国際結婚の現実 NZ編

日本の文化が独特すぎるのか!英語文化との違いに笑い、悩む日本人妻のひとりごと。

キウイのモラルの出来上がり方

2008-04-29 04:13:15 | 仕事
先日小さい子供がいる友人と話していて、ものすごい事に気づいたので記しておく。

キウイとフラッティングすると(一緒に住む)、必ず起きるのが、冷蔵庫の中の食べ物紛失事件。

買っておいた物が、勝手に食べられてしまったり、使われてしまったりするのは,日常茶飯事である。

フラッティングするというのは、1軒の空き家で、ベッドルームのある数だけの人間で同居しながら賃貸するということで、いわゆる若くてお金が無い人という意味なので、それなりにしょうがないと納得させられるのであるが、私の友人がある弁護士事務所で事務の仕事をしていた時に、こんなことを話してくれた。

もちろん、事務所の人は,全員法科を出て現場でも働くそれなりのお方ばかりである。

彼女が、自分の机の上のキャンディポットにグミやらお菓子をいっぱいに入れておくと、数時間机を離れた間に,キレイになくなっているそうなのである。

つまり、みんなが食べてしまっているのだ。

いったいこのモラルはどこからくるんだろう、と、日本人の間では永遠の謎だった。

これが解けたのである!

冒頭のママサンは、1歳半の子供がいるのだが、毎日子供をいろんな人と触れさせようと、外へ出て行く。

公園に行くと、そこには同じような年の子たちが、遊んでいる。

砂場でバケツとスコップで遊ぶ子がいたが、その友人の子供、もちろんまだ何もわからないから、そこにあるスコップを手に取ろうとした。

そこで、友人は、母として、だめよ。あなたのじゃないから。と、言う。

ごくごくあたりまえのことである。

ところが、相手の子供のお母さんが自分の子に言った事、貸して上げなさい、それはあなたのだから。いつでも遊べるでしょ。

だった。

こういう事が、すでに何度かあったそうなのである。

これは、私には、天地がひっくり返るようなできごとであった。

昔の仕事で、保育をしていた私としては、コペルニクス的転回をしなけれはならない、ものすごい道徳観の違いなのだ。

そして、これなのだ!!

これが、そこにある物は使ってもいい。というモラルを作り上げている!

大発見である。

この地元のお母さんたちは、クリスチャン的精神にのっとって、何でも分け与える事を子供に教えようとしているのだと確信するが、これは、所有という事をまだ知らない子供には、わかりにくいことなのではないだろうか。

いや、わからせる必要がない、ということなのか。

人の物も自分の物も、みんなの物。???

最近、昔取った杵柄の仕事をこちらでもしようかと考えていた所だが、これを聞いて、絶対について行けない。やめた方がい
い、と自分に言い聞かせた。

ここで日本人がストレスをためる事

2008-04-21 16:22:11 | 仕事
9年ここに住んだ私でも,いまだこの国のある事に慣れない,という事がある。

まずシャワー。浴びている途中に、家の中のどこかで水を使うと、まさに熱湯が体にかかって飛び上がる。

トイレの水もながせず、手も洗えず、洗濯も食器洗いも全部中止になる。これほどイライラする事はない。

また、交通機関の不便さ。これはだいぶ慣れたとは言えるが、これが仕事選びの大きなポイントになる事は否めない。

こういう仕事がしたい,と思っても、自家用車で行くしかないから、仕事をするために給料の3割を自腹で払わなければならない。

そして結構多いのが、地元人キウイの家族の密接さ。

特に、ママ~?と、毎晩のように電話をする男が多く、自分のだんなはマザコンか、と感じる日本人は多いのである。

私等、もうそれほど気にならなくなっているが、来たばかりの人には、その他にも靴のままで家の中に入る事やら泥足でベッドに乗る事やら、子供がいる人なら、子供の生活リズムは二の次で自分たちのパーティのために夜遅くまで起こしたままとか、まだ離乳食も始まったばかりの子に、マクドナルドのフライドポテトやアイスクリームをあげる事とか。。。。

しかし、極めつけはやっぱりこれかもしれない。

結婚回数と離婚回数が多い事。

家族の中に,必ず一人はいるものであり、うちなどダンナ以外義母を含めて全員が再婚再々婚再再々婚経験者であるので、結婚祝いは同じ人に対して何回あげているか知れない。

日本ほどの大きな祝いはしないが、正直言って再再々婚のときには、もうあげたくない、と思ってしまうのは、私がせこいか?
ただその相手には心からお祝いしたい気持ちはあるから、その気持ちで,片方の暗い気分がカバーされているのは確かである。

