世界の果てでも

ややこしいことになってきた。

だんなのお母さんが、ある事でついに堪忍袋の緒がきれて、だんなさんの息子家族と喧嘩を始めてしまった。

こういう時は、お互いに子供のけんかかい！というくらい、相手の悪態をつきはじめるものらしい。

だが、元々の原因を作ったのは、息子家族の方なので、まあ負け惜しみと言おうか、そんな内容のことを並べ立て始め、この期に置いて、ちょっと関係ないことを言い出した。

それが、義母の怒りの逆鱗にふれてしまい、わなわなと震えながら（多分）、うちのだんなに電話があり、旦那も一緒に怒ってしまった。

それは、お前の母ちゃんでべそ的な、家族批判であって、本題とは全く関係ないのだが、それを聞いた旦那、その話を批判された当人にも言いつけてやる、と言い出した。

やめなよ！そんな事したら、親戚中巻き込んで大戦争になるよ！

と私はまず言ったが、怒りは収まらない様子である。

私は、子どもの頃から親の親戚騒動を見て来たので、もうまっぴらなのだ。

そういうのから逃げて、南半球の果てまで来たのに、またか？歴史は繰り返すと言う事なのか？

私はどっちにも関わりたくないぞ！。。。と言っても、無理なんだろうか？巻き込まれてしまうんだろうか。

争いがこれ以上大きくならない事を祈る。。。

四国８８カ所

今日は仕事中、お客さんに声をかけられ、久しぶりにこんな気持ちになった。

彼は２０代半ばくらいだろうか、見た目もさわやかな感じで、かわいい子だった。

その彼は、徳島県の中学で、２年英語を教えていた、という話や、食べ物は合いましたか？など、いつもの日本の話につい私も話し込んだ。

すると、彼から出た質問が、８８カ所は行きましたか？

は？

あの、四国８８カ所巡りのことだな、とわかったが、実は、２０代の若い子からそういう話題が出ると言うのに、笑ってしまった。

日本人の２０代の子で、いやあ、８８カ所巡りよかったよー！なんて言う子がいるだろうか？

しかし、後で気づいたのだ、ひょっとして、私はそれくらいお年寄りに見られたのか。。。と。

クライストチャーチ

地震の日から、ちょうど１年が経った。

語学学校の邦人がたくさん犠牲になったので、多分日本でもニュースが流れた事だろう。

私にとってもこの悲しい出来事は、まだ正面から写真も見られないほどつらい。

人ごとに思えない。

去年も書いたが、日本を出て海外に飛び出したスピリット。

富山の学生さんたちだったが、私も実は出生地は富山で、３歳まで住んでいた事。

そして自身も神戸で体験した事。

いくつかの点と点がつながったせいか、なぜだかとても悲しく、今日はあちこちの半旗を見たり、いやでも目に入るニュースに、涙が出て仕方がなかった。

そして今もよくあの子の事を考える。

足を挟まれた若い女の子の一言。足を切るくらいなら、このまま死なせて。

救助隊は、わかった。と答えて彼女を安心させ麻酔をしてから、切断して救出した。

彼女は、今日どんな思いでいるだろう。

やりきれない思いである。

どこも大変

私の周りには、当然子供がいる人が多いが、この時期になると、皆口を揃えていうセリフがある。

おっかね(金)かかるわ～

小学校から高校まで、制服は学校のロゴ入りポロシャツのようなのが普通で、冬はフリースのジャンパーか、アクリルセーターを重ね着するのが、公立学校の一般的ファッションなのだが、これが、大変安っぽい作りなのに、市販のロゴ無しで同じ物の2倍するんだそうである。

例えば、ポロシャツは30ドル。

その上、今年から、学校指定の文具しか使ってはいけない事になったそうなのだ。

西洋の学校では一般的だが、ここNZでも教科書など無いので、先生のコピーが授業の時使われる。

しかし、教科書を買わなくてもいいにしても、子供の勉強する気を起こさせるカワイイノートは使っちゃダメで、これまた学校指定のは、その辺の大量即販店よりうんと高いのだ。

