と云うよりも、私に映画の楽しみを教えてくれた従姉に連れられて、全く予備知識ゼロで観た映画だったので、そういうことになりました。
 2本目の1955年『旅情」は多少は勉強もしていたし、ある程度は大人の恋を理解出来る年齢だったし、全編に流れる美しい音楽とヴェニスの風光に限りない魅力を感じて、忘れられない映画となりました。
 3本目の1994年「めぐり逢い」は、1957年の同名の作品のリメイク版ですが、コメディ風の作品でありながらしんみりする場面もあり、新旧二作とも優劣つけ難いほど心に残る作品だったと思います。この作品でも彼女が登場する場面が最も印象に残りましたが半世紀以上にわたり、大スターであり続けた彼女の最後の作品になりました。
 生涯で9回と云う最多共演記録を持つスペンサー・トレシーとの間柄は、周知の事実でしたがマスコミも決してスキャンダルとして、取り上げるようなことはしなかったと云われます。映画史上に燦然と輝く芸歴と、彼の最後を看取ったと云う真剣で毅然とした愛は、口うるさいハリウッド雀どもを圧倒したとも云えそうです。
 キャサリンとオードリー…この二人のヘプバーンは、偉大な足跡を残した大スターとして永久に残ることでしょう。

 この写真はスペンサー・トレシーと共演した7本目の映画「パットとマイク』(未公開?)でプロゴルファーに扮した時の彼女のスナップです。
 
 

(お宝発見!) (3) 「Roman Holiday」

2006-04-22 00:00:31 | 映画
 シネマの世界に戻って来ると、一度は話題にしないと気が済まない…と云うスターと映画がありますが、それはオードリー・ヘプバーンと、映画「ローマの休日」です。
 私にとって最も楽しかった十代末期を象徴するこの映画が、「映画の友』誌で、原題の「ローマン・ホリディ」として、初めて紹介されたのは昭和28年4月号です。写真ではよく読み取れませんが「グレゴリイ・ペックとオードリイ・ヘプバーンのこのたのしそうな演技をご覧下さい。久々の巨匠ワイラーのコメディ・タッチが見ものです」と紹介されています。
 この頃は殆ど知られていなかった無名の舞台女優…オードリイ・ヘプバーンを『見るからに個性豊かなチャーミングな女優」更に『彼女は舞台出身の若手では最も将来を嘱目されていて、すでにイギリス映画の二,三にも出ていてその洋々たる才能は話題になっている。あるいは今年のアメリカ映画界の、最大の話題を生むのは彼女ではないか…と云う説が伝えられている程である」
と書いています。
 彼女がこの映画で日本で有名になったのは昭和29年でしたが、そのはるか以前に彼女が話題になることを、予想していることは興味を惹きます。
 でも…まさかアカデミー主演女優賞を射止めるとは…全世界のアイドル・スターにまでなるとは…さすがの「映画評論家」も「映画専門誌」も予測できなかったようですね。

 写真の場面はローマ市内を二人でスクーターに乗って暴走した挙句、パトカーに捕まり警察で言い訳に四苦八苦している場面です。
 この映画やA・ヘプバーンについては、私もブログで再三にわたり話題にしましたので、付け加えることはあまりないのですが、あえて何度でも云うならばユーモアとペイソス…この相反する二つの要素を、合わせ持った素晴らしい映画でした。
 

(お宝発見!) (2) 「灼熱の恋」

2006-04-21 00:03:12 | 映画
 「戦いの山野に咲き出し灼熱の恋! 待望の文芸巨編公開いよいよ迫る!」
 昨年8月頃に映画「誰が為に鐘は鳴る」をブログの題材にしました。その中でこの広告文句に惹かれて、この映画を観に行った…云々とか記されています。
 裏表紙に掲載されている広告文句…それは私が覚えいてブログに書いた文面とほぼ同じでした。違っていたのは…ブログの『文芸巨編』が『文芸映画巨編」だった点、それと「いよいよ」の文字が『愈々』と云う漢字になっていた…この2点だけでした。この数十年間…「よく覚えていたね」とマジで、自分で自分を褒めてやりました。
 ブログの中でもゲーリー・クーパーもさることながら、短髪のイングリッド・バーグマンが余程、印象的だったように書かれてあるのですが、それはどうもこの「映画の友」11月号の裏表紙の広告写真から受けた印象に思われます。
 云うまでもなくアーネスト・ヘミングウェイ原作の映画化作品ですが、肝心の原作を読んだのか…と云うと、私は翻訳小説と云うのはフランソワーズ・サガンの「悲しみよ今日は」のほかは、殆ど読んだ記憶がないので多分読んでいないと思います。
 この映画…幸いにしてVTRがあるのでまた観て見よう…

 前回に触れた「グレン・ミラー物語」と、今回の「誰が為に鐘は鳴る」については、昨年8月下旬から9月上旬のブログを、もう一度ご覧戴ければ嬉しいです。
 
 

