岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

一階の様子。

2006-10-04 22:11:04 | 建見楽学
明治20年代には、まだ板ガラスは国産化されてないので、輸入物と思われるが、
それにしても、ここまでの大きさの割付となっているガラスは、当時にすればどれ程貴重な存在のシロモノだったか。
障子でもフスマでもなく、こうしたガラス戸の連続空間に、生まれて初めて接したジモッチーも居たに違いない。
板ガラスは、やっと国産化するのが明治40年代だと言われる。電球やコップのように、やはり板ガラスも当初は吹きガラスで作られていた。しかし、その大きさには限度があり、切り開くにしても、均一な板ガラスは手づくりではムリがある。
従って、旭硝子(ガラス)という会社があるが、以前は、長らくその社名に「旭板硝子」とワザワザ板の字を入れていた。それが誇らしげなブランドの証明でもあったことが伺える。ウチは“板”ガラスが作れるんだゾ、と。

とにかく、現代において、生まれて初めてガラス戸を目にした時の感覚を想像するのはかなり難しいが、向こうが透けて見えるなんゾと言うのは、ナンダカ魔法にでもかかったような気分だったのではないか。“硝子(ガラス)”、モノとしては相当に不思議な物体ではある。

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2 コメント

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愚かな質問、三つ (a)
2006-10-05 08:45:08
古い建物には、歪みのあるガラスも残っています。割れにくいのでしょうか。



絵柄入りも、最近、見かけなくなりました。日本オリジナルですか。



ガラスの材料は、一体何でしょうか。
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ガラスのナゾ。 (オカザキ)
2006-10-12 14:53:55
微妙に表面が歪んで見える昔ガラスの味は、捨てがたい手づくり感ですが、さて、割れにくさはどうでしょう。実験したことが無いので、何とも言えませんが、関係有るかナー。一方の絵柄入りは、多分刷りガラス状に模様をつけたものと、花柄や雪の結晶のような表面のものと両方のことがあるのでしょうが、これもさて日本オリジナルかというと、課題にさせて下さい。お知りの方は教えてください。ガラスの材料は硅石(けいせき)です。
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