アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

真夏の健康管理

2010-07-27 | メールニュース
皆さん、おはようございます。アジア人財カンパニーの井上です。本日はメールニュース第38号をお届けにあがりました。それにしても暑い、暑い、暑すぎる。梅雨が明けてからこれまで、暑いの何のって、尋常じゃありませんね。私は、夏バテかなと思っていたら夏カゼをもらって、少々苦しい思いをしています。

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真夏の健康管理
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私はほとんど風邪をひくことがないが、唯一この時期は例外。風邪をひくとしたら、毎年梅雨どきから初夏に限られる。

風邪には治療薬がなく、時間をかけて自然に治るのを待つしかない、ということは知識としては知っている。風邪薬には「風邪の諸症状を緩和する」役割はあっても治療する効能はない。だからこそ「こうすれば治る」という言い伝えがあり、今回あらためて面白いもんだと感じた。

たとえば、かつてアメリカに住んでいた頃、風邪をひいたと言うと周囲のアメリカ人全員が口をそろえて言ったものである。「オレンジジュースを飲んで早く寝ろ。」そんなことで治るわけないだろ、と内心バカにしていたが、人のことは笑えない。なぜなら私は、ニンニクをたっぷり入れたラーメンを食べて汗をかけば治る、と考えているからだ。今回もこの暑さの中、空席の目立つラーメン店に3日ほど通って汗だくになっているが、なかなか良くならない・・・

そして今度は「ビタミン不足だ」と思い直し、週末からフルーツの摂取にやっきになった。これじゃかつてバカにしたアメリカ人と同じだ、と自嘲気味になったところで次のような文章に出会い、悟りを得た気分である。

『ビタミンは体内で潤滑油のような働きをしていて、これなしでは生きていけないのは確かだ。ただ、エネルギー源ではないため、元気が出ることはない・・・ビタミンCを服用すると、肌がきれいになり、風邪も予防できると信じている人が多い。しかし、これらの効能についてもエビデンスは存在しない・・・ビタミンはどれも体内でほとんど合成できず、食事から摂るしかない・・・しかしごく少量あれば足りる。たとえばビタミンCは、普通に食事している限り、数ヶ月分の必要量が体内に蓄積されている。取りすぎたビタミンはそのまま体外に排出される・・・。」(7月25日 日経新聞)

かつてこのコラムで、「コラーゲンなるものを体外から摂取しても意味がない」ということを書いたが、似たようなものだ。

思えば、自分の風邪のパターンは決まっていて、先ず喉、それから鼻、そしてその両方がひどく腫れて(以下略・・・)、一週間ほどで治る、必ず。
今回も普通に、自然に、静かにしていればいいのだろう。汗だくのニンニクラーメンもアメリカ人ばりのフルーツ大作戦も、たまにしか出会わない風邪を楽しむ、と思うことにしよう。