NZだけでないかもしれないが、やはり日本人の育った環境で、儒教的仏教的考えが知らず知らず身に染み付いている者としては,多くの矛盾を感じながら生活して行かなければならないのは事実なのだ。




衣料は高い

2008-04-15 20:21:24 | 仕事
ニュージーランドという国は、酪農品以外は輸入に頼っている事が多い。

私が初めて来た、17年前は、まさに綿製品がものすごく高かった。

こーんなものが、この値段??とびっくりしたものだが、今やっとこういったドルショップという100円ショップ並みの物ができ、中国製品が多く入るようになって、少々安くて,アジア人でも着られるサイズの物が手に入るようになった。

団ナに限らず、出会ったキウイは、みな、穴の開いた靴下をはいている事が普通だった。

今でこそ減ったが、まだまだ平気でそういった物を大事に使っている。

また、靴下を洗おうとすると、こうのたまうのである。えーっっ、まだそれ1日しか履いてないのに!

私も相当ずぼらだが、この靴下については、度肝を抜かれた。

しかし、無理も無いのだ。

綿製品は、最近までまともな物が確かになかった。あっても、高いだけで、Tシャツなんかは、洗ってたたもうとしても、ひんまがって脇の線が合わないものしかない。
いや,そうでない物を買おうと思うと、高級ブティックの物になって、ものすごい値段である。

またこれはナイロンだが、ストッキングなどあっという間に破れる。しかし、それをバンカラと思っているのか、パンクファッションの子たちが平気で履いているのである。

ブラジャーに至っては、もんのすごい大きいのが多く、ワイヤー入りしかない。

ニュージーランド。

まだまだ、悲しいかな、遅れていると気づかされるのである。



驚き!喜び!

2008-04-13 19:47:23 | 仕事
このブログを、なぜやらそういう系の方に見ていただいているらしく、ときどき変わったコメントが入る。

それをあおる訳ではないんだが、まじめな気持ちで、ちょっときわどい話をしたい。

この年になって,私はとーってもトイレが近くなった。

そして、子供も産んでいないのに、くしゃみをしたりすると、尿漏れなんかをしてしまう事が出て来た。

これは、それこそおすぎ先生の所に行くのは嫌で、どうしたものかと悩みながら、パンティライナーを愛用していた。

しかし、この現代の力、インターネットで素晴らしい事を発見。

医者にかからずとも、この『病気』を直せる体操があることを知った。

とにかくそのあたりの筋肉が弱って来ているから起こる事なんだそうで、それを鍛える体操なのである。

いわゆるヨガとも言えると思うが、ちょっとやっぱりヘンな格好で人には見せられない。

しかし、しかし。

なんと、これを始めて1週間たっただけなのに、今までパンパンだったジーンズが、ラクーにはけるようになったではないか!


腹筋も締ったのである!!感動、感激。

そして、何を隠そう,こういう事を調べていると、必ずくっついてくるアダルトサイトには、なんとだんなさんを喜ばせる事ができるようになるとかまで書いてある。

この年まで、こういう事を知らなかったなんて、正直言って残念である。

もう少し早くこれを実行していたら、ダンナも楽しかっただろうに、、、と、反省する事しきり。。。

しかし、私は、性については子供の頃から親に、汚い物としてしか教えられなかった。

愛し合う者どうしが自然な事として、することと思えるようになったのは、最近の事である。

そのせいか、そういった事をのぞいてはいけないような気持ちで生きて来てしまった結果、、、今頃そういう事を知ってしまった。

もう遅い、かもしれないが、少々努力をしてみたいと思う40半ばのおばさんである。



バドワイザーバー

2008-04-08 08:44:48 | 仕事
前にも触れたような気がするのだが、

先日の元カノデンワ事件のような事があって、長く(といっても15年)の結婚後も、意外にも自分がだんなの行動に嫉妬したりするんだということがわかり、この話を思い出した。

