八幡浜市保内町川之石にある旧白石和太郎洋館の修復工事が完成した。
大峯銅山の経営や宇和紡績の後を受けた白石紡績など、地方企業家として活躍した白石家の洋館だが、平成6年に保内町により購入保存された。
小なりと言えども、明治30年代には建てられていたと目され、当時のこの地の先進性を物語る鄙には稀な名建築である。
戦後は「川之石ドレスメーカー女学院」として、旧東洋紡績の女工さんたちや近郷近在のうら若き乙女たちの殿堂でもあった。
20年近くも前、岡目八目が保内在住の折りには、ドレメ経営の故亀井ご夫妻から、当時の華やいだバザーなどの催しの話を楽しく伺った。
左官の苦労話など聞いてみたいものですが、目下まだ未定なれど、今回の修復工事の報告会を地元で検討中。