映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(お宝発見だっ!)(10)「イタリア五人女…シルヴァーナ・マンガーノ」

2006-04-28 00:07:31 | 映画
 申し訳ないけれども私は当時のイタリアを代表した、この大女優の映画を現在に至るも一本も観ていません。彼女が「苦い米」で見せた豊満なヴォリュームは(勿論、雑誌のグラビヤですが)戦後の食料不足でやせ細っていた私を圧倒しました。
 彼女の特技は歌が歌えたことでした。私が知っているのは「アンナ」と云う映画で、確か修道院の尼僧みたいな格好で出ていた…様な気がするのですが、あまりアテにはなりません。
 さてこの映画「アンナ」と同名の主題歌ですが、これは当時に流行った「バイヨン」というリズムで構成されていたのが特徴ですが、「バイヨン」はブラジルの民族音楽で割合と活発なリズムでテンポも早い曲でした。
 彼女は映画の中でも勿論…と思いますが、レコードもヒット・チャートにも入っていたし、音楽番組のリクエストも結構あったし、そこそこ売れたように思います。言葉はイタリア語かどうかよく判りませんが、英語でなかったことは確かなようです。そんな訳でリズムやメロディだけは私も自然に覚えたし今でも記憶していますよ。

 当時は生田恵子と云う歌手がバイヨンの名手で、「東京バイヨン」とか「東京ティティナ」とか、バイヨン風のレコードを出していたように思います。
 シルヴァーナ・マンガーノは当時のイタリヤ製のスクーターと共に、我が国を掻き回しましたが私にとっては、彼女が歌えて(勿論、内職程度…)レコードも出ていたので覚えていたのは幸いなことでした。
 ちなみに「バイヨン」をNETで検索したら…
  「ブラジル北東部で人気のある民族音楽 そのブラジルから来た人が、ブレンドした高級コーヒー」だそうでした。
 今じゃブラジルでは「サンバ」だけか…と思っていたら、「バイヨン」と云うリズムがまだこんな形で残っていたとは…ちょっぴりと嬉しくなりました。

(「お宝発見だっ!)(11)「イタリア五人女…アンナ・マニャーニ」

2006-04-28 00:04:09 | 映画
 「イタリア五人女」と云うタイトルの手前、四人で止める訳にはいかないので、私にとって最も苦手で馴染みの少ない…しかしイタリア映画史上では絶対に無視出来ない大スターに登場して頂きました。
 で、一体何と云う映画に出ていたのか…と云うと、貧困と混乱に悩む戦後のイタリアの厳しい現実を、冷徹な眼で描いたイタリア映画のスター…と云う程度のことで具体的にはさぁーと云う程、イタリア映画については知識ゼロの始末でした。
 と云う訳で「お宝」本から拾いますと…彼女は「無防備都市」で見せたあの迫真の演技…火のような情熱を見せる女…あのイングリッド・バーグマンと、ロッセリーニをめぐり争った…と云う彼女の気性…と紹介されていました。
 映画「われら女性」では、どんな脚本が用意され、どんな演技を見せるのか…興味深々…と云うところだ…と云う風に書かれています。
 とにかく今は写真の不敵なな面構えから見ても、おそらく凄い演技力の大女優であったのだろう…と今は想像するのみです。