国際結婚の現実 NZ編

日本の文化が独特すぎるのか!英語文化との違いに笑い、悩む日本人妻のひとりごと。

天然

2008-12-30 18:01:54 | 仕事
そのときは,本当に深刻な話をしていた。

本当に、空気が凍りそうなくらい緊迫していた。

ちょっとまってよ、話の途中で介入して悪いけどね!と、だれかが言ったら、

interrupt (介入)じゃなくて、intercourse (挿入)にしましょ。という声が上がった。

ーーーは?ーーー女性陣、皆ひいた。

正直言って,私はその部分しか話が聞こえなかった。

他の所は、かなり深刻に親戚関係の事を話していたのは確かなのだが、いきなりこんな言葉が出て、みな腰を抜かした、といおうか。。。

だれが言ったかというと、義母の新しいだんなさん。

この人、笑える75歳である。

私のだんなの家族は、いつもいつも何かもめ事を抱えている。といってもいいくらい、何かがあると、義母が電話を取り、連絡網が親戚中に回って、解決(うわさ話)しようと奔走するのである。

だから、私はこういった話は見慣れ聞き慣れていた。

が。

去年再婚した義母とそのお相手は、もちろんそこまで互いの家族の事に深くはない。

だからこそ、義母のだんなさんの天然ぶりは、正直なところ、私にはバカ受けであり、これぞ義理家族のごたごたかわしの術だと感心させられた。(彼は、ユーモアと信じて疑っていない)



What motivate you?

2008-12-29 18:48:08 | 仕事
直訳すると、というか、それしか頭に浮かばないが、何があなたを動かすか?

これは、私がここ数ヶ月何回か行った、ジョブインタビューでの質問である。

履歴書を50は出したであろうか。そのうち、面接まで行けたのはほんの3つだった。

そのうち2社が,決まり文句のように聞いて来た。

最初、何の事か、よくわからなかった。何を言わせたいのだか。

もっとも、聞かれうる質問集、みたいなものが、ぜったいウエブサイトなどにものっていたのだろうが、そういう事を予習しないで行った私もうかつだった。

それも、2度聞かれて初めて、この答えは準備しとかなきゃあかんな。と思った。

苦し紛れにその場で答えたのは、人の笑顔。(なんじゃそりゃ?)とか、いろいろな国の文化。などと言った気がする。

私の場合、カスタマーサービスや、ショップスタッフとしての資質を見られている訳なので、それにつながる事を言うべきだった、とあとでだんなに言われたのであるが、まあ、それなら、人の笑顔っつうのは、まんざら外れていた訳でもない気がする。

しかし、奥深い質問だと思う。

この年になっても、仕事を探し、自分を大きくみせ、今までして来た仕事をだらだらと書き並べるのは,何とも恥ずかしいものだが、そういう事に慣れて行くのも、NZでのひとつの処世術のようである。



ステンレスのフライパン

2008-12-28 16:50:20 | 仕事
今夜はだんながクッキングをしてくれた。

チキンの肉が解凍してあって、どうしても今日には使ってしまわなければならなかったのである。

休みでボケーとしている私が調理するべきであったが、朝からのだらだらの影響で、夕方まで掃除がかかってしまい、だんなが帰宅したときには何も夕飯の用意ができていなかった。

しかし、共働きに慣れている彼は、完璧を期待をしていない。それをわかっている私も、そうとう図々しくなっている。

何より,彼は料理するのが好きと公言しているから、仕事から帰ったときでも、今日は料理するよ、といってくれたりする。ふっふっふ。。。

張り切って、チキンの香草焼きをやってくれた。

調理中の、いい香りが漂う事。。。オリーブオイル、ローズマリー、あとは何の香りだろうか。。。犬と一緒に鼻を上に向けて、くんくんくん。。。

しかし、彼の一言が響いた。

このフライパンはユースレス(useless 役立たず)だ!!

Oh...No...

