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Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

4.トラヴェラーズチェックとワタシの歴史。

2017-10-09 | イギリス/England:2017
12:40、香港国際空港着陸。







普通に入国検査を受けて普通に入国。入国カードが必要なんですね。



実はここでは、重要なミッション(?)があった。
旅行の序盤から無意味に長い話なので、面倒だったら飛ばしてください。



海外旅行を始めた時から10年くらいは、わたしはトラヴェラーズチェック(T/C)派だったんです。
トラヴェラーズチェックは旅行小切手と訳され、小切手社会じゃない日本ではイメージしにくい代物だが、
Wikiによるとこんな感じのもん。
日本の銀行で、例えば「8万円位のトラヴェラーズチェックが欲しいんですけど。ユーロ建てで」とか言うと、
その時のレートと手数料を計算して、「じゃあ79872円で650ユーロでいいですか」(数字は適当)という話になるんですよ。
アメリカドル建て、日本円、イギリスポンドなど、何種類かの通貨が選べる。
何の通貨を選ぶかはその人の自由。

650ユーロをたとえば50ユーロ単位で13枚渡してくれて(100ユーロもある。それより小さい額面もたしかあったと思う。)、
自分で1ヶ所目に13枚分サインして、ついでに1枚ごとについているナンバーも控えて持っている。
使う時は、T/Cが通用するお店やホテルなら、2ヶ所目にその場で(←ここが重要)サインし使える。
そうでなければ両替所や銀行に行って、現金に換えてもらう。
一応、現金よりもレートがいいとも言われていた。



けっこう面倒は面倒なんだけど、このシステムの何が良かったかというと、盗難対策なんですね。
ナンバーを控えておいて、未使用のT/Cがもし盗まれた場合、しかるべきところに連絡をすると、
その盗まれたナンバーのものは使用停止にし、別なナンバーのものを再発行してくれる。
使うその場でサインをしてパスポートも確認するので、現金と違って本人確認機能があり盗まれにくい。

20年前に行った3ヶ月のイギリス滞在では、このT/Cが重宝しました。
これがなかったら、口座開設やら送金やらで、多分お金関係がけっこうめんどくさかったに違いない。
T/Cだと、3ヶ月分の生活費(まあそれなりに何十万かだけども)を日本で買って持っていけばいい。
当時もクレジットカードは持っていたけど、カードと併用してちょうど良かった。

特にイギリスはトーマス・クックの両替所がわりとあちこちにあった時代なので、
トーマス・クック発行のT/Cだと手数料取らずに額面通りのポンドと換えてもらえたんですよ。
お得感があった。

実際に海外旅行をする時だけではなくて、為替レートがだいぶいい時などは次の旅行のために時々買っていた。
例えば現時点での為替レートはユーロ132円だけれども、ユーロが109円なんていう時もあった。
そういう時に買っておくとお得感。
まあわたしの経済規模ではそれほど大したことにはならないのだが、同じ8万円出して600ユーロが手に入るのと、
700ユーロが手に入るのではだいぶ違うじゃないですか。



しかし時代が変わって、T/Cなんていうのは昔の話。
現に今のわたしは、旅行の際、基本カードキャッシングで現地通貨を手に入れている。
T/Cは「何かあった時のために」お守り替わりに持っていっているだけだった。
最後に使ったのは、2009年のチェコ。その時もほとんどの現金はカードキャッシングで手に入れ、
「ちょっとはT/Cも使っておくか」と思って少額を換えたに過ぎない。
 
――で、今回4年ぶりに海外旅行をするにあたって、いろいろ情報収集をしていて驚いたね!
日本でのT/Cの取引が終了しているそうじゃないですか!
いや、終了しているというのは厳密には正確ではないけれど(T/Cは有効期限がない)
売ってもいない・買取をしているところもほとんどない(2016年ゆうちょ銀行での買取終了)ということだったら、
終了しているのと同じじゃないですか!


……これは今回換えてこないとただの紙切れになってしまう可能性がある。
おそらく海外の空港内の両替所ならまだ扱っているだろうから、これを機会に全額換えてこなければ。



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というわけで、ミッションはT/Cをまずは香港ドルに換えること。
香港は半日しかいないんだし、帰りの空港でお土産を買うとか食事をするとかを考えても、
1万円分とか換えておけば余裕だろう。だったら100ユーロ分。


最初に目についたトラベレックス(←全世界的にメジャーな外貨両替所。街中にもありますね。)に行って、
「トラヴェラーズチェックを換えたいんだけど」と言ったところ、20代とおぼしき係の女の子は、「何それ?」と答える。
……実物を見せて、「ここでは扱ってない」と言われ。
「向こうのトラベレックスに行って」。向こう?向こうってどこ?ああ、あっちね。
え、同じトラベレックスなのに場所によって扱ってるかどうか違うの?