これが、学校が賄賂をもらってないなんてだれが言えるだろうか。

NZの学校経営は厳しく、日本ほど国の補助が無い。

学校は、運営費を捻出するために、あの手この手なのだ。

私の姪の小学校じゃ、ポケモンカード(は古いが、その種のもの)を禁止した代わりに、ティーチャーズカードというのを作って売っているそうなのだ。4枚2ドル。

お高いものの、学校への寄付金になっているので、親も買わざるを得ないというわけである。

先生の顔が怪獣かなんかの顔にさし変わっていて、XX先生怪獣の武器はこれ。などと書いてあり、子供同士で交換したり、ゲームしたりして遊ぶんだそうである。


さらに、スクールフィーという基本料はもちろん払うのだから、
ホントにタイヘンである。


因みに、高校生の年間授業料は、1600ドルだそう。

そういえば、うちの近所の高校が、iPadを使って授業をすると発表して、全国の新聞にのるほど話題になった。

もちろん、学校がその施設を用意するというわけではない。

その高校に入れば、iPadを買ってもらえる、というわけで子供もハッピー。

生徒を増やすためには、大成功のマーケティングだ、と言うことで、新聞にもてはやされたのである。（地元のお母さんは、迷惑千万）

やっぱりおかしい

私の思い違いか、記憶違いか、と思って、今まであまり外に出さなかったが、、、

先日とうとう、ちくってしまった。

ちくった相手は店長代理の女性。店長の休みの日の責任者である。

今の仕事場にきて、１年半経つが、いろいろ学んで来たと思っていた事なのに、それを実践すると、他の上司から間違っていると言われる事がよくあった。

それが、今回は確信したのだが、この店長代理に質問して答えが返って来た内容と、店長の言う事が、いつも食い違うのだ。

ほとんどの場合、店長が、だれがそんな事を言ったの？と私に聞く。

はっきり言って、店長が私に用事があって話しかけてくるときの半分はそれである。

これで、この店長と一度は言い合いにさえなった。

だれがそんな事を言った！という子供のような言い方に、私は今まで名前を出す事を控えて来た。つまらないところで正義感が出てしまう自分にもあきれる。

言葉を濁すことに、さらにこの店長もイライラ来ているのであろう。

それは、その人の資質だから仕方がない。この人は、いつもそこにいない人のうわさばなしをして悪態をつく人であり、私より１０才ほど若いと思うので、若さ故だとも思って来た。

しかし、仕事内容となれば、私は、先輩から教えられた通りにやっており、それぞれがやり方が違うという人数の多い職場ではどこでもありがちなことだと思って、文句を言わずやりすごしてきた。

しかし、この日は私も虫の居所が悪かったか。

店長にこのいつもの質問を投げかけられ、とうとう、名指しで、この人がこう言ったから、そうしたまでです！と返した。

この職場は、まさに人を軽く扱う傾向があるのは認める。うちのやり方がいやなら辞めてください、次がどんどん来ますから。そういう姿勢が丸見えなのだ。

ここまでバカにされながら、人種差別も受けながら、毎日過ごしていて、いいのだろうか。

あくまで、お金のため、生活のため。

この国に来る選択をした限りは、仕方がない。

あまり考えないようにする。

それしかないのであるが。

すっきりしない毎日。

最後にはどうしても言葉足らずの私を、悪者にするのが常の、この職場であるが、いつか化けの皮ははがれると思っている。

淡々と仕事して行くしかないのだ。

したいかどうか？

やや赤裸々な話なのだが、

子供を産まなかった結果として、女性器系の病気が出るのは覚悟していた。

先日の休暇中についに、女性看護師とのスメアテスト（子宮内検診）の予約がとれ、行った所、ポリープが発見された。

コレくらいは私でも知っている。だれでもある良性であるし、とっても取らなくても、あまり生活には支障がないことも。

ただ。

そのあと、ドクターと所見をすることになり、どうしてもだんなとの性生活について触れなければならなくなり。

確かに普通の生活には支障がないのだが、性交痛があるので、前回テストした２年ほど前（？もっともっと前か？忘れた）からセックスレスだ、と話したら、

それは問題ね。と言われた。

で、ここがNZの医療制度、次々と小刻みに検査が入り、仕事の休みをとったり、時間休を取ったりしなければならないこと最低３回。

お次はエコー検査、そして、もう一度ドクターの所見、そしてガーナコロジストといういわゆる女性器専門医にかかって、ポリープをとる処置をするんだそうである。

こういう事には、私はまったく恐れを感じないのであるが、仕事をちょくちょく休むのがいやで仕方がない。

もちろん自分がいなくたって、職場なんか回る、というのはよくわかっている。

昨日も書いた、仕事場での居づらさも手伝って、せめて仕事内容だけは有無を言わせないと思ってがんばって行きたいのに、ちょこちょこ休んでばかりの自分がとても情けなく、負けたような気分になるのだ。

その屈辱感を味わうくらいなら、ポリープなんて残しといたっていい、と本気で思う。

が。

その女性医師が言いたいことは、多分、夫婦の関係を守るために、セックスを今後もして行った方がいいだろう、だから、ポリープは取った方がいいだろう、という事のようなのだ。

ドクターの所見で、手術をするかどうかは決まるが、こういうことって、別に命に関わる事でもないので、やはり私本人の意思にも沿うものなのかもしれない。なので、私がいやだ、と言えば、仕事を休むのが１回でも減る。

つまり、私がまだ夫とそういう事をしたいかどうか。

答えは、正直言って、別にどっちでもいい、なのである。

別に冷めている訳でなくて、まあ若い頃いい思いさせてもらったし。と言う程度なのだ。

これではいけないのだろうか？

だんなに、ねえ、まだしたい？などと聞くのも、中年おばさんとしてはとてもいやである。というか、実際聞いてみたが、返事はなんとなく濁され、返ってこなかったので、笑、男だったら若い方がいいに決まっている。

