ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

それが楽しい

2017年09月08日 | ブログ
昨日はキャロットの申込みが凄いことになっていると書いた。何だかんだ不満ぽく聞こえたかもしれないが、そんなに不満でもない。何ていうか、それが楽しい。

一口には年間に何度かお祭りがある。名前が決まる時もお祭りだし、小さいもので言えばキャンセル募集なんかもお祭りだが、最大の祭りは何といってもこの1次募集だろう。上へ下への大騒ぎの、一口最大のお祭りである。そして、ここがポイントなのだが、お祭りは、人が多ければ多いほど楽しいのである。

彼女と二人で、あるいは仲の良い友達とお祭りに行く。その会場が人もまばらで閑散としていて、さて盛り上がるだろうか。人が少ないとゆっくりと花火を見たり、並ばずに夜店で買い物したりできるかもしれないが、閑散としたお祭り会場でそれをしても、少なくとも僕は楽しくない。やっぱり、ある程度賑わっていてこそお祭りは楽しいものである。

一口の募集も同じ。

会員が少ないクラブだとゆっくりと何の競争も心配もなく馬選びができるだろう。もちろん、それはそれで自分の好きな馬に出資できるという一口の根本に叶うもので有り難い話である。かつてのシルクがそうだった。自由に好きな馬に好きなだけ出資できた。

逆に、今のキャロットは、ご存知のように好きな馬に出資できる可能性は低い。それどころか、票読みをしながら下手したらいちばん欲しい馬じゃない馬に最優先を使うことだってある。馬そのものの検討よりも、むしろ他の会員の動向のほうを考えているかもしれない。

でも・・・・・・、でもである。それが楽しいのだ。

ここらは相対的かつ個人的な話だが、どちらが楽しいかと問われれば、一長一短はあるものの後者のほうがお祭りとして楽しいのである。もちろん、人が多くて賑わっていて、なおかつ好きな馬に好きなだけ出資できるというのが最高なんだけど。

それともう一つ、取捨選択の楽しさというのもある。人生はとかく思い通りにいかないものである。全てを手に入れることができないなら、何かを捨てなければならない。それはもどかしいことだが、人生って、その取捨選択が楽しいのだと思う。全てが思いのままに手に入る人は、果たしていつになったら心が満たされるのだろう。少ない予算の中で馬を選び、あるいは諦め、様々な競争をくぐり抜けて出資馬を持ち、そういう馬が活躍してこそ真に喜べるのではないか。極端な話、仮に生まれてくるサラブレッド8千頭すべてに出資できたとして、そしてダービーを獲ったとしてもちっとも嬉しくはないだろう。

とは言いながらも、さすがに今のキャロットは、ディズニーやUSJのように人が多すぎるとは思うけど。

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