ホテルからタクシーに乗って10分弱。
“駐車場”なるところに着く。まあ想像していたことながら、車は他に1台しか停まっていない。
暗い曇り空で、風も強い。
タクシー運転手のおにいちゃんは、「この道を入って行くんだと思うよ」と言って帰ってしまう。
いや、帰って当然なんですけどね。

うん、まあそうでしょうね、この道でしょうね。
しかしなんともまああてどない感じの……。コワイです。ここを入って行くともう引き返せない。そんな気がする。
だがわざわざここまで来て、なんとなく怖いから車道を引き返す、なんてことはしたくない。
これはファンタジー作品で、子供が異世界についつい足を踏み入れてしまうパターンだなあ。

でもわりとすぐに眺望が開ける。

そう、わたしはこの川に沿って左側へと遡って行きたい。そうすればアルフリストンに戻れる。

でも川へ降りるためにはこんな牧草地をつっきっていかなきゃならないんだよなあ……。
写真で見るとそうでもないけど、けっこうな高低差があり。
上から見えない段差があって川まで降りられなかったり、川沿いに道がなかったらどうしよう。
また登ってくる自信がないが……
ちなみに奥の方に見える白い部分は海。
でもまあ、しょうがないから降り始めましたよ。
「ここ通っていいのかなあ?」と不安に思いながら歩くのは、一歩ごとにサスペンスフルです。
“蔵王の水仙事件”を思い出した。(これについては覚えていれば後日書いておく。)
一度降り始めるともう引き返せない。(精神的には)追われるように川を目指す。
……実際歩いていたのは5分か10分という程度でしょうけどね。
川沿いに着いて、大丈夫、これは道らしい、というものを見つけて、どっと安堵がこみ上げる。

これは人間は乗り越えられるけれども、牛や羊は乗り越えられない境界。
ということはここは人間が通るところだ。

ようやく後ろを振り返る余裕も出る。
多分左側の丘の端っこが、あの眺望の開けたところだと思うから、あそこからまっすぐ降りて来たわけだ。
わりと高さがあるといえばある。
そしてお目当てのこれ。

この位置ではいまいちわかりにくかろうが、

白馬です。
「アンタのためにこっちは苦労してるねん!」と理不尽な憤りを抱えており、
その怨念がわたしにシャッターをガシャガシャ切らせる。白馬だけで20枚も撮ったのではないか。
まあそれだけ撮ればわざわざ来た元は取ったと……って、何の元やねん。
でも状況は予断を許さない。
だって見回す限り、人っ子一人、牛っこ一頭、いないんだもの!!
かろうじて、車が走る音はたまに聞こえるけど道路はだいぶ離れたところにあるらしく、車自体の姿は見えない。
たとえばわたしがここで心臓発作を起こしても、助けられる人は誰もいない。
とりあえず人間の世界に帰りつかなければ。
道があったとしてもそれがちゃんとアルフリストンまで続いているのかは、現時点ではわからない。
もし道が途切れたらと思うと恐ろしいですな。今までの旅の経験から、
まさに渡りたい時にそこに橋はないものだということはわかっている。
行ってみるしかない。
“駐車場”なるところに着く。まあ想像していたことながら、車は他に1台しか停まっていない。
暗い曇り空で、風も強い。
タクシー運転手のおにいちゃんは、「この道を入って行くんだと思うよ」と言って帰ってしまう。
いや、帰って当然なんですけどね。

うん、まあそうでしょうね、この道でしょうね。
しかしなんともまああてどない感じの……。コワイです。ここを入って行くともう引き返せない。そんな気がする。
だがわざわざここまで来て、なんとなく怖いから車道を引き返す、なんてことはしたくない。
これはファンタジー作品で、子供が異世界についつい足を踏み入れてしまうパターンだなあ。

でもわりとすぐに眺望が開ける。

そう、わたしはこの川に沿って左側へと遡って行きたい。そうすればアルフリストンに戻れる。

でも川へ降りるためにはこんな牧草地をつっきっていかなきゃならないんだよなあ……。
写真で見るとそうでもないけど、けっこうな高低差があり。
上から見えない段差があって川まで降りられなかったり、川沿いに道がなかったらどうしよう。
また登ってくる自信がないが……
ちなみに奥の方に見える白い部分は海。
でもまあ、しょうがないから降り始めましたよ。
「ここ通っていいのかなあ?」と不安に思いながら歩くのは、一歩ごとにサスペンスフルです。
“蔵王の水仙事件”を思い出した。(これについては覚えていれば後日書いておく。)
一度降り始めるともう引き返せない。(精神的には)追われるように川を目指す。
……実際歩いていたのは5分か10分という程度でしょうけどね。
川沿いに着いて、大丈夫、これは道らしい、というものを見つけて、どっと安堵がこみ上げる。

これは人間は乗り越えられるけれども、牛や羊は乗り越えられない境界。
ということはここは人間が通るところだ。

ようやく後ろを振り返る余裕も出る。
多分左側の丘の端っこが、あの眺望の開けたところだと思うから、あそこからまっすぐ降りて来たわけだ。
わりと高さがあるといえばある。
そしてお目当てのこれ。

この位置ではいまいちわかりにくかろうが、

白馬です。
「アンタのためにこっちは苦労してるねん!」と理不尽な憤りを抱えており、
その怨念がわたしにシャッターをガシャガシャ切らせる。白馬だけで20枚も撮ったのではないか。
まあそれだけ撮ればわざわざ来た元は取ったと……って、何の元やねん。
でも状況は予断を許さない。
だって見回す限り、人っ子一人、牛っこ一頭、いないんだもの!!
かろうじて、車が走る音はたまに聞こえるけど道路はだいぶ離れたところにあるらしく、車自体の姿は見えない。
たとえばわたしがここで心臓発作を起こしても、助けられる人は誰もいない。
とりあえず人間の世界に帰りつかなければ。
道があったとしてもそれがちゃんとアルフリストンまで続いているのかは、現時点ではわからない。
もし道が途切れたらと思うと恐ろしいですな。今までの旅の経験から、
まさに渡りたい時にそこに橋はないものだということはわかっている。
行ってみるしかない。
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