12:40、香港国際空港着陸。

普通に入国検査を受けて普通に入国。入国カードが必要なんですね。
実はここでは、重要なミッション(?)があった。
旅行の序盤から無意味に長い話なので、面倒だったら飛ばしてください。
海外旅行を始めた時から10年くらいは、わたしはトラヴェラーズチェック(T/C)派だったんです。
トラヴェラーズチェックは旅行小切手と訳され、小切手社会じゃない日本ではイメージしにくい代物だが、
Wikiによるとこんな感じのもん。
日本の銀行で、例えば「8万円位のトラヴェラーズチェックが欲しいんですけど。ユーロ建てで」とか言うと、
その時のレートと手数料を計算して、「じゃあ79872円で650ユーロでいいですか」(数字は適当)という話になるんですよ。
アメリカドル建て、日本円、イギリスポンドなど、何種類かの通貨が選べる。
何の通貨を選ぶかはその人の自由。
650ユーロをたとえば50ユーロ単位で13枚渡してくれて(100ユーロもある。それより小さい額面もたしかあったと思う。)、
自分で1ヶ所目に13枚分サインして、ついでに1枚ごとについているナンバーも控えて持っている。
使う時は、T/Cが通用するお店やホテルなら、2ヶ所目にその場で(←ここが重要)サインし使える。
そうでなければ両替所や銀行に行って、現金に換えてもらう。
一応、現金よりもレートがいいとも言われていた。
けっこう面倒は面倒なんだけど、このシステムの何が良かったかというと、盗難対策なんですね。
ナンバーを控えておいて、未使用のT/Cがもし盗まれた場合、しかるべきところに連絡をすると、
その盗まれたナンバーのものは使用停止にし、別なナンバーのものを再発行してくれる。
使うその場でサインをしてパスポートも確認するので、現金と違って本人確認機能があり盗まれにくい。
20年前に行った3ヶ月のイギリス滞在では、このT/Cが重宝しました。
これがなかったら、口座開設やら送金やらで、多分お金関係がけっこうめんどくさかったに違いない。
T/Cだと、3ヶ月分の生活費(まあそれなりに何十万かだけども)を日本で買って持っていけばいい。
当時もクレジットカードは持っていたけど、カードと併用してちょうど良かった。
特にイギリスはトーマス・クックの両替所がわりとあちこちにあった時代なので、
トーマス・クック発行のT/Cだと手数料取らずに額面通りのポンドと換えてもらえたんですよ。
お得感があった。
実際に海外旅行をする時だけではなくて、為替レートがだいぶいい時などは次の旅行のために時々買っていた。
例えば現時点での為替レートはユーロ132円だけれども、ユーロが109円なんていう時もあった。
そういう時に買っておくとお得感。
まあわたしの経済規模ではそれほど大したことにはならないのだが、同じ8万円出して600ユーロが手に入るのと、
700ユーロが手に入るのではだいぶ違うじゃないですか。
しかし時代が変わって、T/Cなんていうのは昔の話。
現に今のわたしは、旅行の際、基本カードキャッシングで現地通貨を手に入れている。
T/Cは「何かあった時のために」お守り替わりに持っていっているだけだった。
最後に使ったのは、2009年のチェコ。その時もほとんどの現金はカードキャッシングで手に入れ、
「ちょっとはT/Cも使っておくか」と思って少額を換えたに過ぎない。
――で、今回4年ぶりに海外旅行をするにあたって、いろいろ情報収集をしていて驚いたね!
日本でのT/Cの取引が終了しているそうじゃないですか!
いや、終了しているというのは厳密には正確ではないけれど(T/Cは有効期限がない)
売ってもいない・買取をしているところもほとんどない(2016年ゆうちょ銀行での買取終了)ということだったら、
終了しているのと同じじゃないですか!
……これは今回換えてこないとただの紙切れになってしまう可能性がある。
おそらく海外の空港内の両替所ならまだ扱っているだろうから、これを機会に全額換えてこなければ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
というわけで、ミッションはT/Cをまずは香港ドルに換えること。
香港は半日しかいないんだし、帰りの空港でお土産を買うとか食事をするとかを考えても、
1万円分とか換えておけば余裕だろう。だったら100ユーロ分。
最初に目についたトラベレックス(←全世界的にメジャーな外貨両替所。街中にもありますね。)に行って、
「トラヴェラーズチェックを換えたいんだけど」と言ったところ、20代とおぼしき係の女の子は、「何それ?」と答える。
……実物を見せて、「ここでは扱ってない」と言われ。
「向こうのトラベレックスに行って」。向こう?向こうってどこ?ああ、あっちね。
え、同じトラベレックスなのに場所によって扱ってるかどうか違うの?
