piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

ラフマニノフ 10プレリュード op.23-6

2010年03月25日 | 音楽教室
発表会後 曲がリフレッシュしています。
なんだかみんな 実力がアップしたように感じるのは気のせいかしら?
大勢の人前でたったひとりで一曲を演奏する・・という経験は(たかが発表会でも)かなり大きな自信になっているはずです。気付かなくてもピアノ以外のことにも良い影響を及ぼすと思います。失敗してもうまくいっても。

さて 新しい曲の中にラフマニノフのテンプレリュードの23-6があります。
テン(10)プレリュードの中で一番好きな曲で、ラフマニノフのロマンティックが全面に出る大変美しい曲です。弾いていても聴いていても 只今恋愛中なんです!という気分になってしまいます。
しかし捉えどころがなくて ピティナの課題曲のひとつなのですが、この曲で優劣をつける・・・?というのは 何がキメテになるのか悩むところであります。
高校生がオーディションという緊張感で この曲のもつ雰囲気を出だしから出せるかどうか・・・。これは成人の曲だと思うから。
(課題曲として選ぶかどうか それはまた別に考えるとして)とにかくああなんて繊細な動きなんだろう?・・しかしこれは悲恋だろうな・・とか想像しながらとろけております。揺れ動く女心ですよー。ラフマは男なのに・・・男心もこうなのですか?
この音列は見事としか表現できませぬ。
BOOSEY&HAWKESの譜面の指定テンポは四分音符72  もう少しゆっくり弾いた方がきれいだと思いますが、これはラフマの指示なのでしょう。一応調べておこう。

新書2冊

2010年03月24日 | 演奏会
去年より購入しておいたシューマン 歌曲「詩人の恋」「ピアノトリオ2番」をやっと読み始めています。もちろん何度か音は出していましたが 本腰を入れて譜読みを開始したのです。ストーリーは知っているし、おおよそはわかっている、映画化されたものは見たが、原作を読む。という感覚です。

いやはや 面白い。ぞくぞくしながら音にしています。
詩人の恋をCDで聞いていると 必ずジェームス・ディーンの映画「エデンの東」を思い浮かべる曲・・・「おお!この和音進行が同じなのね!」とか歌詞とうらはらのピアノの動きは願望と現実のギャップという2重構造・・・トリオだって なんて地味な映画・・いや曲なんだろうという印象なのに、ああ、ここにもシューマンがいる。煮えきっていない優柔不断の・・・でもわかるわかる・・・。というふうに止まりとまり、指使いも考えながら弾いています。
どうしても気に入った箇所ばかり弾いてしまうし、見れてないのにテンポで弾いたり、、、、いつも生徒さんに注意していることをやっている自分に苦笑しながら・・・。

歌と合わせた時、どうなるんだろう?ヴァイオリンとチェロはここのところどのくらいのテンションでくるのかなあ?

読みたい小説も買ってあるのですが、ベットに持っていくのも結局この2冊の楽譜です。
リート集はちょっと小さくてベットで読むのに適しています。ピアノ部分はしないけど歌詞は暗記したいなあ、とか思っています。
そこらへんの小説より 面白い細部。あらすじなんかどうでもいいのがシューマン。神は細部に宿る・・。m( )m

