犬の意思表示

相変わらず、マイペースの犬である。

どんどん甘やかす私たちもいけないのだが、彼はブー。ブー。（ウーかもしれない）と言って、何かをしてほしい事を知らせる。

だいたい、ベッドに乗りたいとか、おしっこがしたいから、外に出してくれとか、そんなことなんだが、今日はペットショップの前で座り込みを決め込んだのだ。

時はスクールホリデー（学校の春休み）中で、ペットショップの中には、すでにたくさんの子供たちが犬や猫などの前で群がったりしていたが、そこから動こうとしない子どものように、私の犬も動かないのだ。

確かに、私は何度か彼にそこでピッグズイヤー（pig's ear その名のとおり、豚の耳を乾燥させた物。血管なんかも通っているのが見えるリアルな耳）を買ってあげた事がある。

犬というのは、ほんとうに良く覚えている物である。

体重４０kg近くの彼は，私が引っ張っても動く物ではない。

ちゃんと命令をして、当人（犬）がその気にならないと、どうしようもないのだ。

ペットショップの女性も、なーんにもゲットしないで，家には帰れないわよねえ！と笑うし、説得する事、４－５分だったか、家にあるから！と何度も言って言い聞かせた。

やっと納得して、しかたなくとぼとぼと帰路についた。

彼はいい経営者と呼べるか

職場に大きな変化が現れた。

３人で切り盛りしてきたこの支店、そのうちの２人が辞表を提出したのだ。

残されたのは，実は私一人。

これには、いろいろな事情があるが、平たく言えば、このオーナーが、部分的に他人にビジネスを売ったのだ。ただ売っただけではなく、その新しい人が、彼の被雇用者として入ってくるフランチャイズのような形にしたのである。

だから、当然結果的にスタッフは浮く人が出てくる。

何より、このビジネスを売る事に関して、経営者が欲を出しすぎて、スタッフからの信頼を失ったのである。

そして、２人一度にこれからの稼ぎ時に辞められる事の痛手にショックのあまり、支離滅裂な事を言って人にあたる男。。。みっともなかった。

見ていて、いい気味にも思えたくらい乱れていた。

世の中には、成功しているビジネスマンと呼ばれる人がいる。

このオーナーは、移住して、ビジネスを起こして、２人子どもも食べさせてきたのだから、多分その一人だろう。

しかし、成功者イコールいいビジネスマンと呼べる物だろうか。

二人も同時にスタッフの働く気を失せさせたというのは、果たしていい経営者と呼べるだろうか。

多分、彼は今までで一番大きな失敗を犯したのだと私は思う。

そして，私ももうこの仕事から気持ちが離れている事を、オーナーは知っている。

一度に３人、全員を失った経営者。NZでは、これからが稼ぎ時のクリスマス商戦。そのときに，業界をよく知った人が全員離れ、また新人を探し、すべてを最初から教育し直し。

安く人を使おうと思うと、痛い目に遭うのである。私情が入っているかもしれないが、やはり雇用者を全員失うというのは、経営上の失敗といえうるのではないだろうか。

反面教師として、十分に勉強させていただく。

日本の新しい内閣

だんなに、日本の内閣がまた変わったよという話をしたら、へえ、どんな人？というので、

麻生さんという人だ。といったら、

アー○○ール？と返ってきた。

これは、全世界から相当やられそうだから、ファーストネームで売り出す事を私は彼にお勧めする。

キウイのだんなから見た日本人イケメン

まず、最近の流行語、イケメンという言葉等，知らなくて，初めて使った私である。

さて、一ガイジンが選ぶ日本一のハンサムはだれか。ずばり、江口洋介．この人だそうだ。

確か日本にいるとき、一つ屋根の下というドラマをみていて、毎週のようにハンサムだーハンサムだーと言っていた。

とりわけファンでもなかった私だが、こちらに住み、いわゆるガイジンの顔を見慣れてきたせいか、だんながアジア人のハンサムというのをどう決めるかがわかってきた気がする。