男のおすぎ先生だったら、私の性格と旦那の性格を知っていて、もしかしたら、んじゃ、もう置いとこうか、なんて話になるのかもしれないが。

それにしても、ポリープがあると言う事は、不正出血があったりすると思うが、どうだ？とか、内診の器具を入れると痛いか、と聞かれるのだが、正直言って
出血はあったかな、、、なかったかな、、、といううろ覚えだし、挿入痛も、そういう事すると、痛い物なんじゃないの、程度にしか思っていなかったから、これが普通にも思えるし、比較の仕様がなくて、わからないのである。

てなわけで、また来週も時間休をとって、女性医師に会いに行くのであるが、私のこういう意思を伝えるべきか。。。だんなの意思も入れて、処置をする方向で行くべきか、、、考え中である。

イッツア白人ワールド

今の仕事場にいて、みじんも尊重されているように感じないことが多い毎日。

それで浮かんできた歌が、イッツアスモールワールド。

いや、白人ワールド。結局。

ある意味慣れて来て、この国に骨を埋めなきゃいけないと実感するこの頃、この国と言うか私の職場で、アジア人差別が横行しているが、毎日一人浮いていて、つまらないのである。

あなたがそういう扱いを受けるような職場なら,去るか？とだんなに聞いてみたら、彼は
答えられなかった。

結局白人はどこの国に言っても特別扱いを受けているからわからないってことだ。

日本にいた時だって、やはり扱いが他の国籍の人より上。

ホンと、不公平だなと思う。

まあ、自分で決めて来てるんだから、しゃあないが。

こんな思いを抱えながら、仕事だから、もともとたのしい訳もないんだから、ここで生きていくしかないんだろうなあ。

今日も帰る時に、これもらった？
皆で分けて、と誰々さんが持って来た畑の野菜。
と、同僚が言うので、

へえー知りませんでした、私は違う世界で生きてますからねえと余計な一言が出そうだった。

削除

担当医を勝手に友達と呼ぶのも何だが、

昨日の記事は、何となく人の不幸をおもしろがっている様なニュアンスがあって、消してしまった。

おすぎ先生の傷が、時計で癒えるものなら、それは辛い事を乗り越えた勲章だと思う。

He deserved it.

団体留学

先日友人が言っていたが、この辺りにまた、学校単位で留学に数ヶ月から１年来ている高校生たちがいるそうである。

私は結構朝早くから別の地域まで仕事に出てしまうので、この地域では遭遇する事がないんだが、友人はこの区域で仕事をしているので、日本人と会うと、お互い挨拶をして話す事も多いようだ。

それにしても、先日はちょっと面白い光景だったらしい。

女子高校生がいっぱい乗った大型観光バスがスーパーの横に停まり、どやどやと制服姿の女の子たちが降りて来て、スーパーにまず入ってきたそうである。

NZの日常生活を知る、と言う意味では、スーパーは確かにいい社会見学の場所ではあったが、その日は土曜で、その友人も、キウイの同僚から、なんで、土曜に学校の制服を着てるの？と、また日本の習慣の違いを突っ込まれていたそうだ。

そして、おもしろかったのが、スーパーの次は薬局へ流れた、というのである。

そこから歩いて行けるところに、いわゆるドラッグストアーがあったんだが、それは日本で言うマツモトキヨシのような、何でも屋さんではないし、自由に化粧品を試すと言うタイプの店でもないので、やはり、観光のスポットになるにはあまりにも滑稽な光景だったんだろう。

もちろん、こちらの薬局は、ハンドクリームや化粧ポーチなどのギフト用品を、ものすごくきれいに展示してあったりするので、それは見ていてたのしいのであるが、やはりちょっと日本のドラッグストアーとは違うような気がする。

そんなわけで、キウイの皆さん、またビックリ、の日本人ツアーだったようだ。

日本のtomato

先日センター試験の英語をしていて、気づいた事に、やはり今も、日本はアメリカ英語に支配されているんだなあということだった。

ヒヤリングのテストで、tomatoという単語が出て来たのだが、コレの発音が、トメイトー！

私はこのイギリス系の国に来て、一番初めに天地がひっくり返るような、いくつかの発音の違いを経験した。

花瓶の、vase は、ベイスでは通じず、トマトも、トメイトーと言う人はいなかった。

久々に、トメイトーを聞いて、ちょっと笑ってしまったのだ、ああやっぱり日本は今もアメリカ支配下かあ、と。

折りも折り、今テレビドラマでは、山崎豊子の運命の人がオン。沖縄問題が題材。

大変興味深くドラマを見ていたら、だんなに、日本にはどれくらい米軍基地があるの？と聞かれ、

えっと、横浜、横須賀、沖縄、、、くらいじゃなかったかな。というと、

え？もっと北の方にもあったでしょ、確か。というので、改めてWikipediaで調べてみたら、

まあなんといっぱいある事！！！！ほんっとうにびっくりした。

トーキョー港区サンノーホテルなんて所までがそれに含まれていて、驚くばかりだった。

はあ～だから、日本じゃトマトはトメイトーなのねえ、、、