国際結婚の現実 NZ編

日本の文化が独特すぎるのか!英語文化との違いに笑い、悩む日本人妻のひとりごと。

サマータイム

2007-09-30 04:04:09 | 仕事
フンフンと犬が私を起こしに来た。

オシッコとごはん、である。

時計をみれば、今朝もしっかり6時。

本当に犬の腹時計とはすごい物だ。

が、待てよ。。。おや?今日は、9月30日!

デイライトセイビングが始まる日ではないか!

昨晩はすっかり忘れていて、寝る前に家の中の時計を変えるのを忘れていた。

時計は、まだ冬時間のままになっている。

それもこれも、みんなせっかちな政府のせいである。

去年の年末の国会で、経済効果を狙うために、夏時間の期間を延ばそうということになり、いつもより1週間早く始まり、2週間遅く終わる事になった。

さて、今年になり、その時がくるまで、ほとんどみんな忘れていたのだと思う。

うちの職場でも少々混乱が起こった。

夏時間は、10月第一日曜から。時間を間違えないように出勤してください。。。と、オーナーさえも言った後、社員の一人が、いや、確か主人が9月末から始まるッて言ってましたよ。と言ったのだ。

え?いや、ちがうよ、ほら、カレンダーもすべて10月7日からになってるでしょ。

ところが、1週間前くらいになってやっと、私の目につく所にも、夏時間の開始日が変わりました。と、いう記事が出始めた。

ちがっていたのはこちらである。

政府もあんまり急に決めすぎて、次の年のカレンダーの印刷が終わってしまってから決定をしたので、全国のカレンダーが間違っているという沙汰になってしまったのだ。

私自身も恥ずかしい話、新聞を読んでいないのも本当であるが、テレビを見ていても、そんなに頻繁にそういった情報を流さないし、新聞にも、せいぜい小さなコラムが載る程度だ。

日本なら、政府が、カレンダーの表示を変えましょう、などと小さなステッカーなどを各家庭に配るだろう。

だが、これでは、確実に知っていても、確認する公的な所がないから、朝起きたとき、だれもが不安になるのではないか。
(NZでは、週末はテレビに時間の表示が出ない)

それでもだ~れも文句を言わないのが、キウイ風である。

ちなみにマックファンのだんなは、毎年コンピューターの画面についている時計が、自動的にサマータイムに変わっているのを誇っていて、今年も、自動的に変わるはずだ。と言っておられたが、今朝私が時間をチェックしようとまず起動させてみたら、やっぱり冬時間のままになっていた。

つまり、NZ政府は、グリニッジ天文台のお偉いさんにもお伝えするのを忘れちゃったようである。

何となく腑に落ちないまま、私は仕事に行ってくる。

ラグビーワールドカップ

2007-09-29 05:32:19 | 仕事
現在フランス、イギリスに渡って、ラグビーのワールドカップが開催されている。

なんで私がこんなことを書くかと言えば、だんなの生活の変化の影響が、私にも来ているからである。

ヨーロッパとの時差のため、生放送をするテレビに合わせて、朝早く起きる事が多くなった。

私が見ている所は、おっ、この人かっこいい。とか、この人の髪型はレゲエタイプで邪魔ちゃうか、とか、
見事なアフロヘアーで頭が異様に大きい!とか、そんなことであるが、そういった事をコメントしても、まったく相手にしていないだんなである。

そして、ちゃかしているばかりの私でも、目立つプレーヤーの事は、だんだんわかってくる。

例えば、イングランドのジョニーウィルキンソン。この人の、キックのときのスタイルは、世界で有名なトイレスタイル。

何とも言えない、集中する構えがカワイイというか、踏ん張っているというか。。。

そして、何人もの各国のプレーヤーが、日本でプレイしていました。と言う人ばかりなのである。

私としては、サッカーの方が興味があるスポーツではあるが、なんといってもNZといえばラグビー、ラグビーといえばNZ。

ワールドベストというものは、見ておかない訳にはいかない。

何しろ、王者NZにだけ許されているハカが世界の舞台で見られるのは,誇るべきだし、壮観だ。

とはいえ、ここ数年はワールドベストは他の国であるが。(前回はイングランド)

さて、日本のラグビー事情は、といえば、今回も、小さな体(プラス4人の外国人プレイヤー)でがんばったものの、すでにアウトになってしまった。

去年の中頃、この次の、ワールドカップの会場に日本をと立候補したそうだが、投票で負けて、リジェクトされた。

それに怒った日本の代表、かなりひどいコメントを公的な場でいって、こちらの新聞では思いっきりたたかれていた。

日本の事情をやや知っているだんなは、きっとやくざに脅されて、お金もらっちゃったから、どうしても誘致しなきゃ行けなかったんだろ。と言っているが、私もその通りだと思う。