若干釈然としないながら、“向こう”の、到着ホールBの方の若干大きめのトラベレックスで訊いてみる。
「ああ、トラヴェラーズチェック?換えられますよ」と明るい雰囲気の女の子。
じゃあ100ユーロ分、とお願いし、――しかしけっこう時間がかかったね。

もうほとんど取り扱うことがないようで、手続き方法とか調べながら、本物かどうか確認しながらだから。
わたしは特に急いでなかったし、むしろ手数をかけて悪かったなという気になるくらいだったが、時間はかかった。
受け付けてくれた女の子がのんびり明るくやってくれたのが救い。世間話をしながら、10分くらいか。
ポップなネイルをしている子で、「可愛いネイルだね」と言ったりして。


100ユーロで870香港ドルになった。
よし。これで行動開始。






3.行くのだ!

2017-10-06 | イギリス/England:2017
「ええっ!今日行くの?これから?」と何人もの人に驚かれたけど、
そうなの。行くの。オシゴト終わった後、22:50仙台発の夜行バスで成田空港へ。


出来れば成田空港行きのバスは23:30頃出発してくれればアリガタイのだが……
しかし利用頻度がせいぜい3年に1度程度のわたしには、バスのスケジュールに口を出す権利は全くないと思われる。

家人にバス乗り場まで送ってもらったので、シャワーを浴びる時間があったのは良かった。
22:30に乗り場に着いて、間もなく成田行バスが来て、荷物預けて乗り込んで、
――全く“旅に出る”という感慨がないまま、流れで出発。


今回の夜行バスはね。わりとしっかり眠れたの。
決められた席は一列目だったんだけど、運転手さんが、
「一列目の席は足元が少し狭いんですよ。ガラガラなので後ろの方に座りますか?」と訊いてくれて。
前後左右に人がいない幸福。エアコンの異音も聞こえない幸福。しっかり4、5時間寝ました。



6:00、成田空港第2ターミナル着。







この5年の間に、前からずっとやってた空港敷地内で係員が夜行バスに乗り込んできてのパスポートチェックはなくなったようだ。
別にそれが好きなわけではなかったけど、パスポートチェックで目を覚まし、しかるのちに降りる準備をする、
という手順のつもりでいたので、到着のアナウンスが唐突で慌てる。
アナウンスからあっという間に到着だもの。わたわたと降りる。出来ればもう少し早めに起こして欲しいもんだね。


今回の飛行機はキャセイ・パシフィック航空。
香港の航空会社なので、成田からロンドンまでは香港経由。
10年前にも同じ経路で行ったのだが、どうしてもその方が飛行機代が安いんです。多分3万くらい違う。
もちろん時間は香港経由の方がずっとかかるわけだが。

しかし直行便だと、午前中成田を発って、13時過ぎ頃ロンドン・ヒースロー空港着、実際にゲートを出るのは15時くらい。
香港経由便だと午前中成田を経って、香港でまるまる半日遊んでから早朝ロンドン・ガトウィック空港着。
この2つを比べて3万違うと、どうしても後者の方にお得感がある。
だってイギリスに行くのに香港で半日観光なんて、いかにも旅慣れてる感じじゃない?
……正直、こういうシタゴコロもね(^^;)。誰に対してのシタゴコロかよくわからんが。


香港で特に行きたいというところも実はあまりない。でも食べ物には惹かれる。
るるぶを図書館で借りてきて眺める。いやー、やっぱり飲食店の情報はるるぶさんが圧倒的だね。
食べたいものがいろいろあるぞ。飲茶とかマンゴーのスイーツとか、エッグタルトはどこにでもあるといっても食べたいし、
ロースト肉を乗せたご飯物。もちろん麺も粥もある。
滞在は12時間だから、上手くすれば3食半くらいいけるかも?

あとは夜景かなあ。元々夜景で有名な香港だが、さらにそれを盛り上げようとしているらしく、
毎日20時から、シンフォニー・オブ・ライツっていうイベントがあるそうだ。
レーザー光線とか使っている写真がるるぶさんに載っている。外で見るものなので無料。これは見たいなあ。

あとはお茶を買いたい。ひと頃に比べてだいぶ中国茶熱は冷めているとはいえ、香港に行ったら買わなきゃ!



