映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(映画音楽〉 「吹き荒ぶ風」 (同名の映画)

2006-09-30 00:01:56 | 映画音楽
 こんな映画や音楽がほんとにあったのかな…と思われそうな目立たない映画であり音楽でした。でも出ているのは当時の「有名スター」ばかりだったのです。
 主演はゲイリー・クーパーですが、出ている女優が凄い…大姐御格のバーバラ・スタンウィックと中堅スターのルース・ローマンでした。
 しかも音楽担当はデミトリー・テイムオキン…歌っていたのはフランキー・レインなどと一流どころばかり…
 このあたりまではしっかりと覚えていたのですが、ストリーはと云うと南米か北海かは忘れましたが、とにかく油田を舞台とした活劇だった…ぐらいしか記憶がありませんでした。
 私が勝手に独断と偏見で選んだ「映画音楽100選」の中に、無理矢理に押し込みましたが私の記憶が、真実であって欲しい…と云う願いをこめて今回も探索の旅に出かけました。

 探しまくったらやっと参考データに行き当たりました。
 キャストなどの記憶は概ねその通りでしたが、舞台の油田はどうもメキシコあたりのようです。
 ジェフ(G・クーパー)は掘っていた油田を悪者に爆破されて、ある街へ流れ着いて油田までニトログリセリンを運ぶ仕事を引き受けます。
 おいおい…どこかで聞いた話じゃないか??それイブ・モンタンの映画と同じじゃないの…とこんなスタートで物語展開していきます。
 ジェフが昔の女性マリーナ(バーバラ)と偶然出会ったり、そこへサル(R・ローマンが現れて…ややこしい話しが…

 とにかく全く話題にならずうっすらと覚えているのは、フランキー・レインのかすれたような歌声だけ…これほど印象が薄い映画は珍しいです。
 バーバラ・スタインウイックは、以前に「深夜の告白」と云うサスペンス映画を見ましたが、この映画同様に悪女の役柄がぴったりでした。
 イタリア映画「道」のアンソニー・クインも出ていたのですが、ルース・ローマン同様にあまり印象に残りませんでした。
 音楽担当のD・ティムオキンも「ハイ・ヌーン」が良すぎたせいか、主題曲も全く目立たず、とにかくこんな映画があった…と云うことだけは確認出来ました。
 私の「100選」のうちで、ワースト×位にランクされそうな一本でした。

 写真はバーバラ・スタンウイックの若かりし頃です。私は若かったのに何故か…このオバサンスターがお気に入りでした。 (1907-1990)
  
アメリカ映画 「吹き荒ぶ風」(Blowing Wild)  
1953年作品。監督 ヒューゴー・フレゴニーズ。音楽 ディミトリ・ティオムキン

    出演 ゲーリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック
        ルース・ローマン アンソニー・クイン  ワード・ボンド



 




(宇治・南山城) 「鳳翔館…阿弥陀如来」

2006-09-30 00:01:18 | 旅 おでかけ
 鳳凰堂の本尊は阿弥陀如来ですが当時の最高の仏師、定朝によって平安時代後期、天喜元年(1053)に造られたものです。
 表情などの表現の上でも日本独自の様式…頬がまるく張った円満な顔。伏目がちですが意外に大きな眼は拝む者を静かに見つめ、その表情はかぎりないやさしさにあふれています。
 胸をひいて背をわずかにまるめた姿勢には無理がなく、いかにも自然で、どこにも硬い緊張感がありません  (平等院 HPより)

 鳳凰堂は修理中のため入場制限があり待ち時間などの関係で、宝物が展示された鳳翔館の見学だけに致しました。

(宇治・南山城)「雲中供養菩薩」①

2006-09-30 00:00:50 | 旅 おでかけ
 鳳凰堂中堂母屋内側の長押(なげし)上の小壁(こかべ)に52体の菩薩像が
懸けられていますが、これも定朝工房で天喜元年(1053)に製作されたものです。
 南北二つのコの字形に本尊阿弥陀如来坐像を囲んでならんでいます。南北半数ずつに分けて懸けられています。
各像のゆったりとしたやわらかな肉どりや、穏やかな顔だち、自然な衣文などは本尊阿弥陀如来像に共通しています。