大阪は心斎橋のどっかに、バドワイザーバーがあった。

今は知らないが、あの頃は、だんなは職場関係のガイジン連中で連れ立って行った事があるそうだ。

私は女同士だって、羽目を外す時はあって当然と思っているので、こういう事には寛大である。

ところが、ガイジン連中の日本人でない人と結婚している男にとっては、これはほとんど自殺行為である。(ばれたら。)

なので、今でもあの日の事は、その奥さんたちには秘密であるが、いまだ、あの夜はほんとに楽しかった。。。と振り返るだんなをみていると、日本という国は、娯楽があるから古女房との生活もなんとか続いて行くんだろう。

ついでに、だんなは、ああ、日本にいる頃はもててよかった。。。数人の女性から告白されて、困ったなんて言いおる。

正直な所、結婚している男性にも迫る女性が多い事にもあらためて驚いているが、NZに来てからは、全くそういう事に縁がない、とお嘆きのアナタである。

元カノにもし会いに行くとしたら、やせなきゃ!そんな急にやせられるか!という会話をしたが、これを機会に、ちょっとお腹をへっこめる努力等するかもしれない。

冗談はさておき、

先日の出来事のように、だんなが奥さんのする事に全く興味関心がない。と公言する人が多い日本人。

これが、私には、まあまあ幸せよ,と言っているともとれるが、見る人から見ると、お金もなく、せかせか働いても、毎日の生活でだんなが自分を大事にしてくれる方が幸せと思っている女達が多いのも事実だと、実感した。

もちろん両方を得ている人もいるには違いないけれど。

ex-girlfriend

2008-04-04 03:14:37 | 仕事
おかしなシチュエーションになった。

だんなの16年前のカノジョと、デンワでお話をした。

これには訳が。

だんなとそのカノジョの共通の友人(今では私もその人には仲良くしてもらっている)が,この街に住んでおり、そのカノジョが日本から子供さんと、こちらに16年ぶりに遊びに来るよ、と、私に知らせてくれた。

私に、知らせて来た。という所がポイントだが、この共通の友人という人も、悩みに悩んだ結果だという。

世間の奥さんならどうするだろう?

私は、学生時代の同窓会みたいなもんだ、と思って、だんなに、デンワか会いにいけば?と言った。

だんなは、もうずっと連絡取り合ってないんだし、カノジョのだんなさんに失礼だ、と、拒否していたが、

ここは私が一肌脱がなきゃしょーがないじゃないか。

私から,泊まっているホテルにファックスを流して、私のことを気にしないで、だんなと思い出話に花を咲かせて下さいと書いた。

で、昨晩、デンワがかかってきた。

おかしなもんで、ワーキングホリデーというのに出た日本人女性は、こちらで彼氏に出会うと、一生の選択を1年のビザがあるうちに決めなきゃ行けない事に追い込まれる人が多い。

カノジョもその一人だった訳だが、名士の娘で、古風なお父さんの猛反対に合い、実らぬ恋になったのだった。

さて、正直言って、ほんとにデンワがかかって来た時は,心穏やかとは言えなかった私だが、30分近くしゃべっていただんなが私にもしゃべれ!とデンワを渡して来た時は、強く拒否したものの、受話器を押し付けられ、しかたなくお話。。。

なんだか変なシチュエーションですね。と、素直に言った。

私はこれをしたのは、すべてその共通の友人のため。

別にだんなのためでもカノジョのためでもなかった。

カノジョは、私とだんなが結婚した数年後も、そのことを知らなかったらしく、旅先で買った香水をだんな(の実家)に送って来たことがあった。

今では、カノジョも結婚し、9歳の子供がいるそうで、カノジョのだんなさんは、『私のする事なす事に全く興味が無い人なの。この旅行も、行く数日前に行ってくるね、はいどうぞ、で来てしまった』、と言っていた。

そんな日本的結婚生活をきいただんな。

デンワを切ってから、考え込んで、顔が暗かった。

あのとき、カノジョと逃げていたら、、、お父さんが反対しても強引にしていれば、、、今のカノジョよりは幸せにしてあげられたのに。。。

そう考えているのが、私には手に取るようにわかった。

日本人夫婦というのは、だいたいみんなこんなもんだと思う私なので、たとえカノジョが、今の結婚生活に不満だと言っていても、つまるところ安定した収入で子育て等専業主婦をしているあたり、ある意味、私なんかよりずっと幸せなんじゃないか。

幸せの意味をどうとるかが微妙な所だが、まあヘビーな日だったわ。