アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

『当たる!将来予想』

2008-01-29 | メールニュース
お正月気分はとっくに抜けきっていることとは思いますが、メールニュースは今年の第一号。皆さま、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、新年に将来予想はつきもの。そこで今回は私、井上一幸が10年後を予想しました!

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当たる!将来予想
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1月7日の日経新聞夕刊のコラム。今から遡ること100年強、1901年正月の報知新聞で、100年後の未来としてエアコンやテレビ電話の存在に加えて、「無線電話で海外の友人と話ができる」「列車が東京・神戸間を2時間半で走る」などが予想されていたそうだ。前者は携帯電話、後者は新幹線として正に実現しており、予想の実現率は全体として70%に達している。段落の最後に「科学技術の発展は我々の認識を上回り、予測できる事は実現するということだろう」とある。

で、2008年のスタートにあたって、科学技術じゃないけど私の予想。10年後は、「日本は移民にオープンな国になっている」・・・???
って言っても別に驚きませんよね。「そりゃ、そうじゃないの!?」くらいの反応が聞こえてきそう。じゃぁ、「10年後は年間50万人が日本に移民する。」と言ったら少しは意外感があるだろうか。
でもきっと実現しますよ。

週刊エコノミスト1月15日号の特集「労働開国」にこんな一文がある。「毎年4万人を超える外国人が永住権を取得する国はどこか ―。答えは日本だ。カナダやオーストラリアのように、永住を目的とした外国人を受け入れてはいないから、意外に思う人も多いのではないか。」
確かに入国管理局の統計から“一般永住”の資格取得者の増加数を取ると、
43,136人(2003年)
45,953人(2004年)
36,840人(2005年)
44,673人(2006年)

私は上記に帰化を加えようと思う。スポーツ選手じゃなくても日本に帰化する(日本国籍を取得する)人は多数いて、同じく入管統計から年ごとの帰化許可数を拾うと、
17,633人(2003年)
16,336人(2004年)
15,251人(2005年)
14,108人(2006年)

よって合わせると優に5万を越える人々が毎年日本に移民している、と言えるわけだ。10年後に50万人、現在の10倍だったら有り得ない話じゃないでしょう。

永住するくらいの外国人は単純労働者じゃありませんよ。高級な技術者とかホワイトカラー層です。
負けてられません、今から切磋琢磨しましょうね。

では皆さん、また10年後・・・ではなくてまた来月。お楽しみに。


追記:6月7日の自民党外国人材交流推進議員連盟の提言によると、日本は「今後50年間で総人口の10%を移民が占める他民族共生国家を目指す」のだそうだ。(6月8日読売新聞)きっとそれ位になるでしょうね。

外国人ホワイトカラーの時代

2008-01-15 | コラム
TIME Asia (英字誌)の昨年12月17日号の表紙を見た人はいるだろうか。日の丸(日本の国旗)の下半分が黄色い星(五紅星旗のイメージ)のついたドアになっていて、そのドアが日の丸の内側に向かって開いている。「日本の扉を開けて中国人が入ってくる。」そんな様子をうまく表現しているのだ。
表紙を飾るタイトルは
「Japan’s Open Door – Japan is letting in ever greater number of immigrants from China – in the process changing forever the character of both nations」。

この特集記事は、単純労働者ではないホワイトカラーとしての中国人を紹介している。私も最近「中国人ホワイトカラー」という単語を使っているので、まさに我が意を得たり、だ。

ホワイトカラーとして外国人が考えられる時代(欧米系の“白人”ではない外国人)はきっとすぐそこなのだと思う。