ステンレスの調理器具と言うのは,本当に難しいもんだ。

全部肉がくっついてしまうのである。

生焼けにする訳にはいかないから、一生懸命やればやるほど、黒くなるし。

結果、おいしい所はぜーんぶフライパンにくっついたまま、食べる部分の肉もえらく小さくなってしまった。

もう何年も前に、テフロン加工のノンスティックパンは、発がん性物質を含むからと、だんなが全部処分してしまった。

それからの私は、目玉焼きさえ失敗を繰り返し、半泣きでこのフライパン嫌い!と文句を言いながらも、やっと最近扱いに慣れて来た所だった。

それが、今日初めて彼にもわかったようである。

ごめん。すっごいまずかった。

というだんなに、

だっっから、私がもう何年も前から言うておるではないの!!という言葉を飲み込んで、

おいしかったよ。といった。なんて優しい私。。。

しかし、
じゃ、テフロンのフライパンを買ってもいいわね?とすぐ攻めると、

OK、だけど、ジェイミーオリバーのにしてね。

とな。どうしてこういう高い物ばかりを言うかね。


3連休

2008-12-27 02:57:46 | 仕事
このパートの仕事になってから、時間がありすぎ仕事無し、で、少々気分が塞いだり、焦ったりしていたのだが、1週間ほど前から開き直ったか、このゆとりある生活に慣れて来た。
クリスマスイブの日から、人が足りているということで、偶然3日続きでお休みになった。

しかし時間もある分,今年こそはちゃんと年末に大掃除をするべきだな、と思い至り、天井や電気の傘の拭き掃除をしてみた。

ある部屋の電気の傘は、ずっとすりガラスだと思っていたのに、透明なガラスである事が判明。びっくりした。

掃除をしていると、どうしても頭に浮かんでしまう事がある。
それは、テレビドラマののだめカンタービレ。これに、片付けられない女が出てくる。ところが、それを玉木宏なる美形の男性が掃除に来てくれるんだから、夢のような話だ。

うちにもそんなお助けマンが来てくれないだろうか。。。等と思いながら、また休憩、休憩,と、のだめのDVDを見てしまう。

そんなわけで、あまり掃除ははかどっていない。

クリスマス大親戚会

2008-12-26 07:16:47 | 仕事
と、私は銘打ちたいと思う。日本で言う,正月の親戚のあつまりみたいなもんだ。

キウイと結婚して、ナニが重荷って、これだったのだが、義母が人を集めて食事会をすることが大好きなので、嫁の私はそれが苦手ときており、義姉がいることもあって、まだまだ雲隠れをしている事が多い。

つまり、今年はウチでやります!という発言をするまでには、まだまだ未熟なのである。

ローストチキンはなんとかできるようになったものの、人をお招きして,見られて恥ずかしくないように家を準備する事はとても無理だ。

清潔さはもちろん、美しいテーブルセッティング、きれいなクリスマスの飾りがあちこちに、なんてことは私には、一生無理かもしれない。

しかし、毎年逃げているのはフェアではないと自分でも罪悪感は感じている

感じているが、招待側が仕切れなくて、みんなに不快な思いはさせて申し訳ないというのも本心だ。

だから、こっそりだんなだけには、今年はウチの番だよねとつぶやく事はあれど、みな私には無理だとわかっているのか、今年も義母の家になった。

半分ほっとしたような、落ち込むような。。。

そんな人間関係の中でも、みんなが1品ずつ持ち寄るということで、互いにちょっと気も楽になる。

しかし、家側が8割は準備する事は、間違いないのだ。ちなみに義母の準備したものは、おつまみにナッツ類とワインなどの飲み物、でっかいハム!と、ラムロースト、ローストベジ(野菜)、デザートにフルーツの数々、トライフル(生クリームとカスタードクリームとフルーツ、カステラが層になっているデザート)、クリスマスケーキ。
ーーーー私には無理だ。。。

そんなにぎやかな中から家に戻ってふっと見ると、あー天井にクモの巣が。。。キッチンなど、なにやらわからん油じみみたいなのが壁にいっぱい。。。

年末まとめてとかでなく、毎日ちょっとずつ拭き掃除とか言うのをするのが第一歩だろうなあ。。。

クリスマスのテレビ

2008-12-25 17:30:44 | 仕事
この国でも、クリスマスになるとテレビでは豪華な映画が放映される。

数年前の話題作とか、見逃したのとかが出てくるのでなかなかうれしい物だ。

ただ、クリスマスとイースターは、この国ではすべてがお休みにならなければならない。

誰も働いてはいけないのだ。ただ、観光業と交通機関、ガソリンスタンドはのぞかれる。そのかわり、その日は雇用者は被雇用者に1、5倍の給料を払い、代休を与えなければならない。

こういったクリスチャンの考えから、テレビでも、店の宣伝はしてはいけない。コマーシャル無しで映画が何本も繰り広げられるのである。

ただ番組宣伝はしてもよいことになっているので、そのチャンネルの番宣はあり。

コマーシャルがない映画の,スムーズな事!