そういえば、だんなと池袋を観光しているとき，私は偶然平日のがらがらのデパートで江口洋介をみかけた。

細くて，背が高く、ほんっとーにかっこよかった。サインもらっとけばよかった。

確かに彼は、あのままモデルとしてパリコレなどに立っていても不思議ではない。

そしてまた最近，旦那の店に、フランスからヨットで来て停泊している人がくるようになったそうだ。（いわゆるすごいリッチ）

ものすごくハンサムだという。江口洋介のイメージだ、とも。

男から見るハンサム、リッチなヨットマン、見てみたいもんだ。

今更白い巨塔に感動

止まり止まりのユーチューブで、３週間かけてついに最後まで見た！

唐沢寿明は，名演技だった。また周りを固める俳優さんも、すごい方々ばかり。

人間の欲や見栄、弱さを表していて、私はすっかり感情移入してしまっていた。

毎週８時４５分に印籠を出す事がわかっている水戸黄門のように、勧善懲悪ドラマはだれもが好きだと思うが、このドラマは、最終回の直前まで、悪がはっきりしていたと思うのに、最後には、何が悪かわからなくなってしまった。不思議だった。

それにしても、この山崎豊子の作品には、いつもうなってしまう。
よく、関西が舞台になるのも、親しみがある。

日航機事故の事を著した沈まぬ太陽は、小説で短期間に読破するくらい圧巻だった。

多分私は学生からすぐ幼児教育の仕事に入ってしまったので、ずいぶん年をとるまで、幸か不幸か社会構造という物に触れる機会がなかった。そのせいか、３０代後半から，社会派の小説や，おじさん週刊誌をよく読むようになったと思う。（おじさん週刊誌は、日本からのお土産である事が多いため）

小説とはいえ、日本の武家社会構造には、とても現実味を感じてしまう。日本社会というのは、というか、人口が多い国というのは、結局競争社会で金が動き、権力が動いて、こうなってしまうものなのか。

最近、NZでも、アジア人移民を嫌う事で有名な政党のリーダーで現職の外務大臣が、賄賂を請求して受け取ったことで公開尋問となり、テレビ公開でけちょんけちょんにやられていた。いつもアジア人の事を悪く言う悪役なだけに、ざまーみろと思ったアジア人は少なくないだろう。

日本の，ロッキードやリクルート事件の際の静止画像の事を思うと、NZはなんと公正な国だろうと思う。

とにかく、白い巨塔は、田宮二郎のドラマの前にも、すでに何度か映画化もされていたそうだが、もう３０年以上経っている今さえ、ドラマになるということは、がんの根治法がみつかっていないという事。

理系の方々とは縁遠い人間だが、このドラマが、ドラマでなくなるーーーその治療法が見つかる日が来るだろうと思えてならない。

白い巨塔に夢中 ２

このドラマに、ここまで惹かれるのは、何かの縁かなとも思う。

ひとつは、この挿入歌が、NZを代表する歌手、ヘイリーウエスティンラが歌っている事。

そして、もう一つ、私をつかんで離さなかった事に、初回の、膵臓がんの発見という事があった。

私は、NZにきたばかりのときに、免税店に就職した。そこで出会った一人の日本人の女性は、それは明るく親切で、右も左もわからぬ私を導いてくれたNZ生活大先輩だった。

しかし、その彼女が膵臓がんと聞いたのは、一緒に働いて１年もたたない頃だった。

この番組が、がんをテーマにしていることで、退職して日本に帰って行った彼女のことをいつも思い出す。

多分彼女が亡くなったのは、その発見から１年後だった。この番組を作っているときだったのではないだろうか。

短い間のおつきあいだったのに、いまでも彼女のひとことひとことが思い出される。

私にとって、この番組は、彼女への祈りのような気さえする。

白い巨塔に夢中

今更ながら、私は白い巨塔２００３年版にはまってしまった。

ユーチューブは、すごい。

これにアップロードしてくれた人も、すごい。大感謝である。

こうして、海外にいながらにして、テレビ番組が見られるなんて！数年前までは、ぶあっついビデオやDVDを送ってもらっていたのに、今ではそんな手間もいらなくなった。

ほんとうに、アップロードしてくれる人は神様みたいだ。

いったいどこまでが違法なのかわからないのだが、とにかく海外に住む人間たちの、精神衛生を保つために、これをパイレーツだなんだという人がいたら、私は医学的見地から大反対する！

