Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

14.ところで、ヴェネツィアのホテルについて。

2011-01-18 | イタリア/Italy:2010
本島帰着は15:45。
最初にすべきことはホテル移り。パガネッリのフロントに預けていたスーツケースを引き取る。
さっき教えてもらった、ホテル・カンピエッロへ向かってスーツケースゴロゴロ。
徒歩3分。脇道を一本入るだけなのでほんとに近い。

さて、わたしはなぜこのタイミングでホテルを移っているのでしょうか?
そこには長い物語があります。――別にたいした話ではないんだけれども(^_^;)。



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旅行においてどの程度のホテルを求めるかは、まさに十人十色。
ある人はホテルに大きな期待を抱き、そうでもない人は泊まれさえすればいいと考える。
ちなみに、複数で旅行をする時にはすごく大事な部分。
選択によってはその後の人間関係にヒビを入れかねない。


わたしは安宿派なので、比較的ホテルを重視しない方に属する。
とは言っても同じ金を出すなら快適な方がいい。快適な方がいいが、金も安い方がいい。
一番確実なのは現地で部屋を見てから決めること。
だがその方法は、贅沢に時間を使える旅じゃないと、宿を決めるのにかかる時間がもったいない。

というわけで、わたしはここ数年、もっぱらネットで予約をしています。
今の時代、ホテルの予約サイトはいっぱいある。

booking.com
Hotel Club
ホテルズドットコム
エクスペディア

わたしが今まで使ったことのあるサイトはこんな感じ。
これだけを見て決めるのではなく、他に散々比較対照する。
(まとまっているという意味ではここが一番役に立つかな。)



ホテルを決めるのは、面倒だけれどももちろん楽しい。
これ!と決めるまで、何度も何度もいろいろなサイトを飽きずに訪れ、
最終的に「よし!ここだ!」つって、勇気をふるって決定する。

ただし注意点がある。ネット上のホテルの写真は実際と比べて3割から5割増しです。
ホテルって、やっぱり行ってみないとわからないんですよ。



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しかし今回は、ヴェネツィアの宿がなかなか決断出来なかった。
ヴェネツィアは4泊の予定。4泊だとホテルがハズレだった時にちとツライ。
なので、いやが上にも慎重にならざるを得ない。

最終的に候補に残ったのは、パガネッリとカンピエッロでした。
パガネッリもカンピエッロもホテルクラスとしては安宿よりはちょっと上の中級クラス。
場所はほぼ同じエリアで、すごく便利な場所。
ホテルサイトに載っているユーザーレビューも似たりよったり。

だが値段がけっこう違ったんです。どちらもそれぞれのホテルの最安値の部屋なのだが、
パガネッリは一泊5500円程度。カンピエッロは8000円近く。
……ここですごく悩んだ。どちらも「ハズレ」の時のことを考えて。

パガネッリを選んで外れた場合→あー、ケチケチしないでカンピエッロを選べば良かった!
カンピエッロを選んで外れた場合→8000円も出してハズレかー!
(わたしはホテル代は、平均7000円を基本としている。)

なんかどっちにしても後悔しそうな気が。
どーしよーかなー、とさんざん考え、ふと思いつく。――2泊ずつにしてみたらどうだろう?
おお、良い考えではないですか!コペルニクス的転回。

――そういうわけで、今回はホテル移りがあるわけです。



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ここまでが前振り。話の本題はこれから。しかし本題は短い(^_^;)。


やー、こんなに悩んで決断したホテルなんですけどねえ。
一泊目、パガネッリの洗面所に入った途端「……ほ?」と思う。
洗面台の所の石鹸のパッケージ。いっちょ前にホテルオリジナルなのはいいのだが。
そこにパガネッリとカンピエッロの名前が並べて書いてある。
なに?これって?……もしかして……………………


系列ホテルなのかーっ!!


何か……ねえ。裏切られた気分。まあ予約サイトには系列かどうかなんて情報は特にないし。
でもパガネッリの部屋にテンションが下がっている時だけに、なんかがっかり。
まあでも、カンピエッロの方は値段が高い分、少しはここよりましなはずだ。
朝食も多少はグレードアップするかもしれないし。


で、パガネッリに2泊してカンピエッロに移ったでしょ。




Hotel:Campiello.I stayed at 2 hotels in Venice.




部屋は……暗めで狭いが、外国のホテルは一般的に暗めだし、部屋自体は許容範囲。
でも、この部屋に8000円近くも出すのは勿体ない気がする。
まあホテルの値段はその土地の物価をダイレクトに反映しますから、
面積の狭い、しかも世界的な観光地のヴェネツィアでホテル代が高いのは仕方ないんだけど。

片や値段は安いが基準に達しない部屋。
片や許容範囲だがコストパフォーマンス的に納得の出来ない部屋。




結論。
今回のヴェネツィアのホテルはどっちもハズレでした。
再度訪れることがあったら別なホテルを選びます。




そして、さらにおまけ。

若干期待していたカンピエッロの朝食だが、翌朝目覚めた瞬間に気付いた。
――パガネッリ別館とカンピエッロは、入口は別の脇道にあるけど、立地的には背中合わせなのだ。
つまり……



朝食はもしかして同じ場所ではないだろうか。



……たしかに朝食の部屋の奥に別なドアがあったもの。
あれはカンピエッロに繋がるドアだったのだ……

案の定、朝食を食べに行ったらまさに同じ部屋。顔見知りになったスタッフの人が
「あれ?戻ってきたの?」とかなんとかイタリア語で問いかける。
あんなに元気よく、バイバイ!と言って出て来たというのに。
非常に微妙な気分でいつもの席に着き、いつものホットチョコレートを出してもらう。



我ながら、情けないやら笑えるやら、ですよ。
狙ったってこうは出来ません。まるでマンガだ。
ヴェネツィアのホテルについては、今思い出しても微妙な笑みが浮かびます……







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