15秒あるかどうかで、すぐに番組(映画)に戻るから、まあ喜ぶべきなのだが、トイレに行く暇がないのは、いたい所。。。


学生ローン

2008-12-24 12:18:15 | 仕事
日本のデパートで仕事をしている友人の話では、そろそろ受験で全国をママとホテル暮らししたり、新しい土地に行く準備で、生活必需品を買う親子がデパートで見られる時期らしい。

一人暮らしの必需品、電化製品を、すべて新品でかわいくスタイリッシュにそろえるなど、まさにオンリージャパンである。

この国じゃ、セコハンが普通。電化製品がべらぼうに高いのも理由のひとつ。

また、NZの学生たちは、多くがアルバイトをしながら生活している。これはもちろんビトンのバッグを買うためじゃなくて、まさに食料や雑貨のような生活費のためである。

そして、国からの無利子の学生ローンを使っている。これも2年ほど前までは利子がしっかりついていた。

学生ローン。日本ではどれくらいの人が使うのであろうか。

自分は正直、そういう心配をしないで学校を出してもらった。決して裕福な家庭ではなかったが、戦後のほとんどの日本人はそうじゃないだろうか。

だから、この国で国際結婚をした日本人女性で、だんなの大学時代の学生ローンを一緒に払っている人は少なくない。

もちろん、週に何十ドルずつしか返させてもらえないからこそ、ちんたらちんたら10年も20年もかかって返すのであるが、それにしても長々といつまでもそんな事をさせられて、気の毒としか言いようがない。

私のだんなは、大学に行かなかったので、借金はなかったが、反面、大学に行く事を強く進めなかった親の事を、今も責めたくなる事があるという。

そのだんなの姪も,今ローンを使って大学に通うひとり。

決して、ひもじい家庭の子ではなく、ローンを使った方が有利だったりするから,最近、親が資産を持っていてもローンを使える、と法律が改正されたくらい。

なので,大学自体も年齢構成はばらばら、働きながら週数時間だけで、10年かけて通うとか言う人もいるくらい、大学の門戸はだれにでも開かれている、ということではあるのだが。。

これが勉強に臨む本当の姿かもしれないのだが、結婚前の借金を背負わされるのは、あまりいい気分がしないのは、私だけだろうか。





罰金

2008-12-22 17:01:14 | 仕事
だんなの職場の、激しい女性の話。

年は40代初頭、シングルマザー、もちろん新しい彼氏はおり、タンクトップでセックスアピール満々の彼女は、2年前からだんなの職場で働きだした。
ずいぶん前だが、彼氏から豊胸手術をプレゼントされたと書いた女性である。

彼女は、残念ながら女性社員から嫌われてしまって、別の支店に移されたのだが、だんなが言うには,彼女がいると売り上げがうんと上がるんだそうだ。

性格は悪いが、セールスはうまい、という、トップセールスマンによくあるタイプ。。。

とにかくまあ、私は特に恨みもないので悪い事は言いたくないが、先日あっただんなの会社のクリスマスパーティでも、豊かな胸が目立つ黒いパーティドレスを着ており、宴たけなわになったときには、隣に妻の私がいるにもかかわらず、ふざけて、だんなの膝に座り、お尻をぐりぐりとやっていったというすげー女。。。

男は悪い気はするわけない。

けっ。と思ったが、その女のほおをひっぱたくほど、うちの夫婦関係はもう甘くはない。

とにかく、その豊胸手術女が、この夏は土日が働けない、と会社に申し出たそうである。

まったまた、この稼ぎ時のリテールショップで、週末休みが欲しいと言うなど、調子いいにもほどがあると人事もお怒りだったそうだが、なんと今回は、コミュニティワークのためだそうである。