でも飛行機を取ってからよく考えてみると、今の時期の香港は……ほぼ真夏なのでした(^^;)。
実際に観光している時間は8時間くらいだろうが、これを歩き続けたら死ぬな。
しかも上記3点以外、特に目的もなく彷徨うには8時間は長すぎる。

なので、基本的に乗り物に乗っている時間が長い観光地に行くことにしました。
本当はマカオに行きたかった。マカオ行ったことないし。8時間あったら、行けるか行けないかで言えば余裕で行けたと思う。
だがやっぱり海を挟んで船で1時間、となるとね。ちょっとオオゴトになるので止めました。

香港ディズニーランドは空港のすぐ近くで、行きやすいといえばこれほど行きやすいところはないんだけど、
入場料がけっこう高い。そこまで払って行きたいと思わない。
空港の近くに世界最大の野外座仏、天壇大仏というところもあったんだけど、
まあとにかく食べ物を主眼に行くのでね。とりあえず中心部に行ってお昼を食べたかったわけ。


到着してまず、お昼を食べよう。
しかるのちに香港島の裏側にあるスタンレー(赤柱)とレパルスベイ(浅水湾)へ行こう。バスで40分くらい。
街なかに帰ってきてお茶を買って、早めの夕食にして、シンフォニー・オブ・ライツを見て、夜食も食べられるかな?
よし。こんな感じのスケジューリングで。……というのをまあ、実際に行く3日くらい前に決める(^^;)。

実はわたしの初海外は香港だった。その時にはスタンレーとレパルスベイに行ったな。
面影はあるだろうか。写真を撮りっぱぐれて、後悔が残っているあの場所はまだあるのだろうか。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



第2ターミナルなので、贔屓のお茶漬け屋さんには行けません。
(「だし茶漬け えん」。今見たところ、エスパルにもこの夏出店してました(^^;))
朝食は迷った末に、セブンイレブンで筋子、ツナのおにぎり&おでんのタマゴ。
ちょっと多かった。おにぎりを1個にして、家から持ってきていた「かもめの玉子」を食べればちょうどだった。
はっ!玉子と玉子だ。

ここで日本円の硬貨残り3、4枚と、かなり上手に使い切り、やっほぅ!と思ったのだが(硬貨もけっこう重いですからね)
セキュリティ・チェックから出国審査を経て、搭乗ゲートまで来た時に「しまった……」。
飲み物。機内で飲むのにペットボトルで欲しいよね。
外から持ち込めないから、この段階で買わなきゃならないのはわかっていたのに。
そのための硬貨を残しておけばよかったー。今から千円崩しておつりが増えるのやだー。


しかしここで天の助けが!←オオゲサ。
わたしは米ドル札を持ってきていたんだった!
自分海外旅行史上かなり初期の段階で「1USドルは何かと便利」と同行者から聞いて。
……しかし今までそれが活躍する機会がないまま、旅行のたびに持って行ったり持って行かなかったりしてた。すでにかなりの年代物。
――今回はそれを持ってきている!そしてここの売店には「ドル紙幣使えます」と書いてある!

300mlのミネラルウォーターを1ドルと1円で買いました。さらに硬貨が減ってさらにシアワセ。
初めて米ドルが力いっぱい役にたったなあ。


9:15、成田空港離陸。














2.旅行日程/Itinerary.

2017-10-03 | イギリス/England:2017
2017年。


9月5日(火)  仕事が終わってから夜行バスで22:50発 成田空港へ。            (バス泊)
 
9月6日(水)  9:15 成田空港発→13:10 香港国際空港着。              (機中泊)

9月7日(木)  0:55 香港国際空港着→6:30 ロンドン・ガトウィック空港着。お茶会。  (パット宅泊)

9月8日(金)  パット宅近辺で過ごす。                            (パット宅泊)

9月9日(土)  タンブリッジウェル&シシングハーストへドライブ。ファミリーパーティ。     (パット宅泊)

9月10日(日) パットとジョンに車で送ってもらい、セブンシスターズを経てアルフリストンへ。  (アルフリストン泊)

9月11日(月) ウォーキング。                                (アルフリストン泊)

9月12日(火) アルフリストン→アランデルへ。ホテルに荷物を置いてチチェスター観光。     (アランデル泊)

9月13日(水) アランデル観光。                               (アランデル泊)

9月14日(木) 12:50 ガトウィック空港発→7:20 香港国際空港着。          (機中泊)

9月15日(金) 10:30 香港国際空港発→15:55 成田空港着。



7泊10日(^^;)。よくやるわ、我ながら。



Itinerary.