雑感

2010年03月23日 | 音楽教室
発表会が終って 出演者全員に ゆっくり感想を聞いています。
みんな 次の発表会はどういう曲が弾きたい!という意欲的な感想が多くてほっと一安心です。べーゼンドルファーという楽器も 鍵盤が深く感じてきちんとしたタッチをしないとちゃんと音が鳴らないよ。と脅かしていた(笑)のも 結局それほどでもなく、「弾きやすかった~!」となかなかたのもしい感想でした。
CDが出来上がって 冷静に聴くのが楽しみ。
しかし喜んでばかりもいられません。
自分の演奏がどうだったか、なんとかさんが上手だった、という音楽的なものは方法が見つかるのですが、会場がうるさかった、座る席がなかった、(ホールがせまかった)ピアノに関することではない問題。
次回に生かすにはどうしたらいいのでしょうか・・・?解決策はあるのでしょうか?
  ↓
『会場がうるさかった・・・』というのは前々回にもあるお母様から指摘され、その次の時は発表会の案内に「他の人の演奏も静かにききましょう。」と記したため効果があったのですが、今回それを書かなかったためか、(そんなあほな)会場もロビーも、良くなかったらしいです。(泣)
私はずっとステージそでにいなければならず、トイレに行く暇もなかったほどで、私が会場内で聴いていればすぐさま注意したのですが、申し訳ありません。
どうして演奏中静かにするくらいの常識的なことができないのか、うるさい子供を注意すること、赤ちゃんが泣いたら 連れて外に出るくらい当然のマナーではないのでしょうか。
残念でなりません。

ある子供は ひとりぽつんと楽屋にいた初参加の人に「声をかけようか、かけないほうが良いのか迷った」と話してくれた。
そんなふうに優しい気持ち、気遣いができる子供がいるのに・・・。

それに来年の発表会の 第1候補会場取りに失敗しています。
毎年一年前のある指定日に役所に行って抽選(平均50人以上の使用権所有希望者!!)・・くじ引きをして会場取りをしている、のにハズレ。①残るは半年前抽選日のホールまたは②4月に変更か ③今回のホール・・・という案。しかし③ではやはり収容人数が少ないことから「せまい」といわれるわけで・・・。これからなんとか次回の会場を押さえてやっと 今回の発表会が終了した安堵を覚えるのかもしれません。





日曜午前の演奏会 岩間文化センター3/14

2010年03月19日 | 演奏会
前日夜終った発表会の翌朝9時半からゲネプロがありました。岩間文化センターでクラリネット、ヴァイオリン、ピアノの室内楽の演奏会・・開演11時10分!
9時半音だしって未だかつてない。170名収容の小さなホールにヤマハのセミコンサートピアノ。
自宅での2度の合わせで ハチャトリアンはピアノがんがんリズムひっぱって!sf鮮明に!という打ち合わせどおりふたを全開でトリオをしたらピアノのくびれ側に座っていたクラリネットがピアノがうるさくて聞こえん!ということで、ピアノの蓋を半分にしました。
昨日のべーゼンドルファーのまとわりつくような、空気を湿らせるような音に慣れていた耳で、そのヤマハを弾くと 天上や客席に(一列ごとに高くなる座席のホール)吸い取られていって、ピアノを弾いている自分にはさみしくなるような音の逃げ方・・・。
蓋を半分にしたら やっと音がまろやかになり、安心して弾く事ができました。みんな平和に音を聴き合えました。

11時10分から満席のお客様におしゃべりをまじえながらの演奏会。いよいよ本番。
ゲネプロより満席のお客様のおかげでホールの響きが真中に集まってとても弾きやすかった。演奏会はお客様が作るのですね。
「花の街」という日本歌曲でクラリネットがリピート後一度目とまったく違う過激なテヌートをしたので、ついていけませんでした。(汗)訊いてないよ。
シューマン、テンプルトンはまずまず。
ハチャトリアンの二楽章は 3人共いっしょに始めるので、練習ではピアノがザッツを出す。ということになったのですが、始めようとヴァイオリンを見たらヴァイオリンがもうブレスをしてザッツを出していたので びっくったけど(笑)問題なし。ゲネプロではうまく出られなかったエグイ箇所(汗)(テンポ設定くるくる変るしリズムも激しい。)そのエグイ箇所も本番はばっちり。さすがでした。
やはり一番練習したハチャトリアンのトリオが一番良かったと思います。
無事12時15分には終って お客様と天王町駅まで御一緒になって(もちろん初対面) 喜んでいただけたようで良かったです。
真剣に聴いていただいて嬉しかったです。ありがとうございました。

それからハチャトリアンのトリオは桜の花のようにすっかり頭から消え去る潔さ。いっとき燃えて散っていきました。

お疲れさまでした!

