アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

『遅咲きという人生』

2007-07-18 | メールニュース
週末は台風と共にすごすことになりましたが、その後も蒸し暑さは相変わらずですね。私は一年でこの時期が一番苦手ですが、そうも言ってられません。梅雨はまだもうしばらく続くようですから。

ではさっそく、『アジア人財事典』第2号をお届けします。

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『遅咲きという人生』
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今月初め東京白山にある東洋大学に留学生向けイベントの案内に行ったおり、ふと『キャリア形成のための学校案内』なる冊子に目が留まりました。表紙に「知徳健全」とある。なかなかいい言葉じゃないか、フムフム・・・そう思いながら先方の方が現れるまでパラパラと冊子をめくっていた・・・そして数秒後、ビックリ仰天!

とてつもない著名人たちがこの大学での講演者に名を連ねているのだ。

東洋大学では「キャリア形成を考えるための特別講演会」を実施しているそうなのだが、その講演者が並みではない。数人だけ挙げてみると、一昨年が福井俊彦(日銀総裁)、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、奥田碩(トヨタ会長)など。昨年が西室泰三(東証社長、東芝元社長)、内館牧子(脚本家)、川淵三郎(日本サッカー協会キャプテン)等々ときている。
えーっ、百万単位の札束を積んだってそう簡単に話が聞けるような人じゃありませんよ~(たぶん)。そんな著名人が一体なぜ~??

なんでも大学総長で元財務大臣の塩川正十郎先生のご尽力であるらしい。さすがです。
と、それはさておき~~
資料にはその方々が“自己の生きざまや仕事への信念、人生の哲学”について語ったという講演内容が簡単に紹介されていて、ものの十行にも満たないその要約を読んだだけで私のごときは感極まってしまいました。(決して大げさに言っているのではありません。)

それぞれについてはまた別の機会に譲るとして、ここでは内館牧子さんの『「遅咲き」という人生』という講演の要約を一部引用させていただきます。

「脚本家としてデビューしたのは40歳を過ぎてから・・・「自分は遅く咲くんだ」と言い聞かせて踏ん張りました。上手く行かなかったときにどう頑張りどう立ち上がるかが、人生を切り拓くための大きなポイントです。ドラマ『毛利元就』を手がけたのも、「人生50年」の戦国時代に59歳で奮起した遅咲きの武将、元就に魅力を感じたから・・・いつの時代も最後は真面目さが運を掴み、勝負に勝ちます・・・」

たったこれだけですけど私は涙が出そうでした。「自分はまだまだ、でも必ずこれから花が咲く、大器晩成って言うじゃないか・・・。」私は昔から自分にそう言い聞かせてきたからです。


で、ここで話が飛びますが、だいぶ前の新聞コラム(6/15 日経新聞 春秋)に、最近スポーツ界で活躍している若い選手には3人兄弟が多い、とあったんですね。

話題豊富な女子ゴルフでいくと宮里藍に横峯さくらは誰もが知ること。さらには大山志保、上田桃子(先週も勝ちましたね)に韓国の全美貞。男子ゴルフからは「はにかみ王子」こと石川遼。ボクシングの亀田三兄弟は言うに及ばず。
お笑いタレントの土田晃之は3人の子供の父親だそうだが、どこかのインタビューで言っていたことを思い出した。なんでも「3人いれば1人くらいはまともに育つだろう~」と気が楽になるそうだ。

なるほど、そうなのかもしれない。親はおおらか、子供はのびのび、っていう図式だ。一人っ子は親からのプレッシャーが強いから云々・・・なんて話はよく聞くし。

そんなせいか、私も子供3人希望です。この年になって未だ独身ですけどね。

あきらめてませんよ。(=積極果敢に募集中!)
人生も会社もあきらめたら終わりでしょ、なんせ私、遅咲きなんです!

外国人採用に関する誤解と無理解 ①

2007-07-17 | マイビジネス
誰もが実感していることと思いますが、ここ数年、街を歩いていると外国語をよく耳にしますし、店舗などで外国人の店員をよく見かけますよね。

実際、コンビニ、居酒屋、ファミリーレストランなどで外国人スタッフと会わない日はないでしょう。そのような場面で私たちが目にする外国人の大半は日本の大学で勉強する留学生です。日々これだけ頻繁に彼らと接しているため、レジでお勘定してもらう際、多少日本語のアクセントがおかしくても気にならない方も多いのではないでしょうか。

このように私たちは普段の“生活現場”で留学生と緊密に接しているのですが、大学卒業後の彼らを「正社員」として雇用するとなると話は別。まだまだ多くの壁が立ちふさがっているようです。
多くの企業が「えっ、外国人?大丈夫なの??」と二の足を踏んでいらっしゃるように思います。それに対する私の答えは、「えぇ、外国人!大丈夫!!」です。

