国際結婚の現実 NZ編

日本の文化が独特すぎるのか!英語文化との違いに笑い、悩む日本人妻のひとりごと。

怒った!

2008-12-12 19:16:12 | 仕事
また職場ネタであるが。

その日は、またよく混んでいて、10個あるレジがすべて開かれ、どこにも3人ほどが並んでいる状態だった。

あるレジに、スーパーバイザーの一人が入っていた。
レジのプロセスをしている所の後ろ側が、隣のレジに並ぶ人たちから筒抜けの構造になっている。

スーパーバイザーの後ろに、2歳か3歳の男の子が、買い物用カートに乗って座っていた。つまりそれなりに高い位置にいたわけで。

彼は、どうやらスーパーバイザーの後ろから、蹴ったり、何かとうっとおしい事をしていたらしい。例によって、子どものする事に興味関心のないヤンママが、何もとがめなかった。

だから、スーパーバイザーも、レジの仕事をしながらも何度もたしなめたんだと思う。
が、次の瞬間、
STOP DOING THAT!
YOU SHOULDN'T KNOW SUCH A WORD IN YOUR AGE!!
という怒鳴り声が店中に響いた。

この女性、いつもとても朗らかで親切で、客にはもちろん、スタッフにも心遣いも細やかな英国人である。
このいつも笑顔の人が、怒ったのだ。

しかし、2-3歳の子が、人に叱られて返した言葉も,遠くにいた私にさえはっきり想像がついた。
だから、彼女の怒りはもっともだ!と思った。

私も前の職場で、○○はこの店に置いてない、と言うと、よくFワードを吐かれた物だ。すぐにそういう言葉を使う低俗な奴らは、入店禁止と書きたかった。
もう二度と来るな!とのどまででかかっていた人間である。
だから、そのスーパーバイザーが客を怒鳴りつけた事が、私には震撼であった。まさに、惚れ込んでしまった。

そして当然注目はその子どもの母親に向いた。
恥ずかしくなった母親は。
マネージャーを呼んで。といい,なんと、カスタマーサービスに対するオフィシャルコンプレイン(正式な苦情の申し入れ)をしたという。
バッカじゃなかろか!

だれもがそう思ったに違いない。

人に迷惑をかけている子も叱るのも、カスタマーサービスじゃないだろうか。
それを許したら、他の人が嫌な気分になる。店の格が落ちる。客が離れる。
こういう人がいて、ほんとうに、ほんとうによかった!と今も腹の底から力がわいてくる。