10月14日まで東京ブリヂストン美術館で開かれている
に行ってきました。
行くにあたって読んでおいた方がいいと友人に薦めてもらった
青柳いづみこ著「想念のエクトプラズム』という本をやっと やっと読み終えたからです。(1996年12月に書き終え 2008年に文庫化されています。)美術館のグッズコーナーにもありました。

以下 その中から抜粋させていただきます。「ジキルとハイドのドビュッシー」より
「…ドビュッシーの世界は不思議な光に包まれている。明るいのにほの暗く、もやもやしているのに透明で、柔らかいのに鋭く、優しいのに意地悪で、静かなのに激しく、冷たいのに熱く、漂っているようなのに深い。ちょうど霊媒の口から吐き出されるエクトプラズムのように。
…音楽家として育てられた文学青年だった。」
口当たりのいい《ドビュッシー=モネの睡蓮》という印象派論 を払拭したいというドビュッシー専門家でもある青柳いづみこさんの著書は大変に素晴らしいもので、その洞察力と文章、構成に感動しながら この本のおかげでやっと少しドビュッシーという謎めいた人を知ることが(少し)できました。
この音楽と美術展を見てきた生徒さんはドビュッシーと美術の結びつきに驚いたと話してくれたが、それだけで終わってはもったいない。彼は文学と音楽を融合させたいと最後まで闘った作曲家であったのです。
彼は「いうにいわれぬもの」に取り憑かれていたという。
この著作には出てこないが
ドビュッシーの傑作のひとつ プレリュード には特に美しいタイトルばかりですが 例えば
第1集の中の1曲のタイトル
「音とかおりは夕暮れの大気に漂う」 はボードレールの詩からの引用だそうですが、そこに込められたドビュッシーのそれまでの生きざま、想い、を感じて練習するならば それこそ作曲家とどこかで繋がることができると思います。
はっきり云ってしまえば(笑)ブリヂストン美術館に行って関連作品の絵や美術品を鑑賞するよりも この本をお薦めいたします!
彼女の本はどれも文章の巧さに感心しておりましたが、この著作は学術書の分野からも読み物としても素晴らしい作品だと感動と共に読み終えました。

行くにあたって読んでおいた方がいいと友人に薦めてもらった
青柳いづみこ著「想念のエクトプラズム』という本をやっと やっと読み終えたからです。(1996年12月に書き終え 2008年に文庫化されています。)美術館のグッズコーナーにもありました。

以下 その中から抜粋させていただきます。「ジキルとハイドのドビュッシー」より
「…ドビュッシーの世界は不思議な光に包まれている。明るいのにほの暗く、もやもやしているのに透明で、柔らかいのに鋭く、優しいのに意地悪で、静かなのに激しく、冷たいのに熱く、漂っているようなのに深い。ちょうど霊媒の口から吐き出されるエクトプラズムのように。
…音楽家として育てられた文学青年だった。」
口当たりのいい《ドビュッシー=モネの睡蓮》という印象派論 を払拭したいというドビュッシー専門家でもある青柳いづみこさんの著書は大変に素晴らしいもので、その洞察力と文章、構成に感動しながら この本のおかげでやっと少しドビュッシーという謎めいた人を知ることが(少し)できました。
この音楽と美術展を見てきた生徒さんはドビュッシーと美術の結びつきに驚いたと話してくれたが、それだけで終わってはもったいない。彼は文学と音楽を融合させたいと最後まで闘った作曲家であったのです。
彼は「いうにいわれぬもの」に取り憑かれていたという。
この著作には出てこないが
ドビュッシーの傑作のひとつ プレリュード には特に美しいタイトルばかりですが 例えば
第1集の中の1曲のタイトル
「音とかおりは夕暮れの大気に漂う」 はボードレールの詩からの引用だそうですが、そこに込められたドビュッシーのそれまでの生きざま、想い、を感じて練習するならば それこそ作曲家とどこかで繋がることができると思います。
はっきり云ってしまえば(笑)ブリヂストン美術館に行って関連作品の絵や美術品を鑑賞するよりも この本をお薦めいたします!
彼女の本はどれも文章の巧さに感心しておりましたが、この著作は学術書の分野からも読み物としても素晴らしい作品だと感動と共に読み終えました。