と、医者でもないのになぜ医学的見地なんて言葉がでてきたかといえば、この白い巨塔の影響だろう。

人の命の重さをよく表している、名作だと思う。

田宮次郎のときは、私はまだ小学生。よくわからなかった、というか、見せてもらえなかった。

人間の欲、嫉妬心、金、そんな物がすごく現れている。

裁判物は、こちらでもボストンリーガルとか、LAローとか、アメリカのドラマがあるが、やっぱり見ていると５分でもう違う事を考えている。

しかしやはり自分の言語で見る裁判物は、おもしろい。

それにしても、夜はユーチューブがよく止まって、１本見るのに３時間かかるのがつらい。

Only in Japan

姪が試験休みを終え、今週からまた大学が始まった。

毎日朝も早く、夜も遅くまで勉強しているので、本当に感心する。

眠そうにしていても、机に向かっているときは寝た事がない、と姪が言うので、ええっ？じゃあノートにミミズがはった事はないの？

といっても、全く意味がわかってもらえなかった。

昔々、私も一応勉強をしていると、眠い日もあった。

そして、不覚にも眠ってしまったときに必ずやってしまうのが、えんぴつのずずず～っとひきずったあと。

または、字を書いているつもりでも、さっぱりわからないにょろにょろとした文字が。

はっと起きて、見てみると鉛筆でふにゃーと線ができているのも、みみずみたいである。だから、earthworm と言ったのだが、キウイには何の事やらわからなかったため、この説明をしなければならなかった。

しかし、だんなも姪も口をそろえて言う。

そんな事、やったことないよ！眠ければ寝るし。だそうである。 日本人は、電車の中でも寝るし、ほんとにどこでも寝れるんだな！ と、いらない事まで引き合いに出されて笑われた。

そうだったのか。。。ミミズが這うのは日本人だけなのか。。。と軽くショックを受けた。

お金を貯めるには

だれだって、この方法を考えているはずだと思う。

私は別に大金持ちになる夢など見た事はない。ただ、日々健康に暮らせるだけの屋根のあるうちと、精神的健康を保てる仕事と、人並みのホリデーの時間と、年一回郷里に帰れる自由がほしいだけだ。

決して贅沢とは思っていない。

しかし、仕事ができなくなる５０代後半位からの半生の為に、だれもがお金を貯えておこうと思うのだろう。

最近のNZの深刻な不況では、大口の不動産管理や銀行の運用によって、主に老後のためのお金を預けていた人が犠牲になった。

ANZバンクさえ、先週人を切っている。それは、大株主であるオーストラリアの会社が運用に失敗し、このニュージーランドの銀行を犠牲にしたのである。

大きなニュースにはなっていないが、皆、オーストラリアの餌食になっていることを知りながら、オーストラリアより低い賃金であくせく働いている。

これで、次の選挙でナショナル党が当選してしまったら、一昨年始まったキウイセーバーなる年金制度も、多分つぶされてしまうに違いない。何のために始めたのか。

日本の一党独裁とは違い、政治をする党が変わる事が普通のこの国では、数年後はどうなるかわからない。
ほんとうに、全く予測がつかない。

では、私たちの老後、誰にも迷惑をかけないで安心して死んで行けるには、どうしたらいいんだろう。

そこで結局たどりついたのは、やはり不動産ということだった。

土地。家。こういった物を持てるだけ持っておくのが、この国では一番確実なのだと。

それにしても、現金という物がないだけに、今たとえ持ち家に住んでいても（ローン付きだが）、毎月火の車なのである。

洗濯物

先日、帰宅したら、洗濯物が干してあった。

朝、時間がなくて、途中までしか干していなかったのが、ぜんぶちゃんとかけてあるではないか！

あっ、フラットメイト（姪のこと）にやらせてしまった！今は彼女は大学の試験休みで、家にいる事が多い。

階段を駆け上がって、Jちゃん、ありがとう～！と言うと、え、私じゃないよ。と言う。

あれ？と、すると、、、ジョーイ！（犬）サンキュ～。

と、言ってしまうくらい、驚いた。

なんと、その日休みだっただんながやったのだった！

だんなの前に、犬を呼んだ事を、彼は今も恨んでいる様子である。