2010年03月13日 | 音楽教室
無事発表会終了し、生ビール(中)と緑茶ハイを2杯飲んで帰宅しました。(酔)
1:25分から分刻みのタイムテーブルぴったしにリハーサルが42組進行し、終了時間8時40分には終演、解散、みなさまの御協力のおかげでございます。ほんとうにありがとうございました。

べーゼンドルファー 92鍵型 素晴らしいピアノでしたね。国立楽器のSさんありがとうございました。
みんな良かった。めちゃめちゃ可愛かった。
長丁場となり 遠方から参加することになった方 リハーサル後帰宅して往復した方も 時間をつぶせざるを得なかった方も みなさまにこの発表会のために尽力をいただき 心より感謝いたします。花粉症も風邪引きさんもがんばった。
42番最後の私の革命のエチュードが終って 終了のアナウンスをしたあと楽屋にいた子供たちが「先生お疲れ様~!! これで終った~。明日から遊べる~~!!」と確かれいちゃん?が発声しそこにいたみんながみんなに拍手をし合って笑顔で終ったのです。最高でした。(涙)

細かい反省点はあるにせよ、全員が同じ緊張感を味わい 久しぶりに会った人、初対面の人に「がんばって!」と声を掛け合い、すぐ まるで昔からのともだちみたいになれる子供って素晴らしいなと 今になってすごい感動の瞬間を過ごしていたことを感動を持って お礼を伝えたいと思います。

本当にありがとうございました。
もっともっと みんなと音楽を通して 共通の恐怖心のあとの(汗)同じ感動の瞬間を過ごしたいと思います。(涙)m( )m



いよいよ明日

2010年03月12日 | 音楽教室
発表会が明日になりました。
みんなの曲についての感想を記録しておこうと思っていたのになかなかPCの前に座る時間がとれませんでした。読むより聴いてください!ッてことで・・・(笑)

国立駅北口 音楽の森コンサートホール 5時15分スタートです。

みんながんばった分 発表できますように。
おかあさま方が あんまり緊張しませんように・・・。







ハチャトリアン クラリネット&ヴァイオリン&ピアノトリオ

2010年03月08日 | 音楽教室
14日の岩間文化センターの演奏会の初合わせを各々仕事が終った後、8日6時半から我が家でしました。
時間の関係でトリオから1楽章のみ、という話でしたがヴァイオリ二ストの七澤さんから2・3楽章もやりたいということで、ほとんど初見(といっても15年ぶり)にあわせました。
あわせてみると 2・3楽章の方が面白く、結局日曜日まであと のべ4時間しか練習時間は取れないのですが 本番にのせることに決まりました。
ハチャトリアン・楽しい!と3人が感じたのです。
ヴァイオリ二ストもクラリネッティストも私も一度も録音も他の演奏も聴いたことがない曲ですが、46歳、57歳、5?歳のいい大人が それぞれのパート譜に夢中になって弾いて、「おもしろい!」と感じてしまったのです。

演奏時間を計るため「何があってもノンストップでやろう!」といって弾いたときは 久々アドレナリン大量に流出しました。音楽をやっていてよかったと思う瞬間。

その後 例によって飲みにいくことになり、その他のシューマンの曲・・作品94について、熱くなってしまった。シューマンの狂気とブラームスの俗物、バルトークのコントラスト、ストラビンスキーの「兵士の物語」のトリオ版について話が及び お互いメタボに気をつけ長生きしようね!ということに・・・。(笑)宇宙人に何千年後か「人間の証明」としてボイジャーに乗っけたものに「バッハのレコード」があったと、七澤氏。バッハっていったい何の曲?無伴奏?ゴールドベルグ?ニ短調のフーガ?次回までに調べましょう。と散会しました。
初めてある楽曲を通じてお目にかかった方と大盛り上がり。明日がなければもっともっとこれからやりたい曲について語り明かしたい気分でした。
同じ音楽家ですが 注目する点はみんな違ってそれも面白い。もっと時間があればこの年にならなければわからなかったことを夜通し告白しあって飲み続けたい夜でした。
あと本番までに練習時間は私は4時間。
ロシアの大陸の血とロマンを垣間見れる貴重な時間。

