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Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

4.春日大社近辺。

2014-12-28 | 奈良/Nara:2014
しかし興福寺を出て16:15なわけですよ。
東大寺はさすがにもう行ける時間じゃない。すでに日もだいぶ落ちている。
そして2時間ウロウロ歩き回った足腰はすでにガタガタ。ホテルに戻ろうかどうしようか。
でもこのままホテルに戻るのももったいないかなあ……。
うーん。では浮御堂に行ってみようかなあ。よく知らないけどライトアップしているそうだし。

浮御堂といえば、「さみだれの 雨だればかり 浮御堂」という俳句がある。
小さい頃にやっていた「俳句いろはかるた」の中の“さ”の俳句はこれだった。
そうやって数十年経った後も覚えてるんだから、「俳句いろはかるた」というのは名作でしたよ。
俳句だから読み上げやすいし、絵札もきれいだったし。ものすごくリピートしていた。
いまだに50音、全部言えます。

い――いくたびも雪の深さを尋ねけり
ろ――六月や峰に雲おく嵐山
は――春の海ひねもすのたりのたりかな

小さい頃は句の意味がとれないものも多かった。それを言うなら今もとれてるとはいえないが。
でもその気になれば、読み札の裏側にその句の解説が書いてあるので、それを読んでもいいです。
読まなくてももちろん普通にかるたとして楽しめる。



絵のきれいさと句のわかりやすさでお気に入りの札ってあったな。



曼珠沙華 抱くほどとれど 母恋し

梅一輪 いちりんほどのあたたかさ

菫ほどな ちひさき人に生まれたし



「菫」は夏目漱石の句。あんな顔して、ずいぶんとカワイイ句を作る人じゃありませんか。
漱石には「あるほどの菊投げ入れよ棺の中」という、知り合いの女性に対する哀悼の句もあり、
実は浪漫的な人柄だったのだろうと感じさせる。

ちなみに「俳句いろはかるた」、復刻して限定的に販売しているようだ。
これはもう百人一首のような古典として末永く伝えていくべき名作ゲーム。




……話がずれたが、浮御堂です。南の方へ向かって歩く。
多分歩いた道は、東大寺南大門からまっすぐに伸びた道ではないかと思う。飛火野あたり。
そうするとそこには何だか素敵な建物が!






ナニコレ、ナニコレ!とテンション上がったが、ふと見たらすぐ横に説明板があった。







実は撮ったのは裏からで、表はこんな感じ。
(撮影はだいぶ時間が経ってから。ライトアップあり)







全然素敵に撮れてないけど、ほんと素敵な擬洋風……洋風ではないか。折衷建築。
あとで調べると中に入れるようだし、次に行った時にはぜひ内部も見てきたい。




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浮御堂に向かってとぼとぼと歩いていくと、春日大社の参道に光のラインが。





春日大社には行く予定なかったんだけど。なんだろうこれ、と興味を惹かれて行ってみることに。
写真よりも実際はもっと暗くて、暗い中に光のラインが伸びている。


しばらく歩くとこんなのもある。





敬虔であるべき春日大社の神域に、こういうデキソコナイのようなクリスマスイルミネーションって
どうなのかね?と思いながら更に歩く。
そうしたら、こういうイベントでした。







あら、本人はけっこう本気のイベントだったのね……。それは失礼。
万葉植物園での夜間イベント。客引きをしていて、たしか入場料1000円と言っていたような……

あのねえ。こういうものはただ光ってればいいってもんじゃないんだ。
さっきのディスプレイ?を見る限り、むしろ逆看板だよ。
もしかしてお金を払って入園すれば、すばらしい世界が広がるのかもしれないが、
その前段階があんなショボイもんでは、それは客が入らないだろう。
むしろあれを撤去した方が、なんぼか人が入ると思う。ああいうのこそ本気で作らないと!


せっかくここまで来たんだから、だんだん周りが暗くなってきてコワイけど、一応春日大社まで行く。






実際はもっと暗い。人もかろうじて数人。







鹿絵馬。鹿で馬ですよ。よくわからない。


すでにガタガタの足腰に春日大社までの往復2キロはけっこうきつかった……。
途中で韓国人の女の子にホテルへの道を訊かれた。
もうあまりに暗くて、差し出された地図が読めない(^_^;)。スマホの光を頼りに見る。
地図だから、池や緑地の形などでだいたいのところはわかりそうなもんだけど、
やっぱり日本語の地図で見直さないと不安ですね。
日本語が出来る人だったので、「あなたはこっちの道を行けばいいと思うよ」と伝えた。





その後、ライトアップした興福寺横を通り。






何枚も撮ったのに、まともにピントが合ったのはこの1枚だけ。
わたしのカメラはもう7、8年は前のもので、特に不満はなく使っているのだが、
液晶画面が最近のものと比べると大変小さくて、何が映っているのか、正直よくわからないんですよね。
従ってピントが合っているのかもよくわからない。帰宅してパソコン画面で見て、
「おお、ボケてる」という写真が多い。夜景はね。


その後、夕飯にはちょっと早いけど、もちいどのセンター街の「珈琲一族」というお店に入って夕食。
ちょっとレトロな喫茶店みたいな感じ。ローストチキン定食800円。


もう疲れて、浮御堂まで行くのは諦めた。ホテルへ帰る。





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