閑話休題。
久しぶりに、路上観察物件のアップ。
町中を歩いてると、こうしたものにも遭遇する。
「電柱の切り株」。
昔、路上観察を始めたばかりの頃、こんなのを見つける度に何やらコーフンしていた頃が懐かしい。
かの赤瀬川源平氏は、“トマソン”などと称して超芸術を標榜し、社会の耳目を集めていた。坪庭ならぬ“壷庭”。
電柱の切り株には、小宇宙ならぬ“壷中天”の世界が醸されている。
また、平成も20年となり、平成生まれが二十歳を迎える時代の変化スピードは、我々の想像を超えた価値観の変遷にもつながっている。
コンクリートの電柱しか知らない世代には、かつて電柱が木製で、こうして切断されつつコンクリートの電柱に交代していったことなど、既に歴史になりつある。