Sep.2017


5th 22:50 from Sendai to Narita airport by night bus. (bus)

6th 9:00 from Narita airport to HongKong airport 13:10. (plane)

7th 0:55 from HonKong airport to London Gatwick airport 6:30.
Tea party with Japanese ladies. (Pat's home)

8th Vicinity of Pat's home. (Pat's home)

9th Tunbridgewell and sissinghurst castle garden. (Pat's home)

10th Pooh's corner, Seven sisters,Eastbourne,at last Alfriston. (Alfriston)

11th South downs way.very short course. (Alfriston)

12th From Alfriston to Arundel.Chichester. (Arundel)

13th Arundel. (Arundel)

14th From Arundel to London Gatwick airport.
12:50 from Gatwick to HongKong 7:20. (plane)

15th 10:30 from HongKong to Narita airport 15:55.



1.5年ぶりのヨーロッパ!!

2017-09-30 | イギリス/England:2017
思えば最後に行ったヨーロッパは、2012年の5月に行った南フランス。
最後に行った海外は、2013年の12月に行った台湾。ああ、海外久しぶりだなあ~~~~~。

体力気力とも、もうヨーロッパに行くことは出来ないかもしれないと思っていた。
何のかんの言って12時間飛行機に乗っているのは大変なことですよ。時差もありますよ。
2年くらい前から「今年は旅行しないの?」と訊かれるたびに、「行きたいんだけどね……」と言っていた。
行けるかなあ、いつか。行きたいんだけどなあ。
でももう、無理かもしれない。

だがしかし今回、イギリスに行ってきた!行けた!死なずに帰って来た!すっごく楽しかった!



今回イギリスに行けた一番の要因は、……正直に言えば、イギリスの国民投票でEU離脱が選択されたからです。
なぜEU離脱がわたしの旅行に関係するのかというと、実はその結果を受けてイギリスのポンドがだいぶ下がった……。
その前までは1ポンド=200円くらいだったのに、直後は125円くらいにまで下がっていた。
200円と125円ではそれは相当違います。例えばコンビニで売っている三角サンドイッチが3.5ポンドとすると
200円だと700円相当。125円だと440円だもんね!

実際に行った時はだいたい140円から145円くらいだったろうか。
行くと決めて飛行機の予約をしてから日々為替レートをチェックし、
上がんないでくれ~、上がんないでくれ~と祈り続けた甲斐があったのか、まあそんなにツラくないレート。
……そして今見たら、久々に150円まで来ていたので、帰って来た後で良かったと思ったことでした。




レートのことを最初に言ってしまったが(でもレート大事)、今回のイギリス訪問はイギリス人の友達が
「来ませんか?」と誘ってくれたからでもある。10年前にお邪魔して、それ以来。
この10年の間に友達には孫が3人も出来ました。もうすぐ6歳の女の子、もうすぐ4歳の男の子、2歳の男の子。
孫にも会ってみたいよ~。チャンスは一度しかないかもしれないんだし。

でもあんまり小さいと会っても全く覚えてないでしょう?
6歳くらいだったら少しは覚えていてくれるかもしれない……

と、思ったんだけれども、なかなか腰が上がらなかったね~。
最初は6月くらいに行こうと思って、ちょうど6月に期限が切れるパスポートの更新などは
「4年も活用してなかったのにこのタイミングで更新するの、もったいね~」などとしみったれたことを言いながらも
2月か3月に行い、あとは飛行機を決めてクリックさえすればいい、というところまで持ってきていたのに、
そこから先が進まなかった。
飛行機を決めたのがたしか7月……けっこうグダグダしてました。


もたもたしていてサッパリ連絡をしないわたしに、おそらくイギリスの友達は「来る気があるのか?」と
やきもきしていたのではないかと推察するが、優しい人なので催促もせずに待っていてくれる。
ようやく「飛行機決めたよ~」と連絡し、着いてから3泊させてもらうのでその間のスケジュールを調整してもらい、
その後の旅行の相談にも乗ってもらう。