若干釈然としないながら、“向こう”の、到着ホールBの方の若干大きめのトラベレックスで訊いてみる。
「ああ、トラヴェラーズチェック?換えられますよ」と明るい雰囲気の女の子。
じゃあ100ユーロ分、とお願いし、――しかしけっこう時間がかかったね。
もうほとんど取り扱うことがないようで、手続き方法とか調べながら、本物かどうか確認しながらだから。
わたしは特に急いでなかったし、むしろ手数をかけて悪かったなという気になるくらいだったが、時間はかかった。
受け付けてくれた女の子がのんびり明るくやってくれたのが救い。世間話をしながら、10分くらいか。
ポップなネイルをしている子で、「可愛いネイルだね」と言ったりして。
100ユーロで870香港ドルになった。
よし。これで行動開始。

普通に入国検査を受けて普通に入国。入国カードが必要なんですね。
実はここでは、重要なミッション(?)があった。
旅行の序盤から無意味に長い話なので、面倒だったら飛ばしてください。
海外旅行を始めた時から10年くらいは、わたしはトラヴェラーズチェック(T/C)派だったんです。
トラヴェラーズチェックは旅行小切手と訳され、小切手社会じゃない日本ではイメージしにくい代物だが、
Wikiによるとこんな感じのもん。
日本の銀行で、例えば「8万円位のトラヴェラーズチェックが欲しいんですけど。ユーロ建てで」とか言うと、
その時のレートと手数料を計算して、「じゃあ79872円で650ユーロでいいですか」(数字は適当)という話になるんですよ。
アメリカドル建て、日本円、イギリスポンドなど、何種類かの通貨が選べる。
何の通貨を選ぶかはその人の自由。
650ユーロをたとえば50ユーロ単位で13枚渡してくれて(100ユーロもある。それより小さい額面もたしかあったと思う。)、
自分で1ヶ所目に13枚分サインして、ついでに1枚ごとについているナンバーも控えて持っている。
使う時は、T/Cが通用するお店やホテルなら、2ヶ所目にその場で(←ここが重要)サインし使える。
そうでなければ両替所や銀行に行って、現金に換えてもらう。
一応、現金よりもレートがいいとも言われていた。
けっこう面倒は面倒なんだけど、このシステムの何が良かったかというと、盗難対策なんですね。
ナンバーを控えておいて、未使用のT/Cがもし盗まれた場合、しかるべきところに連絡をすると、
その盗まれたナンバーのものは使用停止にし、別なナンバーのものを再発行してくれる。
使うその場でサインをしてパスポートも確認するので、現金と違って本人確認機能があり盗まれにくい。
20年前に行った3ヶ月のイギリス滞在では、このT/Cが重宝しました。
これがなかったら、口座開設やら送金やらで、多分お金関係がけっこうめんどくさかったに違いない。
T/Cだと、3ヶ月分の生活費(まあそれなりに何十万かだけども)を日本で買って持っていけばいい。
当時もクレジットカードは持っていたけど、カードと併用してちょうど良かった。
特にイギリスはトーマス・クックの両替所がわりとあちこちにあった時代なので、
トーマス・クック発行のT/Cだと手数料取らずに額面通りのポンドと換えてもらえたんですよ。
お得感があった。
実際に海外旅行をする時だけではなくて、為替レートがだいぶいい時などは次の旅行のために時々買っていた。
例えば現時点での為替レートはユーロ132円だけれども、ユーロが109円なんていう時もあった。
そういう時に買っておくとお得感。
まあわたしの経済規模ではそれほど大したことにはならないのだが、同じ8万円出して600ユーロが手に入るのと、
700ユーロが手に入るのではだいぶ違うじゃないですか。
しかし時代が変わって、T/Cなんていうのは昔の話。
現に今のわたしは、旅行の際、基本カードキャッシングで現地通貨を手に入れている。
T/Cは「何かあった時のために」お守り替わりに持っていっているだけだった。
最後に使ったのは、2009年のチェコ。その時もほとんどの現金はカードキャッシングで手に入れ、
「ちょっとはT/Cも使っておくか」と思って少額を換えたに過ぎない。
――で、今回4年ぶりに海外旅行をするにあたって、いろいろ情報収集をしていて驚いたね!
日本でのT/Cの取引が終了しているそうじゃないですか!
いや、終了しているというのは厳密には正確ではないけれど(T/Cは有効期限がない)
売ってもいない・買取をしているところもほとんどない(2016年ゆうちょ銀行での買取終了)ということだったら、
終了しているのと同じじゃないですか!
……これは今回換えてこないとただの紙切れになってしまう可能性がある。
おそらく海外の空港内の両替所ならまだ扱っているだろうから、これを機会に全額換えてこなければ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
というわけで、ミッションはT/Cをまずは香港ドルに換えること。
香港は半日しかいないんだし、帰りの空港でお土産を買うとか食事をするとかを考えても、
1万円分とか換えておけば余裕だろう。だったら100ユーロ分。
最初に目についたトラベレックス(←全世界的にメジャーな外貨両替所。街中にもありますね。)に行って、
「トラヴェラーズチェックを換えたいんだけど」と言ったところ、20代とおぼしき係の女の子は、「何それ?」と答える。
……実物を見せて、「ここでは扱ってない」と言われ。
「向こうのトラベレックスに行って」。向こう?向こうってどこ?ああ、あっちね。
え、同じトラベレックスなのに場所によって扱ってるかどうか違うの?
若干釈然としないながら、“向こう”の、到着ホールBの方の若干大きめのトラベレックスで訊いてみる。
「ああ、トラヴェラーズチェック?換えられますよ」と明るい雰囲気の女の子。
じゃあ100ユーロ分、とお願いし、――しかしけっこう時間がかかったね。
もうほとんど取り扱うことがないようで、手続き方法とか調べながら、本物かどうか確認しながらだから。
わたしは特に急いでなかったし、むしろ手数をかけて悪かったなという気になるくらいだったが、時間はかかった。
受け付けてくれた女の子がのんびり明るくやってくれたのが救い。世間話をしながら、10分くらいか。
ポップなネイルをしている子で、「可愛いネイルだね」と言ったりして。
100ユーロで870香港ドルになった。
よし。これで行動開始。