しかしこの状況では、日本でワールドカップをするというのは、恥ずかしくて言えないでしょう。ちょっと、弱すぎだもんね。

違和感

2007-09-28 16:54:25 | 仕事
現在、8年愛用して来た(車検に通らなかった)車に別れを告げ、義姉が乗っていたBMWを使わせていただいている。

非常に緊張する。

義姉はこの車が大変気に入っていた。しかし、もう会社の車で移動しているので、自腹を切ってガソリン、車検などをする事を思えば、たとえ社用車は地味な日本車でも(失礼)、背に腹は代えられない。

車を置いておくスペースもないため、私どもに、買わないか?と聞いて来たのだった。

正直な所、私だって長い間、BMWは憧れの車だった。

そんな車の運転席に座らせていただけるなど、人生の中であるとは思わなかったので、嬉しいと思うべきなのだが、それを通り越して、もったいないというか、自分には似合わないと思えてならない。

だんなは、おっかなびっくりの私を見て、
ずっと夢だったんだろ?こんなチャンスはないんだから、このまま買ってしまおう。おねえさんなのだから、利息無しの月賦でいいってよ。今やらなきゃ、いつやるの?
と、いっかにもキウイらしい発想である。

ともあれ、仕事に行くには、乗らなければならない。

きょうも、少々ドキドキしながら、さあ、と、エンジンをかける。

そして、いつもの最初の曲がり角。

よし、ウインカーを点灯、とレバーを押したら、また今朝もワイパーを動かしてしまっていた。




リテールの利点

2007-09-28 16:34:43 | 仕事
日本じゃ教育畑にいた人間が、こうして別の国に来て、さあ何の仕事ができるのかといえば、はっきりいって、あまりない。

私がよほど英語が堪能だったら、ありうるだろうが、普通に学校を出て、英会話はお金を払って続けていても、日本の教育業界環境の中で仕事をしてきていては、まずこちらの学校では通用しないだろう。

もっとも、日本の教員免許は、こちらで資格を取るのに少し時間を短縮化するくらいの効果はある。

さて、わたしは、幼児教育の分野であったが、こちらにきて、同じ職種をする気にはならなかった。

英語の問題は当然として、日本の道徳観が凝り固まっている私に、この国の保育、親の啓蒙などとても無理と身をもって感じていたからだ。

そこで求職したのは、ショップ店員だった。

持ち帰り仕事がないこと、これが一番の選択肢だった。

果たして、ビギナーズラックで、比較的早く店員の職にありつく事ができた。

はっきりいって、安月給の割には、キツい仕事である。

何がキツいか、といえば、何もしないで立っていなければならない事。

少なくとも掃除やら、在庫の値札付けなどがあるほうが、時間も早く過ぎて楽なのだが、制服を着ている限りは、人目を気にしてきちんと立っていなければならない。

デザイナーの名前がついた細い制服の靴は、つま先の血流をとめんばかりである。

ただ、いい所もあるのだ。

だれにでもオープンである店という所には、いろいろな人が来る。

なので、今までも、何千と言うお客さんに会って来たが、その中でも、芸能人や有名人に会えるというのは、役得である。

NZのTVキャスターや、ラグビー選手はもちろん(あまり知らなかったのだが)、日本からもよくロケなどに来ていた有名人を拝見したり、その人に販売したりした。

吉永小百合さん、江口洋介さん、八代亜紀さん、料理の鉄人の坂井さん、ジャニーズの永瀬くん、はざま寛平さん、クリスティーンアギレラ、韓国ドラマのなんとかいう女性も来ていた。(そのころ全く韓国ドラマを知らなくて、まわりの韓国人スタッフが、狂ったように追いかけていたのを見た)

アメリカズカップがあった頃は、ルイビトンの社長とかも、(○ラダの)靴を買って行ったっけ。

今の小さな郊外の店でも、国内で有名な人は時々入ってくる。

こんな楽しみでもないと、やっていられないのが、リテールである。

ライフ

2007-09-27 17:53:52 | 仕事
日本の姉からおしえてもらったこのテレビ番組の無料サイト。

これのおかげで、ここ1ヶ月の私は、すっかりコンピューターを占領しきっている。

その名も、気ままにユーチューブ。http://kimamaniyoutube.blog78.fc2.com/

最近のテレビ番組がアップロードされているのである。

今まで日本からDVDなどを家族友人から送ってもらっていたあの苦労はなんだったのだろう?というくらい、簡単に見られるようになったのだ。

中学生の姪が勧めてくれたのは、ライフという番組だった。なんと、土曜にオンエアだったものが、次の火曜にはネット上に出ていて、すっかりはまってしまった。

ネットの素晴らしさも去る事ながら、私は、これは名作だと思う。

ものすごく現実に忠実で、変にドラマ風にハッピーエンドにしようとしていないところが、返ってドキュメンタリー風であり、見る者に考えさせるものだった。

学生の主人公たちも、その親も、そして現場の教師も、ほんとうによく描かれていた。

なにより怪演だった2枚目の人格障害の役の子は、私を震撼させた。

自分が高校の頃、やはりこういったいじめはなかった。だれでもが、変態的写真を撮るということも、ありえなかった。

携帯電話がなかったからか?

