ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

昔はひどかった

2011年01月13日 | ブログ
記念すべき僕の出資馬初勝利は、
2002年5月19日のシルクアンビシャスである。

そのシルクアンビシャスは1999年産で、
僕は1997年産から一口を始めたから、
初勝利まで3世代を要したことになる。
つまり最初の2世代、それは合計7頭だったのだが、
未勝利馬ばかりだったのである。

いや簡単に2世代なんて言っているが、これが本当に長かった。
前述したように初出資は97年産で、
それはシルクの当歳募集馬だったから、
つまり1997年に僕は一口を始め、
初勝利の2002年まで実に足かけ5年かかったことになる。

5年だよ、5年!
5年間も僕は出資馬がぜんぜん勝つことができずに、
それでも一口を続けていたのだ。

最初の2世代の7頭は、
もう勝利なんて論ずるようなレベルの馬たちじゃなかった。
その7頭のうちデビューできたのが4頭。
つまり3頭が未出走引退。
デビューした4頭も、うち1頭が5着に1回入っただけで、
あとはすべて着外。
それはもう悲惨な成績だった。

まあでも、シルクの暗黒時代と重なっていたこともあって、
出資馬が勝てないのは僕だけじゃなくて、
シルク会員同士の妙な連帯感というか負け犬感というか、
そういうのがあって、そういう意味では取り残された感はなかった。

では、どうしてそんな悲惨な状況だったかというと、
それはもうひとえに僕に「馬を見る目がなかったから」である。
血統もぜんぜん詳しくなかったし、
何よりも馬体を見ることが全くできなかった。

なんて書くと、「じゃあ今は見られるのか?」と言われそうだが、
「昔の自分よりは」とは自信を持って答えることができる。
今が凄いんじゃない。
昔の自分が低レベルすぎるのである。
それほど昔の自分はひどかった。
あの頃の僕は、全く馬を見ることができなかった。

今、当時の募集馬パンフを見返してみて、
自分が出資した馬の写真を見て、
よくこんな馬体の馬に出資したなあと自分自身に呆れてしまう。
それは結果論でも後付けでも何でもなく、
今なら絶対に出資しない馬体の馬たちばかりだ。
すべて未勝利で終わったのも納得の馬体である。

馬体の勉強を始めて、馬体で出資馬を選ぶようになって、
今は昔に比べればハズレをつかむ確率は格段に減った。
それでもやっぱり走らない馬に出資してしまうこともあるが、
箸にも棒にもかからない馬に出資することは少なくなった。
最近では悪夢のスペースニードルぐらいか(笑)。

まあ、何にでも例外はあって、
いくら馬体が良くても走らない馬もいるし、
よく例に出されるベガのように脚が曲がっていても走る馬もいる。
要は確率の問題で、これからもその確率を上げるために、
馬体を見る目を養っていきたいと思っている。

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