彼女は前の結婚で子どもがいたが、その子と住んでいるとき政府から養育手当が出ていた。しかし数年前から、前夫がその子どもの面倒を見ることになった。

しかし、彼女はそのことを当局に報告しなかったため、政府からずーっと養育手当をもらっていたのだ。

それが、今回ばれた。なので、いわゆる犯罪者として裁判所に呼ばれ、判決が全額17000$返金と、これから何ヶ月もコミュニティワーク(道路掃除とか、公共トイレの掃除)を課せられたのである。

全く。。。

英語名を決める

2008-12-21 05:21:42 | 仕事
本日,職場で一番起こりうる混乱が起こってしまった。
私の名前と、もう一人の日本人の名前の見分け聞き分けができない、英語人の方々の苦労が原因である。
HarumiとHiromi。
出勤者がどちらであるべきかが、わからなくなってしまった。
そして、結局私は出なくてよかった日だったが、働くことになったのである。
もちろんまだ時間数が少ない私は、働けた方がうれしいので,得をしたのであるが、勤務表を組む責任者たちにとっては、頭痛の種となってしまった。

日本人にはあまりにも明らかな違い。これが、英語発音の国の人にはいいわけられないのである。

そこで、私は自分が英語名をつけるべきと、今回こそは腹をくくった。

昔、日本にいたとき某会社で日本人の方々から,英語ミドルネームをつけた名刺を頂いた事があり、ぷっと吹き出しそうになった事があるが、当人たちはもちろん仕事で必要だったから、大まじめであった。

だんなの職場に、村野(むらの)さんと言う人がいた。彼女も、日本人に英語名なんて。。と決められなかった一人だそうだが、
だんなが、これしかない!と勧めたのが、
ムラノ→モロノ→モロロ→モンロ→モンロー(なまって行く過程)。。。
で、ムラノ・マリリン・○○子となった。
英語の耳を持っている人にしかできない技である。

それにしても,私はいったいどんな名前にしたらいいのか。。。
頭が痛い。

日本の包みかた

2008-12-19 17:10:05 | 仕事
クリスマスが近づき、いろいろな形のプレゼントを包装するという仕事が出てくる時期である。

もっとも,ショップングモールで買い物すると、その中にちゃんと無料サービスのクリスマスプレゼント包装係がいて、レシートをみせると,その場でクリスマスらしい包装紙でつつんでくれ、リボンまでつけてくれる。

そのときのNZ人の、というか、西洋人の包み方は、日本人とは完璧に違う。

日本の包装は、物を斜めにおいて、包み始める。

しかし、西洋式は、ほとんどキャラメル包装。真ん中にどーんと物を置いて、端を折り込むあれである。

そのキャラメル包装も、端を折るとき、まず二つの短い辺を織り込んで、長い二辺をその上に重ねるというやり方ではなく、
短い辺、その隣の長い辺、その隣の短い辺、その隣の長い辺。と言う風に包み込んで行くのがNZ式。

日本のやり方の方が,当然技術が高いわけだが、実はちょっと見下げられた意味もある。

それは、日本式包装は、この国では、フィッシュアンドチップスの包み方なのである。

フィッシュアンドチップスとは、知る人ぞ知る、イギリス系民族の夕飯の典型的例。奥さんが料理をさぼりたいときとか、ビーチで泳いだあとなどに食べるとっても経済的お値段の軽食で、魚の天ぷらと太いフライドポテトがどっさりというセット。
おかずしかなくて、ごはんは?と思ってしまうのだが、こちらの人は、これでちゃんとした夕飯としてしまう事が多い。

それを包む物は、新聞紙大のわら半紙であり、まさに斜めに揚げ物をどーんと置いて、何枚もわら半紙を重ねて包む、いわゆる日本式包装なのである。

そんな安っぽいイメージがあるので、日本式の包み方を見て,まあっ折り紙みたい!なんて丁寧で美しい無駄のない包み方!と口では感動する反面、ああ!フィッシュアンドチップスの包み方ね。とも思われているのが関の山なのである。