姪のことが、とても心配になった。

そして、そんな年の子供をもつ私と同世代のきょうだい、友人が、どんな思いで子供を学校に送り出しているか、ほんの少しわかったようなキがする。

Suzuki くんさようなら

2007-09-25 16:42:06 | 仕事
壊れるときは,全部一緒に壊れてくれるものである。

先月突然の帰国をした私のせいで、クレジットカードの請求が最近来て、今月の家計は大変苦しい。

ちょっとでも無駄を省こうとしているにもかかわらず、そんなときに限って車の点検がやってきた。

この国では、車検と自動車の登録はセットである。

私の車は古いので、半年ごとに車検をしなければならない。

車検そのものの費用は40ドルそこそこ(3600円)で、30分で終わるのだが、ここ数年はさすがに何事も無く通った事はない。

今回も、また400ドル(36000円)ほど修理にかかってしまった。

それで車検に通って、やっと登録となり、これまた200ドル(18000円)ほどである。

かと思えば,すぐさま後に、私の主人の車の警告ランプが点いたではないか。

これまた修理屋さんに持って行ってみてもらい、200ドルの出費。

そして、またもう一台の車ーーーこれは、最近社用車だけを使う義姉から預かっているのであるがーーー、時々乗らないとバッテリーにもよくないので、使いはじめたが、これまたABSの警告ランプ?がつきっぱなしなのである。

もう、底をつきました。

今月は修理は勘弁してください。

かくして、犠牲になるべきは、私の8年愛用して来たスズキエスクード91年式。

213000km走っている。

ついにこれを売る決意をした。

自動車は輸入に頼り、物はとてもとても大切に使うNZ人だが、最近は新車が増えてピカピカの車がふえた。

それでも、ヒーターがつかない事以外は、まだまだよく走るこの車。

買ってくれる人が現れると確信する。




ケチャップ

2007-09-24 05:59:05 | 仕事
わたくしのお上品な品性を疑われるかもしれないが、

あくまで、日本人の感覚との違いを共感してほしかったので、特筆することにした。

だんなの友達かなんかから、まわりまわってきたこのビデオサイトである。

http://youtube.com/watch?v=AaTcBwgNPLk

馬鹿受けだそうである。

一緒に見てみたが、最初私にはわからなかった。

これがなんでケチャップ?

そして、だんなの説明を受けて、やっとわかったのである!!

これは、日本のケチャップしか使った事の無い人にはわからない。

ヘインズのケチャップとか、ハードロックカフェのケチャップを使った事がないと。

爆笑。

short pastry と fraky pastry

2007-09-24 04:21:49 | 仕事
だんなが、ものすごい量のリンゴを、安売りだったからと買って来た。

犬も手伝ってみんなで一生懸命食べていたが、やはり追っ付かず、ついに、アップルパイを作ってみようかと思い立った。

30年前の、お菓子の本を出して来た。(小学校の頃に買った主婦の友社の)ページはバラバラになりつつある。

が、今はなんと便利なんだろう。
このレシピのほとんどをしなくてもよくなっている。
アップルは、皮むきと切るのが面倒なだけで、あとは20分電子レンジでチン。
パイ皮は、冷凍シート。
オーブンに突っ込むだけ。

あっという間に出来上がり。

ところが、あれ?パイになってない。層になってない。
パイシートのパッケージをよく見ると、sweet short pastry と書いてある。

だんなは、これでいいんだと言い張る。

いや、アップルパイは、軽い皮でないと!と私は強く思う。

何でも、パイシートには2種類あって、この甘いのと、fraky pastry というのがあったんだそうだ。
私が今まで食べて来たアップルパイのは、フレーキーつまり軽い皮。これが普通。と思うのだが、甘党キウイは、アップルパイなどデザートケーキは、この甘い分厚いショートブレッドのようなクッキー皮がいいらしい。
軽い物は、肉のパイなどメインの食事に使う物なんだそうだ。

あらためて、キウイのデザートの感覚を知った。

心の穴

2007-09-21 19:54:25 | 仕事
しばらく、書く気になれなかった。

先月、慕っていた叔母が急逝した。

何もかもが、早すぎ,若すぎ、急すぎた。

何も迷わず、日本へ飛んで行った。

いまだ信じられない。

しかし、確かに本当の出来事だったのだった。

結婚して14年,初めて,私の親族が亡くなった。

ダンナ側の親族の不幸は、こちらに移住したここ8年の間にいくつもあったが、なぜか日本にいる間はなかった。

つまり、ちゃんと、それなりに、その人のそばにすぐ行けて、そこに同席できたということである。

もちろん、こういう事が起こるとつらいのは一緒だが、やはり距離はどうしようもできない。

なぜこんな世界の果てに住んでいるのか。今回はたまたま券がすぐとれたが、今後,何かあったら、こんなふうにでられるのだろうか、いや、こんなことがまた起こるんだろうか、などと不安がどんどん大きくなる。

これは、海外に住む日本人には大きな共通の課題でありながら、なかなか話せる人がいないのも事実である。