ここでは、外国人採用に関する我々の「誤解」と「無理解」について3回に分けてお話したいと思います。

① 留学生は卒業したら帰国するのだろう!
答え:留学生は、「日本に残りたい!」と強く願っている。

留学生の採用に少しでも関心を持っていらっしゃる企業の方から、最も多い疑問はこれです。私が接する留学生のうち「卒業したら国に帰る」と言い切る学生は皆無です。全員日本での就職を希望しています。ただ希望してはいても、雇用先が見つからなければ就労ビザを取得できませんから、帰国を余儀なくされる学生も大勢います。

実感としては、就職先が見つからないために帰国する人:半分、大学院への進学:四分の一、そしてみごと就職が残りの四分の一、といったところでしょうか。

日本に残りたい理由は様々ですが、「とりあえず~」という気持ちの定まらない学生から、「日本で経験を積んで母国で活躍する」という者、さらには「ずーっと日本にいたい」という人までいます。私の感覚だと、3:5:2くらいの比率でしょうか。

では次回は、②不法滞在も結構いるんじゃないの? ③日本語できるの? についてお話します。

日本でキャリアアップを目指す外国人女性へ (笑い話です)

2007-07-05 | コラム
日本での就職、転職を考える外国人女性がよく漏らす言葉に「日本では女性のキャリアアップは難しい。どうしたらいいか?」というのがある。

その通り!日本は諸外国に比べたら女性の社会進出は遅れている。これは今すぐにはどうしようもない。先日もある留学生向け講演会でそのような質問が出て、パネリストのうちの一人(日本企業に勤めるシンガポール人)が「答えようがない」という名答を披露していた。

ただしそのパネリストが続けたように「うちの会社では女性も登用されている。役員にも女性がいる。能力次第だ。」というのも正しい。以前に比べれば女性の社会進出ははるかに進んでいる。女性が大いに活躍している会社はたくさんある。なんでもかんでも一括りにして「日本では~・・・」という表現の仕方にはなんとなく抵抗を感じてしまう。

男性、女性それぞれに向き、不向きがあるのは当然で、それぞれの業界がそれを反映していいと思う。ごく簡単な例で言えば、肉体労働を伴う工事現場ではどうしても女性は圧倒的に少ないだろうし、繊細な感覚が要求される花屋さんやブティックだったら男性は少ないだろう。ちなみに我が人材業界は他に比べて女性の活躍の場がはるかに多い。女性が活躍できる場所は、日本といえども「選べばある!」そう言いたい。

結論① 日本の企業社会は、他の国々に比べれば男性の力が強いだろう。その中で母国同様のキャリアアップを目指したい女性にもしアドバイスができるとすれば、業界を選びなさい、ということだ。

一方、話がそれるように聞こえるかもしれないが、日本の企業ならぬ日本の家庭はどうだろうか。


中国人女性と話をしていると、10人中10人とも例外なく「日本の男は威張ってるから日本人とは結婚したくない。」と言う。これを聞いた日本人男性は10人中10人例外なく(私も含めて)「えっ、日本人男性って威張っているの???」と煙に巻かれた気分になる。
なんで、日本の男は威張っているとの先入観を持つに至ったのかは不明だが、とにかく中国ではそう思われているらしい。

でもね、違うんです。日本の家庭では女性が圧倒的に強いのです。これは男が会社ででかい顔をしていることの裏返しだと思う。家庭を仕切るのは女性です。私の仕事の話でいうと、男性の転職の決断もそう。せっかくいい企業から内定もらったのに「奥さんが賛成してくれなかった・・・」という理由で辞退する男性がこの前いました。(私事で恐縮ですがかつて私も結婚していた時、奥さんから毎月5万円のお小遣いをもらって生活していました。周りの同期みんなそうでした。)

そこで結論②
日本で偉くなりたい外国人女性の皆様、日本人男性と結婚するのも一考です。

三人兄弟がお得!?

2007-07-01 | コラム
だいぶ前の新聞コラム(6/15 日経新聞 春秋)になるが、最近、スポーツで活躍している若い選手には3人兄弟が多い、とあった。

話題の絶えない女子ゴルフでいくと宮里藍、横峯さくらはよく聞く話。さらには大山志保、上田桃子に韓国の全美貞。もちろん男子ゴルフからは「はにかみ王子」こと石川遼。亀田三兄弟は言うに及ばず。
話は飛ぶが、お笑いタレントの土田晃之がどこかのインタビューで、子供が3人いる、と言っていた。なんでも「3人いれば一人くらいはまともに育つだろう~」と気が楽になるそうだ。

なるほど、そうなのかもしれない。親はおおらか、子供はのびのび、っていう図式だ。一人っ子は親からのプレッシャーが強いから云々・・・なんて話はよく聞くし。

そんなせいか、私も子供3人希望です。この年になって未だ独身ですけどね。

あきらめてませんよ。
人生も会社もあきらめたら終わりでしょ!(=積極果敢に募集中!!)