岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

我が家の戦時遺産 ③

2008-08-17 04:32:22 | 戦時遺産


バンドの裏書きにそれぞれ「岡崎大尉」「獨歩四二九大隊」とある。

どこの大隊名かは分からないが、ビルマのインパール作戦や上海、あるいは満州などに転戦したらしく、中国からの帰還だったことを思うと、かの地での隊名なのかも知れない。当然命からがらの事も多々あったに違いなく、ザックをよく見れば、破れた跡を縫い付けた箇所がアチコチにあり、戦地での苦難の生活が想像される。

事実、父は戦争の話は一切しなかった。子供心に、恐らく話したくない事が沢山あるのだろうというイメージもふくらみ、こちらも何となく聞かなかった。
しかし今となっては、民家調査や年配者からの聞き取りなどをする機会があるにつけ、もう少し我が家の事柄についても色々と聞いておけば良かったと思う。

たまさかの偶然で突然目の前に現れた60数年前の歴史の断片に、ヒロシマ、ナガサキ、終戦記念日と続くこのお盆の時期独特の状況もあって、しばらく感慨が醒めないでいる。

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