piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

中村紘子さん訃報

2016年07月30日 | 音楽教室
ピアニスト中村紘子さんが亡くなりました。
私が子供の頃の ピアノを習う親子の憧れの存在
もともと輪郭が似ていたのか、母がよく中村紘子さんに似ていると言われていたり
私の先生が中村紘子さんが1位の時毎日コンクールの2位だったり
主人がオーケストラで共演した時のこぼれ話もよくきいたし、
4歳児の生徒さんのお母様が この娘はピアノの先生じゃなくて中村紘子さんみたいなピアニストにさせたいんですが、どうしたらいいでしょうか と言われたり…
毎週お目にかかるヴァイオリンの先生の口元がいつも中村紘子さんを連想させたり
赤いドレスでにっこり微笑んでいる美しいジャケットのレコードも持っている。
テレビでお姿を見かけた時は 必ずお話に耳を傾けた。
最後に生を聴きに行ったのは 紀尾井ホールのノクターン全曲演奏会

小さな手とお体でエネルギッシュな演奏活動をずうーっと続け
去年治療に専念するため 演奏活動を休止のニュースには 胸騒ぎがし
5月に復帰されたニュースを耳にしたときは 本当に嬉しかったのです。
さすが やっぱり紘子さんは 癌にだって勝つんだって。
克服したあと どんな演奏を聴かせてくれるのかなあ、と…

さみしいです。
彼女がいたから クラシック界がここまで広がったのでしょうね。
大きな大きな存在が またひとつ 散ってしまいました。





ハンマーヘッド シャンク全交換

2016年07月28日 | 日本酒
今日3時半にレッスンを終え 4時に調律技術師の方がいらして ささっとはずし、あっという間に

アクション一式持っていきました。
予定通り ハンマーと小さなネジのような部分(シャンク)も全て新品にしてもらいます。

家にあるのは心臓がなくなった、音が出ないピアノ。
新しくなったら どんな音になるのか
わかっているのは ハンマーが新品だと重さが今より重くなるので、タッチも重くなるということ。
また 指が鍛えられるな^^)ひさしぶりの重いピアノ。
ヤマハのアクションにドイツ製のハンマー。楽しみです!!

とりあえず 家にピアノがない(も同然)状態というのは なんとも不思議と身軽になったような。
全然寂しくない。。。これぞ休暇。




ポケモンgo
ダウンロードするかな…?


ショパン スケルッツオ4番

2016年07月15日 | 音楽教室
私の世代ですと、ディーナ ヨッフェのショパンコンクールでの映像、演奏のインパクトが強いのではないでしょうか。
今これを譜読みしている生徒さんが(受験生でもある)譜読みしていて、まだ中間部の嘆きのうた(私はそう名付けてる)、までは進んでいませんが、転調の天才のショパンの傑作を読み解く作業は 全く苦にならないだろうと
「楽しいでしょ?」と訊くと
「はい しあわせです」との返事。

それを訊いて私もしあわせー。最後まで弾けた時 アドレナリンの雨がふる!?
それからは 部分練習の積み重ね そしてどうまとめるか。ゴールは遠いけど……この曲も展開させる技術は圧巻ですからね。こうやって出来ているんだ、と一音一音 和音をひろっていく過程により感動を覚えますからね。聴くより楽しみは深いと思うのです。

バッハのインヴェンションのa-mollを随分長くやっている中学生も 難しいけど たのしい^^/ …と。ふむふむ。

大人の人たちは ベートーヴェんのテレーゼや 10番のソナタや 決してメジャーじゃない作品を美しいと感じ誠実に演奏しようとしている姿勢を 感動を持って見守らせていただいています。

半年前まで なかなか練習ができない小学生。ママはがんばらせたかった、私も少しでも単純作業で弾けるように
宿題も少なく 確実にできるように工夫してレッスンをしていたけれど 肝心な本人のやる気が伴わず、発表会もうまくいかなかった。その失敗体験でやめちゃうとかわいそうな事をしてしまったと思ったけど いいえ、違ったのです、心機一転別人のように きちんと自分から練習するようになりました。失敗したまま辞めたくなかったのか、真相はわかりませんが とにかく毎週気合いの入った顔でやってきて 学校で「嬉しかったこと3大ニュースの1番に 
「ピアノの先生にほめてもらえた」
と書いたんです、とお母様から お手紙をいただきました。

どんだけ怖い先生なんじゃ?と思われてもなんでもいい。

ショパンやベートーヴェんのもっともポピュラーな曲ではなく スケルッツオ4番や中期後期の作品の譜読みがしあわせ と感じる人になってもらえたら こんなにしあわせなことはないです。






ピティナの課題曲 モーツアルトのソナチネ

2016年07月05日 | 音楽教室
今年もピティナに挑戦する生徒さんがいます。
「受けてみたい!」といってから2年目。よっぽどがんばらないと難しいよ。と何度も話して、ご両親も本人がやりたいのなら、とピテイナってなんですか?、みたいなところから初挑戦する。
5、6年生の課題曲はそれなりに大変ですが、細かく丁寧に勉強しています。

そして課題曲の候補にあがらなければ取り上げなかった曲

モーツアルトのソナチネです。

オペラのモチーフになりそうな旋律がちりばめられていますよね。
元気いっぱいな中で くるくると感情の変化が次から次へと押し寄せて楽しい。
アーティキレーションを忠実に守ろうとすると(監修はハンス カーン先生)とても神経を使う曲です。
やっぱりフィガロの結婚やドンジョバンニ なんていうオペラを身近に育っていると すうっとその世界にとけ込みやすいでしょう。

あと ああプロコ!という音の並び。ロミオとジュリエットが思い浮かんできます。
とても弾きにくい旋律の転調で、こんなに短いのに素晴らしい曲です。
課題曲になるまで 知らなかったので、たいへん勉強になりました。

こどもたちが もっともっと譜読みが早くなれば 弾かせたい曲であふれている。
たくさんの曲をさせるか、一曲一曲を丁寧に噛み砕いて勉強するか、、それもこどもの個性を見極めて、ですね。