(「お宝発見だっ!)(1)『映画の友」

2006-04-20 00:18:26 | 映画
 私が「桜」や「つくし」や「メルヘン」や…と騒いでいた頃…我が家では革命的な事態が起きつつありました。お馴染みの我が家の「ソージ大臣」が物置から、なにかを重そうにに抱えて入って来ました。またゴミの束か…と思いきや…私は絶句しました。それは私が数十年前に買った映画雑誌のバック・ナンバーでした。
 「映画の友」昭和27年11月号 定価120円(地方売価123円)
  月極め購読 3ケ月 360円 6ケ月 720円 
「定期購読者への優待として、途中で定価の値上げがあっても差額の代金は戴きません」(当時の原文のまま)
 当時私が読んでいた映画雑誌はこの外に「スクリーン」誌がありましたが、「映画の友」が一部の邦画も掲載対象にしていたのに対し、「スクリーン」は洋画専門誌と云う点が違っていました。
 
 半世紀ぶりに発見された貴重な資料に私は、大きい喜びに包まれました。
 本当はもっとあったはずですが…私の知らない間に廃棄物に化けた確率が高いようですね。犯人は誰や!狭い我が家では…それは一人しかいないのです…
 ここで無理に「犯人探し」を始める…ということは我が家の「ソージ大臣兼食糧庁長官」に挑戦する…と云うことであり、それは即…絶食を意味します。
 …と云う訳で今回数冊のバック・ナンバーが、奇跡的に発見されただけでも良しとすべきでは…それよりも今後の対策を研究すべきでは…と思い直しました、
 この中の貴重な映像を永久保存する方法は…そうだ!私のブログに掲載すればその価値を認識して下さる方も多数いられるのではないか!そうすればクラシック映画を愛する人の手により「永遠に不滅」になるのでは…
 こんな身勝手な思いつきで私の新しい企画はスタートしました。

 
 さて、この雑誌の表紙を飾っているスターは誰でしょうか? 
 ひょつとしたら以前にブログで書いたかも判りませんが、この女優こそ当時は独身だった私が「お嫁さんにしたい…」とマジで憧れていた女優さんなんですよ。
 昨年DVDで観た「ザッツ・エンターティメント」では、往年のミュージカル・スターとして…また進行役として出演していました。映画「グレン・ミラー物語」「戦略空軍命令」ではジェイムズ・スチュアートとの度重なる絶妙なコンビネーションで、理想的な奥様役を演じたジューン・アリスンでした。
 決して美人タイプではありませんでしたが、ハリウッド・スターらしからぬ暖かい独特の雰囲気に惹かれたのは、私一人だけではなかったのでは…と思います。
 表表紙だけで言えば外にもエヴァ・ガードナーや、リズ・テイラーなどの大スターがいるのですが、十代の頃の「及ばぬ恋」の思い出として…特別に彼女に登場して戴きました。

 そしてこの号の裏表紙が実に素晴らしいのですよ…それは次回に…(続く) 
 



 


(季節の便り)「メルヘンの世界?」

2006-04-19 00:10:49 | 季節の便り
 なにかエキゾチックな建物…
 登山電車?みたいなのが停車していて…でもお客はあまりいないみたい…
 「ロープウェィに春が来て…」(中略)「レナウーン レナウン娘が …」
 私が働き盛りだった1970年代に、こんな懐かしいコマーシャル・ソング流行ったっけ…
 なにかアルプスの牧場みたい…でも桜が咲いている…ここ一体どこ…???

  これ…実はウチの近辺なんですよ…
     
          写真をクリックして戴くと拡大されます。

(季節の便り)「アルプスの牧場?」

2006-04-19 00:09:50 | 季節の便り
 いつもは牛がいるのですが…今日は小屋に引っ込んでいるのか、姿を見せてません。牛といってもアルプスの牧場にいるような、乳牛ではなく普通の和牛みたいですが、一昔ならともかく最近は普通ならあまり見かけない「稀少動物」です。
 この牧場のそばには川が流れていて、魚すくいや水遊びも出来そうで夏場には、家族連れで賑わうこともあります。

(季節の便り)「スイス料理」

2006-04-19 00:09:19 | 季節の便り
 この「メルヘンの世界」から川と国道を渡ると、この[アルプス似の牧場?]の持ち主が経営する「スイス料理」の店があります。グルメ専門誌などにも紹介されているため、食道楽の人々や家族連れなどで結構混んでいるようで、これからは新緑やつつじの鮮やかな季節で、GWなどの観光シーズンが本格的になると予約でいっぱいだとかです。
 私はまだ行っていないのでメニューはよく判りませんが、桜を見ながら「スイス料理」を味わうのもまぁ変っていいでしょう。
 最近になって「パスタ専門の店」とか「こだわりの蕎麦屋」など、洒落た店が近辺にぼつぼつ出来るようになりました。
 グルメはあんまり関心は薄いのですが、チョッピリ夢があって私はこんな店が好きですね。