アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

人類進化「おばあちゃん仮説」

2007-06-26 | メールニュース
皆さま、こんにちは! グッドジョブクリエーションズの井上一幸です。
本日はグッドジョブクリエーションズが贈るメールニュース『アジア人財事典』をお届けにあがりました。創刊号です。

テーマは、ビジネスに関わること、人材にかかわること、仕事一般に関すること。日本でも中国でもその他の話題でも、新聞雑誌や書籍等々を情報源にして発信します。気軽に読んでいただける文体、内容で作ります。どうぞお楽しみください。

では、さっそく――


先日、新聞のサイエンス欄で目に留まったのが、人類進化「おばあちゃん仮説」です。中国は人口で世界最大ですが、きっとおばあちゃんの役割が大きいのでは、とふと思いました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(6月17日日経新聞サイエンス欄)
人類繁栄のカギは「おばあちゃん」
進化生物学の世界で「おばあちゃん仮説」が注目されているらしい。人生経験豊富なおばあちゃんが、孫を教育したり食料を与えたりして子孫の繁栄に貢献しているのではないか、という説だ。一般に「哺乳類の寿命は繁殖能力を失う時期とほぼ一致する」らしく、生物としては納得いく話だがヒトは例外。繁殖
能力を失っても生き続け、子育てならぬ「孫育て」をして一族繁栄、というわけだ。

つまり、「おかあさん」は子供を何人か産めるが、子供の世話にかかりきりになると実際にはそうも行かない。ましてや今の時代、女性も働いているからなおさら。ところが「おばあちゃん」が子育てを手伝ってくれると安心して産める。おばあちゃんはご飯を作ったり言葉を教えたり子供の世話をしてくれるからだ。

なんでも約3万年前、女性の寿命が延びだしてから人類の人口は急増を始めたそうだ。現在でもアフリカの狩猟民族では「おばあちゃん」がいると母親は子供の数も多く健康状態もいいとか。フィンランドとカナダの農村でも長生きした女性ほど孫の数が多い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そういえば、中国人登録者と面談をしていると、「子供はおばあちゃんに預けてます。」と言われることが結構ある。

「えっ、おばあちゃんって中国にいるんじゃないんですか?」
「そうですよ。」
「じゃあ、お子さんも中国?」
「はい、そうです。」
「じゃあ、日本には旦那さんと二人きりですか?」
「ええ。」
という具合。

かの国があれだけの人口を抱えるようになったのは、おばあちゃんパワーに違いない!
この記事を読んでそう思ったわけです。



では、次回は7月初旬にお届けいたします。(毎月発行です)
どうぞお楽しみに。