アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

30年越しにかなう夢

2007-08-14 | コラム
確か先月だったが、新聞のコラムを読んでてびっくりした。
東京オリンピックが1940年に開催されるはずだったのは知っていたが、実は同じ時に万博も計画されていて着々と準備が進められていたのだ。晴海や月島という埋立地はそのために造成されたらしい。実際は戦争のために延期されてしてしまう(その後中止)のだがそれはそうとして、その時発売された前売り入場券が 30年後の大阪万博で有効な入場券として扱われ、実際に千何百枚かが使われたというのである。さらに2005年の愛知万博でも昭和15年の万博入場券は受け付けられた(実際に使用があったかどうかは不明。)

30 年の月日を越えてよみがえった入場券 ―― 1970年の夏、それを手にして大阪万博に出向いた人は一体どんな想いだったろうか。昭和15年当時前売り入場券を手に夢を見ていた子供が、30年を経て自らの子供とともに大阪に向かったことがあるに違いない。昭和15年には万博準備で東奔西走していた役員が、ようやく夢がかなったと喜々として昭和45年の万博のゲートをくぐったことだろう。30年前に想いを馳せながら。

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