イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

行きそびれていた

2006-01-07 18:22:51 | 
図書館へ。

小林慶一郎著「経済ニュースの読み方」を読む。amazonの該当ページ
後半は著者の思想が展開されているので評価は難しいのだが、
前半は話題のニュースが平易に解説されていて好感が持てる。
経済学者の文章は往々にして安いエビフライのように
単純な話を意図的に分かりにくくするのだが、
著者は工学部出身せいか、文章の構造がきちんとしている。
インフレターゲットやゼロ金利政策に
経済学的な裏づけがあるわけでないことなどが説かれている。
バブル以後の不良債権が景気回復の足を引っ張っているというのは
私も賛成するところだ。


貸し渋り、貸し剥がした上でカネを貸すどころか
国債を買い始める銀行は自分の職責を果たしていないのではなかろうか。
しかも、客のお金で商売をしておきながら
本来客のものである利子を不良債権処理にまわしておいて
過去最高益などとよく言えるものだ。
ところで、不良債権や住専の問題で銀行は責任取ったのでしたっけか?