piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

素朴な感想から

2017年04月16日 | 音楽教室

新学期スタートしました。
新しい生徒さんたちとも 初回レッスンが終わりましたが、まだ全員ではありません。

3月の発表会で娘さんが初めて演奏したという方が
「個人差があるんですね。」と全部(39名)を聴いておっしゃいました。
(例えば小学2年生は2年生、3名を順番に、次は3年生、と学年ごとに演奏するので、2年生でとても上手な子のあとに3年生の始めて間もない人が弾くことも
あります。)

そうなんです。
まさに 今スタートしたての生徒さんたちに、1、2年の歳の差があっても だいたい似たような教材で始め
同じように 必ず伝える事、反応によって勿論それについて長く説明がいる、又は何度も同じ注意がいる、その子にはその子の傾向がある、
それが何年やっても面白いと思うことのひとつでもあります。
…スタート時にはそんなに変わらなくても 3、4年もすると確実に差が出てしまいます。
ですが 演奏曲目でそんなに優劣がわからないようにと最大限配慮しますので、本当の実力ほどの差はわかりません。

教える方は同じなのに、なぜにそんなに差がでるのか。

aちゃんは 毎年b ちゃんの方が 自分より上手だなあと思っている。
いつかbちゃんより上手になりたいという。
今回も終わって そう言いました。
なんでbちゃんの方が上手になったと思う?
わたしよりたくさんれんしゅうしてるから。
そうです。
一日2日の練習量、練習の質、でそんなに差は生まれないけれど その微量な差が365日分積み重なるとこんな差になるんだよ。
発表会の前になって やっとそれから90日がんばっても その前に270日分に差がついていたら 90日はその子の何倍もがんばらなくちゃ追いつかないよね。
と クレッシェンドの印のような手振りで説明したら、なんとなく納得したようでした。

毎日こつこつ 自分に厳しく 妥協なく決めた目標のために努力することが出来たなら…。
文字にするのは容易だけれど、それが出来たなら 想定以上の何かを得る事ができるのかもしれない。

浅田真央さんを思いながら…
新学期に想います。