3月14日 岩間文化センター 11時10分からの演奏会 きっといい演奏会になりそうです。だって演奏者がとても楽しみにしているのですから・・・。お近くの方は是非足をお運びください。チケットは1000円、まだ若干残っているそうです。

演奏曲目
ハチャトリアン ピアノトリオ全楽章
シューマン オーボエとピアノのための3つのロマンス クラリネットバージョン
テンプルトン ポケットサイズソナタ


演奏 ヴァイオリン 七澤さん
   クラリネット 伊藤さん
   ピアノ    伊藤でございます。
よろしくおねがいします。


鍵盤の奥から

2010年03月05日 | 音楽教室
三寒四温 もうすぐ春サインの陽気になり部屋の暖房なしでOKかな?と練習を始めると 腕の筋肉も身体全体もあったまってきても 指先だけどんどん冷たくなります。
夜中の間 グランドピアノの鍵盤以外の部分、共鳴する空間に潜んでいた冷気が打鍵するたびに ここぞ!と指先めがけて?出てくるからです。
部屋は暖かくても ピアノの「中」との温度差を一定にするのに時間がかかる。蓋を全開にしておけば問題ないのですが・・・。

ピアノの中の空気 レッスンでピアノのくぼみに寄りかかり譜面を見て 生徒さんの演奏を聴いていると ピアノが大きく振動しているのを感じます。音を耳以外で感じることが出来るのです。わんわんとうなっている。鳴ってる鳴ってる!中の空気が大騒ぎしている様子。それが暖房のない時間はしーんと冷たくしているんだなと思うと 朝少しの間 指先を冷気攻撃されても よしよしって感じですね。


今週は仕上げの練習方法とペダルの踏み方の注意も多かったですね。
どの音符を拾い上げて響かせるために踏むのか、もう一度確認して踏んでみましょう。大事な音を残さずに踏み変えても意味がない。どうしても足は手の次なんだけど耳を通して一体に動くものです。

芽吹く季節 子供たちは一年でずいぶん成長したなあと実感する発表会。大人たちも成長してますからお忘れなく(笑)


ころぶ時期

2010年03月01日 | 音楽教室
オリンピックも終わり真央ちゃんも元気を取り戻したような記事を見て私も立ち直ったりしているうちに(苦笑)3月になりました。
2月のレッスンはみんな大変充実していました。めきめき上達していました。
発表会に出る人もそうでない人たちも。
発表会前の人達 正しい譜読みが終ってからの練習は暗譜をしながら曲の仕上がりが見えてきて集中しやすいですからね。
このくらいの速さで弾きたいと理想も生まれ テンポも速くしていきたいと思い夢中で何度も弾いているだろうみんな・・・。そうなるとその時期にはその時期の問題が生じます。きちんと弾けていたはずのところがコロビ出すんですねえ。
無意識に手の軸がぶれてくるからのようです。きちんと指先で弾いている音とくぐらせた指・・・たとえば親指がななめに打鍵してきて、それを修正しようとして直前の3指も接する指の面積が毎回違ってくることも原因かもしれません。スケートのジャンプと同じで(笑)軸がぶれると転ぶ。
どの指もまっとうな方向の打鍵をするためには スローモーションみたいに自分の指の打鍵の瞬間を確認してみれば弱点が見えてくる。美しい音階、粒の揃った16分音符は基本で 最初問題なくてもちょっと気を許すと(タッチを気にせず軽やかな音を!とか表現に気がいってしまう瞬間)くずれてしまうものです。表現は技術の裏付けがないとできない。

今日も昨日も これから本番までどういう練習をしたらいいのかいっしょにやってみたので、それを是非毎日真剣に数回やってみてください。おまじないのように守ってくれると思います。
自分の練習がおまじない。そう思えば練習もたのしい。