アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

仕組みの問題(新総理誕生に思うこと)

2011-08-30 | メールニュース
皆さん、おはようございます。本日はメールニュース51号をお届けに上がりました。今日は新しい総理大臣の決まる日ですよね。本日のメールニュースは、それにちなんで私の想いを。

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仕組みの問題
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代表選のたびに同じことが繰り返される。
政策論争が深まっていないとか、親小沢だとか反小沢だとか、数合わせだとか見返りのポストだとか・・・。
今回もそれを経て、政権与党のトップが決まった。たぶん多くの一般国民がああいう茶番劇は観たくないと(自民党が与党だったときから)感じているはずだが(私もその一人)、それを以て政治家はアホだとか、日本の政治は三流だとか思ってしまうのは違うと思っている。もし、自分があの場に居合わせた議員だったら、きっと同じ行動を取るに違いない。ボスの言うことには逆らえないし、次の選挙での有利不利を考えるのは彼らにとっては当たり前のことだ。(我々の会社での行動も似たようなものだ。)私は、日本の政治がここまで沈滞を続けるのは、政治家がアホだからではなく、彼らにあのような行動を取らせる仕組みが悪いからだと思う。首相が毎年替わることにしたって、リーダーシップがないとか、ましてや政策の良し悪しなどという高度な問題ではなく、ねじれ国会が最大の原因に違いない。これも仕組みの問題だ。

例えば・・・ 
もし、首相公選制だったら。
もし、一院制だったら。

どれにしても問題が無いはずないが、今とはまったく違う政治風景になるだろう。(たぶん今よりマシだと思う。)私は、日本の政治は、その仕組みを変えることを考えるべきだと思う。でなければ次(来年?)もまた同じだ。しかし、そのような、直接的な利益の見えない政策は票にならないし、誰もやりたがらない。(安倍総理がそれで失敗している。)結局、政治家は目先の利益を掲げ、有権者はそれに流される。かくして茶番は繰り返す。
その点、今回の代表選で、増税を訴えた候補者が勝ったのと、最大派閥が支援する候補者が敗れたことは変化を予感させる・・・・・・かもね。(少しだけ。そしてたぶん今だけ。あ~あ。)