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いいピアノを弾きたい

ショパン スケルッツオ4番

2016年07月15日 | 音楽教室
私の世代ですと、ディーナ ヨッフェのショパンコンクールでの映像、演奏のインパクトが強いのではないでしょうか。
今これを譜読みしている生徒さんが(受験生でもある)譜読みしていて、まだ中間部の嘆きのうた(私はそう名付けてる)、までは進んでいませんが、転調の天才のショパンの傑作を読み解く作業は 全く苦にならないだろうと
「楽しいでしょ?」と訊くと
「はい しあわせです」との返事。

それを訊いて私もしあわせー。最後まで弾けた時 アドレナリンの雨がふる!?
それからは 部分練習の積み重ね そしてどうまとめるか。ゴールは遠いけど……この曲も展開させる技術は圧巻ですからね。こうやって出来ているんだ、と一音一音 和音をひろっていく過程により感動を覚えますからね。聴くより楽しみは深いと思うのです。

バッハのインヴェンションのa-mollを随分長くやっている中学生も 難しいけど たのしい^^/ …と。ふむふむ。

大人の人たちは ベートーヴェんのテレーゼや 10番のソナタや 決してメジャーじゃない作品を美しいと感じ誠実に演奏しようとしている姿勢を 感動を持って見守らせていただいています。

半年前まで なかなか練習ができない小学生。ママはがんばらせたかった、私も少しでも単純作業で弾けるように
宿題も少なく 確実にできるように工夫してレッスンをしていたけれど 肝心な本人のやる気が伴わず、発表会もうまくいかなかった。その失敗体験でやめちゃうとかわいそうな事をしてしまったと思ったけど いいえ、違ったのです、心機一転別人のように きちんと自分から練習するようになりました。失敗したまま辞めたくなかったのか、真相はわかりませんが とにかく毎週気合いの入った顔でやってきて 学校で「嬉しかったこと3大ニュースの1番に 
「ピアノの先生にほめてもらえた」
と書いたんです、とお母様から お手紙をいただきました。

どんだけ怖い先生なんじゃ?と思われてもなんでもいい。

ショパンやベートーヴェんのもっともポピュラーな曲ではなく スケルッツオ4番や中期後期の作品の譜読みがしあわせ と感じる人になってもらえたら こんなにしあわせなことはないです。






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