アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

夢のある話 ~ イカロスとはやぶさ

2010-05-25 | メールニュース
皆さん、おはようございます。アジア人財カンパニーの井上です。本日はメールニュース第36号をお届けにあがりました。今日は夢のある宇宙の話。

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夢のある話 ~ イカロスとはやぶさ
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皆さん、マニアックなことを言うようで恐縮ですが、先週5月21日に種子島宇宙センターから、H-IIAロケットで2つの衛星が打ち上げられたのをご存じですよね。一つは日本初の金星探査機「あかつき」、そしてもう一つは衛星とは言えませんが、宇宙ヨットとも呼ばれる「イカロス」です。えっ、知らない?金星探査は旧ソ連などがじゃんじゃんやってたから、今さら珍しくはないのですが、宇宙ヨットIKAROS(イカロス)は人類初の大実験ですよ。何がって、宇宙ヨットは太陽光をうけて宇宙空間を自由自在に進むのです。風を受けて水上を進むヨットの宇宙版です。つまり、燃料を全く必要としない夢の宇宙船になり得るのです。将来は、宇宙ヨットに乗って木星へ、なんてことになるんですよ!

それからもう一つのニュース、「はやぶさ」が来月13日に帰還するのはご存じですよね。えっ、それも知らない?「はやぶさ」は小惑星「いとかわ」に着陸して、地表物質を採取して、それが壊れたと壊れてないとか、燃料が漏れたとか、交信不能とか、一時騒然となったあれです。えっ、覚えてない?「はやぶさ」は日本の小惑星探査機、2003年に打ち上げられたヤツです。そして「いとかわ」は地球に近い軌道を持つ小惑星なんですけど・・・。これまで地球外天体に着陸して戻ってきたのは、アメリカや旧ソ連がやった月探査機しかないんです。月以外だと今回のはやぶさの往復旅行が初めて。しかもすべて地上からの遠隔操作、つまり無人で小惑星に着陸し、無人のままそこから飛び立ち、回帰軌道に乗って地球に戻るのです。この間7年。

戻るとは言っても、大気圏再突入の超高温、超高圧のショックを無事クリアしなくちゃダメですからね。一体どんな姿で帰ってくるんでしょうね。いとかわの表面物質が採取できているといいですね。それこそ50億年くらい前の物質がそのまま残っているかもしれないらしいですよ。とはいえ、まずは無事戻ってきてほしいですね・・・ お疲れさまです。本当にウキウキします!