10年前行った時は、実はロンドンがあまり楽しくなかった。
イギリスはたしか今まで4度行っており、後で触れるが20年前に3ヶ月ほど滞在したことがある。
まあ延べ日数4ヶ月で飽きるような薄い街ではないはずだが、わたしの旅行は基本的に美術館と大聖堂なんかが中心で、
基本的にコテコテの観光コース。しかも最新のスポットとかは好きではない。
ということはつまり、いつも似たようなところを回ってしまうわけですよ。
前回も昔好きだったところに再度行っただけなので、懐かしいけれども新しい出会いではなかった。

ただの確認作業になってしまったな。というのが前回の反省だった。
とはいってもやっぱりロンドンに行けば、大英博物館やナショナルギャラリー、V&A美術館などの
各巨大ミュージアムにはどうしても行きたくなるじゃないですか。
なので、今回はロンドンは行っても一日くらい。他の、今まで行ったことのないところに行こうと思った。


……が、実はそういう観点から「地球の歩き方 イギリス」を読んでも食指が動くところがあまりない……。
基本的に行きたいところは20年前の滞在の時に日帰り旅行などでかなり行っている。
カンタベリーや、ドーバー、カーディフやオックスフォード、エディンバラや湖水地方など。
場所として数えれば20ヶ所を越すだろう。

ではその他に?と考えると……
今回スコットランドまで行くのは遠すぎる。友人宅での3泊は確定しているわけだし。
その後は4泊。そんなに遠くまでは行けない日数。
バーミンガム。ヨーク。ケンブリッジ。まあ行ってもいいけど、特に行きたい!とまでは思わないところ。
唯一、ライは気を惹かれたんだけど、ライから次にどこに行けるかというのもあった。


気分的には、まず“いかにもイギリスらしい可愛い町”に行きたかった。
今まで行ったところのなかではストラトフォード・アポン・エイヴォンが一番イメージに近い。
それから、海沿いのハイキングコースを歩きたかった。
それはしばらく前に見たNHKの番組「一本の道 イギリス・ウェールズ北部」という番組のせい。
海を見ながら風光明媚なところをちょこっとだけ(3、4キロ程度でいい。それ以上の体力はない。)歩いてみたかった。



この二つを勘案し、自分の案としては、

シュルーズベリとウェールズ北部

あたりかと目星をつけた。シュルーズベリは大聖堂がある小さな市(?)で、とても可愛い建物が並ぶ。
「修道士カドフェルシリーズ」という11世紀の修道士を探偵役にしたコージーミステリのシリーズの
舞台になったところなので、一応文学散歩も楽しめるかと思い。
そして北ウェールズで、テレビで見たハイキングコースをほんのさわりだけ楽しむ。
テレビの真似をすると10キロ以上だから、それは無理。

しかしその辺を回ろうと思ってスケジューリングをしてみると、どうも時間的にもう一つすっきり収まらない。
「シュルーズベリと北ウェールズを考えてるけど、こんなもんかなあ?」とイギリスの友達に相談のメールをした。
そしたら、餅は餅屋だというか、やはり地元の人は違うというか、
「そんなの移動ばっかりで時間の無駄だと思うよ」というスパっとした返事が返ってきて。
可愛い村っていうなら、と、7つも8つも上げてくれた町の名前を一つずつネットで開いてみると、
最初のアルフリストンにノックアウトされた。


Wikiに載っている写真がみんな可愛いじゃないですか!
そうそう、わたしの求めていたのはこういうところなの!
シュルーズベリーよりはずいぶん小さな村のようだし、交通手段は気になるが、ここは行かなきゃ。
ちなみにアルフリストンはイギリス南部を大横断する「サウスダウンズウェイ」という大ハイキングコース上にある村であり、
10キロほど先ではカックミア川がイギリス海峡へ注ぐ。

これはもしかしておあつらえ向きもいいところではないのか!
この他にアランデルという町も素敵だ!じゃあ今回の目的地はアルフリストンとアランデルで決定!

……とか盛り上がったわりにそれからまたグズグズしてて、ホテルを取ったのが8月上旬。
あと1ヶ月しかないやないか。
相変わらずナマケモノです。


というわけで、イギリス旅行のはじまりはじまり~。
――言っておくけど、今回のイギリス編は多分超長いよ。
通常なるべく刈り込んで相当ストイックに内容を取捨選択しているけど(それでもいつものあの長さ……)、
今回はあまりその辺に神経使わないことにする。
思い出を出来るだけたくさん盛り込む。

1つの記事自体はそれほど長くしないように気を付けようと思うが、何しろ基本長文の人だしなあ。
予想は……そうですねえ、年内に終わるかどうか……ってレベルだと思う。